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第29話
「今日は非番で来たの」
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眠ってるエルマを大きなキャリーケースの中へと押し込んで詰んだ。
ラン「まさか自分のための棺桶変わりとしてもってきたのでしょうか?」
カトレア「さてな。そこまで馬鹿ではなさそうだったけれど」
キキョウ「カトレア様。そろそろ」
カトレア「そうね。じゃあ着替えて出発しましょう」
カトレア達はスーツに着替え、その上からフード付きのコートを羽織、キキョウがエルマが詰め込まれたキャリーケースを持って騎士学校を後にする。
そしてバスの乗り継ぎをし、目的地で降りてしばらく歩く。
歩いた先で"Dorr"と書かれた看板を見つけるとその扉をガチャリと開けた。
どうやら人形屋のようで、あちこちに人形が飾られ客もちらほらと来店していた。人形屋の店主はカトレア達を見るなり喜んだ顔で駆け寄った。
「おお!これはこれはいらっしゃいませ騎...」
騎士という名前を伏せて欲しいのかカトレアが店主の口元に人差し指を当てる。
カトレア「今日は非番で来たの」
「お、おお、そうでしたか!これはすみませんわざわざ。さぁさぁ奥の方へどうぞ」
非番ということは騎士様のお休みの日を意味する。
だからここで騎士という名前を上げればその言葉に反応して客が寄ってたかりに来る事もあるかもしれない。
それを察した店主はカトレア達を奥の部屋へと通すことに。
奥にある関係者以外立ち入り禁止のカーテンを潜り、
少し進んだ先に床に扉を見つける。
店主はその扉を開き、その扉の先はずぅっと長い階段が下に伸びていて地下へと続いてるようだった。カトレア達は地下への階段を降りて行き、
店主が地下の扉を閉じるとカトレア達の後を追う。
「それで、今日はどのような子を可愛く着飾らせて貰えるのです?」
キキョウが前に出てキャリーケースを店主に渡して中を開いて見せる。
「おお・・・!寝てらっしゃる?」
カトレア「超強力な睡眠薬と痛みを感じさせない薬を投与したから何をしても目を覚ますことはないとおもうわ」
「そうか!それじゃさっそく作業に移るとするかね」
そう言って店主はキャリーケースの中からエルマを抱えると奥の暗い部屋へと消える。
その部屋には扉などなくて、廊下側の電気がその暗い部屋を中途半端に中を照らしてくれた。
店主はエルマを机に寝かせた後手袋をはめて
刃物を取り出すと何の躊躇もなくエルマの手足を切断した。
その部屋から一気に血生臭さが充満し始め廊下にいたラン達は雛を塞いだ。
カトレア「さてと、お仕事の邪魔をしては悪いしわらわたちはお暇しようかしらね」
カトレアたちは地下から階段を登り、その人形屋さんを後にすることに。
来た道を戻っているラン達であったが、途中ランだけは足を止めてふと振り返ると、あの人形屋の店主がいてなにやら2人の警官に捕まっているようであった。
「少し話を伺いたいのですが、最近この辺りで行方不明者が増えてるというニュースをご存知ですか?もうこの付近の方々にも話を伺ったのですが。あなたはここで人形を売っているとか」
「え、えぇ・・・」
「というか貴方からとんでもない匂いがするんですが・・・」
2人の警官は思わず鼻を塞ぐ。
し、しまった・・・あの騎士様にお金を渡しそびれ慌てて出てきたものだから匂いを落とすのを忘れていた・・・!
「え、い、いや、これは・・・」
「まぁいい、ここではアレなので一度署までご同行願っても?」
「え、わ、私は知らない!行方不明者なんて!知らんぞ!」
「なにを焦り倒してるのです?ただお話がききたいだけです、何もやましいことがなければ話せるでしょう??」
「本当に知らない!私は・・・!」
警官に強制的に連れて行こうとされる店主。それを見ていたランは仕方ないといった感じで助けることにした。
音もなく警官達の背後に現れ、手の甲を警官へと向けるラン。
そして・・・
ラン「仕事に戻りなさい」
ランがそう言えばふと警官の目が虚になり、来た道をゆらゆらと歩いていった。
店主はそれを見て、
「ど、どういうこと、だ?」とランに視線をやる。
ラン「ただ頭の中をいじって洗脳する魔法をかけただけです。洗脳をかけられた者は触れない限り正気に戻ることはないです。正気に戻っても忘れて普通に仕事に戻ると思いますよ。」
「ホッ・・・そ、そうか・・・
と、とりあえず、助かったよ・・・・
あ、あぁ、そうだ。これ、人形を提供してくれた分の報酬です。渡しそびれちゃったなとおもって、急いで出てきたんですよ」
店主は報酬が入ったアタッシュケース金をランに渡す。
「貴方方のお陰でたくさん売れてるよ」
ラン「・・・売れているのはきっと職人様の腕が良いのですね」
「そう言ってくれて光栄です!ぜひまた可愛い女の子の提供お待ちしてますぜ!」
ラン「・・・・」
女の子、ねぇ・・・。
そこでランはエルマを思い出す。
・・・あれは男なのですが。
ラン「まさか自分のための棺桶変わりとしてもってきたのでしょうか?」
カトレア「さてな。そこまで馬鹿ではなさそうだったけれど」
キキョウ「カトレア様。そろそろ」
カトレア「そうね。じゃあ着替えて出発しましょう」
カトレア達はスーツに着替え、その上からフード付きのコートを羽織、キキョウがエルマが詰め込まれたキャリーケースを持って騎士学校を後にする。
そしてバスの乗り継ぎをし、目的地で降りてしばらく歩く。
歩いた先で"Dorr"と書かれた看板を見つけるとその扉をガチャリと開けた。
どうやら人形屋のようで、あちこちに人形が飾られ客もちらほらと来店していた。人形屋の店主はカトレア達を見るなり喜んだ顔で駆け寄った。
「おお!これはこれはいらっしゃいませ騎...」
騎士という名前を伏せて欲しいのかカトレアが店主の口元に人差し指を当てる。
カトレア「今日は非番で来たの」
「お、おお、そうでしたか!これはすみませんわざわざ。さぁさぁ奥の方へどうぞ」
非番ということは騎士様のお休みの日を意味する。
だからここで騎士という名前を上げればその言葉に反応して客が寄ってたかりに来る事もあるかもしれない。
それを察した店主はカトレア達を奥の部屋へと通すことに。
奥にある関係者以外立ち入り禁止のカーテンを潜り、
少し進んだ先に床に扉を見つける。
店主はその扉を開き、その扉の先はずぅっと長い階段が下に伸びていて地下へと続いてるようだった。カトレア達は地下への階段を降りて行き、
店主が地下の扉を閉じるとカトレア達の後を追う。
「それで、今日はどのような子を可愛く着飾らせて貰えるのです?」
キキョウが前に出てキャリーケースを店主に渡して中を開いて見せる。
「おお・・・!寝てらっしゃる?」
カトレア「超強力な睡眠薬と痛みを感じさせない薬を投与したから何をしても目を覚ますことはないとおもうわ」
「そうか!それじゃさっそく作業に移るとするかね」
そう言って店主はキャリーケースの中からエルマを抱えると奥の暗い部屋へと消える。
その部屋には扉などなくて、廊下側の電気がその暗い部屋を中途半端に中を照らしてくれた。
店主はエルマを机に寝かせた後手袋をはめて
刃物を取り出すと何の躊躇もなくエルマの手足を切断した。
その部屋から一気に血生臭さが充満し始め廊下にいたラン達は雛を塞いだ。
カトレア「さてと、お仕事の邪魔をしては悪いしわらわたちはお暇しようかしらね」
カトレアたちは地下から階段を登り、その人形屋さんを後にすることに。
来た道を戻っているラン達であったが、途中ランだけは足を止めてふと振り返ると、あの人形屋の店主がいてなにやら2人の警官に捕まっているようであった。
「少し話を伺いたいのですが、最近この辺りで行方不明者が増えてるというニュースをご存知ですか?もうこの付近の方々にも話を伺ったのですが。あなたはここで人形を売っているとか」
「え、えぇ・・・」
「というか貴方からとんでもない匂いがするんですが・・・」
2人の警官は思わず鼻を塞ぐ。
し、しまった・・・あの騎士様にお金を渡しそびれ慌てて出てきたものだから匂いを落とすのを忘れていた・・・!
「え、い、いや、これは・・・」
「まぁいい、ここではアレなので一度署までご同行願っても?」
「え、わ、私は知らない!行方不明者なんて!知らんぞ!」
「なにを焦り倒してるのです?ただお話がききたいだけです、何もやましいことがなければ話せるでしょう??」
「本当に知らない!私は・・・!」
警官に強制的に連れて行こうとされる店主。それを見ていたランは仕方ないといった感じで助けることにした。
音もなく警官達の背後に現れ、手の甲を警官へと向けるラン。
そして・・・
ラン「仕事に戻りなさい」
ランがそう言えばふと警官の目が虚になり、来た道をゆらゆらと歩いていった。
店主はそれを見て、
「ど、どういうこと、だ?」とランに視線をやる。
ラン「ただ頭の中をいじって洗脳する魔法をかけただけです。洗脳をかけられた者は触れない限り正気に戻ることはないです。正気に戻っても忘れて普通に仕事に戻ると思いますよ。」
「ホッ・・・そ、そうか・・・
と、とりあえず、助かったよ・・・・
あ、あぁ、そうだ。これ、人形を提供してくれた分の報酬です。渡しそびれちゃったなとおもって、急いで出てきたんですよ」
店主は報酬が入ったアタッシュケース金をランに渡す。
「貴方方のお陰でたくさん売れてるよ」
ラン「・・・売れているのはきっと職人様の腕が良いのですね」
「そう言ってくれて光栄です!ぜひまた可愛い女の子の提供お待ちしてますぜ!」
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