手向け花を捧ぐーREー

井上なぎさ

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第30話

「・・・貴方がたが入学してくる前の話ですよ」

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現在、
炎のフィールドランとキキョウと生徒達と殺し屋が対峙していた。
 



「白状してもらうぞ。我々の仲間をどうした」

リチア「せ、先輩?一体なんのお話ですか??」

ラン「・・・貴方がたが入学してくる前の話ですよ」

キキョウ「・・・すまない。覚えてないな」

「しらばっくれるのならそれでも構わない」


今までフードを被っていた殺し屋の面々はフードをそれぞれとり、素顔を晒す。そして武器を構えて口を開いた。


「仲間の・・・いや家族のかたきはきっちりとらなくっちゃな」

「でもまだ死んだらかどうか分からんさ」

「ですが騎士たちがエルマと会ってるのは確かのはずです」

「それなら・・・」
殺し屋である蛇のようなうねうねした髪をした女が武器を構えてキキョウへと駆け出して行く。

「たっぷりといたぶった後で聞き出すとしますかァ!」

武器の矛先をキキョウに向けて迫っていくが、それを冷静な顔でキキョウが炎の魔法で自分に迫ってきていた殺し屋の武器を持っている方の腕を丸ごとに燃やしたことで武器を手から落として地面へと落とす。

その女は地に膝をつきキキョウを睨む。



「そもそも炎出せるとか・・・バケモノが」
殺し屋の男がそう呟いた。







ラン「これは1年の実力を見るためのいわゆる実戦任務です。戦えますね?」


生徒達に向けてそう言えば、生徒達はそれぞれ剣を抜いて
若干怯えるものもいるが、不安になりながらも「はい!」と返事をして身構え、炎のフィールドの中で騎士達と殺し屋との戦いが開始された。








ーーーーー
 





ディアナ「はぁ・・・はぁ、は・・・っ」


その頃、
ディアナはひたすらにどこに向かって走ってるかは分からないが逃げていた。後ろを振り返れば自分を追ってきている
2人の人身売買を行っていた白いフードを着こなした連中だった。




ディアナが連中に追われている理由は、シナとディアナが繋がっているからで。


ある夜更けに一本の電話を受け取ってから次の日の朝。
すぐにシナがいるであろう根城に向かった。

自分には時間がないから、一刻も早く自分の娘を助ける為に・・・。





ディアナは根城へと入り、シナがいるであろう地下室に行こうと階段を降りようとした時。階段の真下には白いフードを着た2人がつっ立っていた。

ディアナはその2人へ声をかける。


ディアナ「あの・・・し、シナは??」

「・・・シナ様は・・死んだよ」

ディアナ「え・・・?」

「殺されたよ。騎士団に。
ボクたちはこの場に居ないで隠れてたから・・・死は免れたみたいだけどね。見ちゃったんだ。騎士団に殺されるの。シナ様の悲鳴が、上がってるのを確かに聞いた・・・。
騎士団が去った時に根城に入れば、もうそこには跡形もなくなってた」

「ボクら以外、皆全滅・・・」

「これで貴方の約束も、もう成立はしなくなったってことになるよね」



死・・・んだ・・・?

うそ・・・誰、が・・・?


騎士団・・・って?





ーー


"シナ「ボクに子供を提供してくれればキミの娘を助けると約束をしよう。」

ディアナ「本当!?」

シナ「ただし、もしもね、ボクが死んだとき・・・一緒に死んでくれる??」

ディアナ「死・・・?え??」

シナ「ボク・・・一目惚れなんだぁ。
ディアナに。キミが一緒に死んでくれるなら、ボクは寂しくないから。ね、約束してくれる??約束してくれたらキミの娘も助けると誓うよ」


ディアナ「わ・・・わか、った・・・」

シナ「じゃ、子供の提供をよろしくね」"




ーー



バァン!!

ディアナ「っ」

と、シナの事を考えながらも必死に今逃げていたディアナの足に銃弾が当たってディアナはその場に倒れる。



ディアナ「い、たた・・・」


逃げなくちゃ、殺されると思いディアナは後ろを見れば銃口を向けた2人がすぐそこまで迫ってきていた。


「ねぇ、なんで逃げるの?」

「シナ様が死んだら死ぬって約束だよね?」

「約束破るの?シナ様は1人寂しく死んでいったよ?」

ディアナ「・・・っ、私は、まだ・・・」


死なない。死なない理由が、ちゃんとあるから・・・。



ディアナは地面についた手にぐっと力を込める。



「シナ様の為に、死んでよ」


ディアナ「や、やめて・・・お願い・・・」


「いずれキミも殺されるよ?人身売買に加担してる事を知った騎士団が必ずキミを殺しにくる。
後で死のうが今死のうが同じことでしょ」




わ、私は・・・




「バイバイ」


そう言い2人は銃の引き金を引こうとしたその時だった。
その2人目掛けて雷が落ちてきたのだ。
2人は当然黒焦げになって地面に倒れる。

突然の出来事についていけないディアナであったが、
その場に聞き覚えのある声が響いた。



ノウゼンカズラ「ちっ・・・まだ生き残りがいやがったのかよ」


その声の方に目を向けるディアナ。







え・・・・・。








ディアナ「フォン・・くん・・?ヒューくん・・?」




そこには手に剣を持ったノウゼンカズラと、その後ろにはアザレアがいた。











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