紬ちゃんの青春日記

タカユキ

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兄弟の励まし、笑顔のタッチ

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はぁ~帰宅した私はどっと疲れが出て、リビングの机に体を預けた。

「姉ちゃん最近元気ないね。僕姉ちゃんが心配だよ。」
弟が心配してくれている。

「なんだよー、随分優しいじゃん。いつもの弟とは思えないんだけど?」

「心配すんの当たり前だろ! 僕は、姉ちゃんが世界一大事なんだから。それと弟は辞めてくれよ、ちゃんとそろそろ名前で呼んでよ。」

「分かったよ、綾人。ってか世界一大事とか、大袈裟な。」

私の周りは、大袈裟な表現する奴らばっかりだね。
でも世界一か。今まで憎まれ口叩いてきたのに、急にどうしたんだろ?
まー弟ももうすぐ中学生だし、大人になったって事かな。


「大袈裟じゃないやい。僕は、自分で言うのもあれだけど、シスコンだよ。」
シスコン! マジすか? ってか、自分で言うとかヤバくね。


「良くシスコンなんて言葉知ってるね? まったく急にデレんなし。」

私いつもそれだけ元気マンって事かな。落ち込むのは、久しぶりだから、デレてくれんのかな。

「漫画で知った。姉ちゃんが悲しそうにすると、僕も悲しいもん。だから早く元気になぁれ。」

「ふふ、分かった。まったく泣かせるぜい。そうだ…ホワイトデーで、クッキー貰ったから一緒に食べよ。」

「うん!」
綾人が元気良く返事をした。

「めっちゃ美味しい…うまっ。」
思わず声が出るほど美味だった。
泉ちゃんって本当料理の腕はプロ級だなぁ。

「美味しいね。ねぇ、姉ちゃん元気ないの、男に振られたとか?」
弟が鋭い質問を投げかけた。

「だった何? 慰めてくれるの?」

「やっぱり。姉ちゃん振った男を後悔させてやろうぜ! ってか姉ちゃんが振られるなんて、信じられないけど。」

綾人が首を傾け、考え込む仕草をした。

「そりゃ、私だって振られる事はあるよ。まぁつらかったけどね。立ち直るよ、めっちゃ好きだった訳じゃないし。」

私はクッキーを口に含みながら言った。

「だろうね~。姉ちゃんが本気だったら、振られなかったよ。次行こ、次。」

「おう! 浮気マンの綾人に励まされるなんてね。」

「浮気マン? モテ男マンと言ってよ。姉ちゃんより、素敵な女の子いたら、その子と付き合うよ。姉ちゃんのせいで僕の理想が高くなったんだかんね?」

まったくガキの癖に、一丁前だな~、もう。

褒められて私は満更でもなかった。

「ごめんね、理想上げて。」

弟に抱きついて、2人で微笑んだ。

「綾人ももうすぐ、中学生だね。何か不安な事とか、あったりする?」

「うーん、特には。姉ちゃんと同じ中学だから、楽しみしかないかな。」


「そっか~。部活は何に入るの?」

「サッカー部かバスケ部かな? 考え中。」

「はは~ん、さては私がバスケ部だったからからか?」

「そうだね~、でも辞めたんでしょ、姉ちゃん。」

「うん、高校受験あるからね。2年で引退。バスケ部は、めっちゃキツイよー?」

私は覚悟いるよと、遠回しに伝えた。

「実際人間関係もそれなりに大変よ。レギュラー5人だからね。」

「もちろん、交代枠で他にもいるけど、1人関係悪くなっただけでやばい。」

「逆に全員と関係良かったら、めっちゃ楽しいんだけどね、バスケは。」

一応いい事も言っておこう。

「サッカー部でも、バスケ部でも、そんな変わんなくない? と思ったけど、人数の差か~。姉ちゃんありがとう。参考にしてみてる。」

「おう! 頑張れ。」
私は、抱きついていた綾人から少し離れ、励まして私は右手を出した。

弟がそれにタッチする。

「イェーイ。」お互いにノリノリで満面の笑みで、答えた。

ふふ、すっかり弟のおかげで元気になったな。綾人ありがとう。心でお礼を言った。
声に出すべきだなと、改めた。

「綾人ありがとう。」

「ん? うん。」
弟が親指を立てた。どういたしましてという、ジェスチャーだろう。
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