新緑の少年

東城

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告白

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ドアを開けると、申し訳なさそうに下を向いている三浦先生がいた。
ずり落ちそうな眼鏡かけて、もっさりしたダウンジャケット着て超絶ダサかった。
「夜分遅くすみません。実は、はざま君の髪のことで謝りたくて。勝手に切ってしまって。よく考えたら、桐野先生の許可なしにあんなことしちゃいけなかったんですよね」
「ああ、あれね。本人は別に気にしてないみたいなので」
着替えた朝日が、ばたばた玄関までやってきた。
「三浦先生!!こんばんは! どうぞ、入って入って」
あー、また余計なことを。もう、この女教師にはあまりかかわりたくないんだよ。

気まずい雰囲気の中、朝日のいれたココア飲んで、ニュースの続き見て、適当な話をして、朝日が勝手に同級生の話でひとりで盛り上がって、九時になって、夜更けから雪になるからと理由付けて三浦先生には家に帰ってもらった。
すごく疲れた。この疲労感ってなに?

***

入浴を終えて自室に戻ると、すでに朝日は寝ていた。
この無防備な子、なに。
リビングに行って、ノートパソコンを開ける。
シングルのベッドを探す。一万円の安いのでいいか。明日の五時に配達できるのか。
これでいいや。あと布団と毛布も。
ネットで買い物って便利だな。クリスマスプレゼントもネットで買えばよかった。
朝日と一緒のベッドで寝るのは、もうやめよう。
物置化しているもう一つの部屋を片づけて、朝日の部屋にしよう。
半裸の映像が目に焼き付いて消えない。
すべすべの柔らかい肌、高揚した頬、すらりとした脚、キレイな鎖骨。
今夜、一緒のベッドで寝るのはかなりやばいかもしれない。
自制できるか限りなく自信なし。

今夜はソファーで寝ます。おやすみなさい。

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