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4.五月闇に、忍び寄る
27*
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「恥ずかしい?」
「そう、ですね。凝視するのはまだ……」
横を向いたまま答えていると、再び彼の体が覆いかぶさる。視線を動かし彼の表情は確かめると、楽しそうに口角を上げていた。
「凝視って。恵舞は面白いことを言うな」
クスクスと笑われて決まりが悪い。けれどそれよりも先に、押し付けられた熱が、自分の熱を高めるように反応してしまう。
「ん……っ」
思わず身動ぎすると、その反応を楽しむように彼はゆるゆると屹立したものを動かした。
「もう、いいか?」
耳元で囁かれただけでも、体の中からとろりと何かが溢れ出すみたいだ。ほんのわずか頭を振り彼に返事をすると、たぎった熱が体の中に押し入ってきた。
指とは違う、圧倒的な質量。けれどそれを、やすやすと吞み込んでしまうほど、体はすでに彼に慣らされている。
「っ、あっ! ん、んんっ」
必死にその背中にしがみつくと唇が塞がれ、漏れ出す吐息ごと嬌声は閉じ込められた。唇が深くなるたびに、体の中に熱が満たされていく。くぐもった声は口内にとどまり、飲み下すように蠢く舌で絡めとられる。ぞくりとした感覚が意識を支配し始めるのと同時に、満たさされていく体に幸せを感じていた。
少しずつ挿入っていく熱は、奥まで届くと動きを止める。それを合図に離された彼の唇から、悩ましげな吐息のような声が漏れた。
熱にうかされたような瞳がこちらを覗き込んでいる。その瞳は自分を愛おしいと語りかけているようだ。それでいて、表情は何かを堪えるように、ほんの僅か歪んでいた。
「恵舞……」
「依澄……さ、ん」
動いていないのに、じわりじわりと呼び覚まされる快感に耐えながらその名を呼ぶ。彼は嬉しそうに表情を崩すと微笑んだ。
「これからはリボンをほどくのも、その中に触れるのも、俺だけの特権だと思っていいか?」
「そんなの、当たり前……です。これまでも、これからも、依澄さんだけです」
真っ直ぐ見つめると、彼はふわりと目を細めている。
「よかった。また想像上の誰かに嫉妬して、狂いそうだった」
自虐的な台詞を吐き出すと、依澄さんはぎゅっと私を抱きしめる。その広い背中に手を回すと、同じように彼を抱きしめた。
「私には、依澄さんしかいませんよ。あ、あとはルークかな。ね? あなただけでしょう?」
冗談めかして答えると、彼の肩は小さな笑い声とともに揺れる。
「そうだな。その、ルークとやらにも嫉妬しそうだけど」
冗談に冗談で返しながら、依澄さんは腰を動かし始める。ぴったりとくっついていた部分がこすられて、ビリっと電流が体を駆け巡った。
「あっ、ん、んんっ!」
声を上げしがみつく私の額に、彼は優しく唇を落とす。それから甘い声が降ってきた。
「恵舞、好きだ。愛している」
自分の人生でたった一人、本気で好きになった人からの愛のささやきに、心が打ち震えるようだ。腕に力を込めると、愛おしい彼の背中を抱えた。
「私も。愛して、ます。依澄さん。これからも、ずっと」
本人に届くはずがないと思っていた言葉が、彼にしっかりと届いているのを実感する。彼の体に翻弄されながら、私はただ、幸せな時間に満たされていた。
「そう、ですね。凝視するのはまだ……」
横を向いたまま答えていると、再び彼の体が覆いかぶさる。視線を動かし彼の表情は確かめると、楽しそうに口角を上げていた。
「凝視って。恵舞は面白いことを言うな」
クスクスと笑われて決まりが悪い。けれどそれよりも先に、押し付けられた熱が、自分の熱を高めるように反応してしまう。
「ん……っ」
思わず身動ぎすると、その反応を楽しむように彼はゆるゆると屹立したものを動かした。
「もう、いいか?」
耳元で囁かれただけでも、体の中からとろりと何かが溢れ出すみたいだ。ほんのわずか頭を振り彼に返事をすると、たぎった熱が体の中に押し入ってきた。
指とは違う、圧倒的な質量。けれどそれを、やすやすと吞み込んでしまうほど、体はすでに彼に慣らされている。
「っ、あっ! ん、んんっ」
必死にその背中にしがみつくと唇が塞がれ、漏れ出す吐息ごと嬌声は閉じ込められた。唇が深くなるたびに、体の中に熱が満たされていく。くぐもった声は口内にとどまり、飲み下すように蠢く舌で絡めとられる。ぞくりとした感覚が意識を支配し始めるのと同時に、満たさされていく体に幸せを感じていた。
少しずつ挿入っていく熱は、奥まで届くと動きを止める。それを合図に離された彼の唇から、悩ましげな吐息のような声が漏れた。
熱にうかされたような瞳がこちらを覗き込んでいる。その瞳は自分を愛おしいと語りかけているようだ。それでいて、表情は何かを堪えるように、ほんの僅か歪んでいた。
「恵舞……」
「依澄……さ、ん」
動いていないのに、じわりじわりと呼び覚まされる快感に耐えながらその名を呼ぶ。彼は嬉しそうに表情を崩すと微笑んだ。
「これからはリボンをほどくのも、その中に触れるのも、俺だけの特権だと思っていいか?」
「そんなの、当たり前……です。これまでも、これからも、依澄さんだけです」
真っ直ぐ見つめると、彼はふわりと目を細めている。
「よかった。また想像上の誰かに嫉妬して、狂いそうだった」
自虐的な台詞を吐き出すと、依澄さんはぎゅっと私を抱きしめる。その広い背中に手を回すと、同じように彼を抱きしめた。
「私には、依澄さんしかいませんよ。あ、あとはルークかな。ね? あなただけでしょう?」
冗談めかして答えると、彼の肩は小さな笑い声とともに揺れる。
「そうだな。その、ルークとやらにも嫉妬しそうだけど」
冗談に冗談で返しながら、依澄さんは腰を動かし始める。ぴったりとくっついていた部分がこすられて、ビリっと電流が体を駆け巡った。
「あっ、ん、んんっ!」
声を上げしがみつく私の額に、彼は優しく唇を落とす。それから甘い声が降ってきた。
「恵舞、好きだ。愛している」
自分の人生でたった一人、本気で好きになった人からの愛のささやきに、心が打ち震えるようだ。腕に力を込めると、愛おしい彼の背中を抱えた。
「私も。愛して、ます。依澄さん。これからも、ずっと」
本人に届くはずがないと思っていた言葉が、彼にしっかりと届いているのを実感する。彼の体に翻弄されながら、私はただ、幸せな時間に満たされていた。
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