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☆番外編2☆
結婚前夜 3*
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もうどっちの熱かなんてわからない。触れているところ全てが熱くて溶けそうだ。
初めて何も遮るものなく入った中は、想像以上に俺をすぐに導こうして、何度も堪えていた。
さっちゃんと体を重ねるようになって、俺はその行為の良さを知ったかも知れない。気持ちいいだけじゃなくて、なんとも言えないくらいに幸せだ。こんな風に思えるのは、今腕の中にいる彼女だけだ。
「睦月さ、ん、またっ、あっ、んんっ!」
すでに何度か達しているさっちゃんは、うっすら涙を浮かべながら俺に訴えかける。
「また、いく?」
耳元に顔を寄せ囁くと、そのまま首に縋れつかれる。
「やっ、もう、おかしくっ、なり、そう!お願い、睦月さんもっ」
掠れた声で吐息とともにそう言うさっちゃんの中は、俺をぎゅうぎゅうと締め付けている。それに俺ももう堪えきれなくなってきた。
「うん……。一緒に……」
動きを早め、さっちゃんを全身で感じる。腕の中で悶えながら声を上げる愛しい人と一緒に、俺も昇りつめた。
「……さっちゃん?」
昂りも醒めたころ、腕の中で微睡んでいた彼女は、もう夢の中にいるようだ。呼びかけても反応はなかった。
大事な日の前なのに、ちょっとやりすぎたかな?
反省しても遅いけど、と思いながら布団をもう少し引き上げ、できるだけ寒くないようにさっちゃんに掛ける。
「これからも……たくさん可愛いって言うからね?」
そう言うと俺は、その愛らしい寝顔に唇を落とす。
さぁ。明日はどんな一日になるだろう?
きっと一生のうちに何度か訪れるだろう幸せな日の、その最初の日に想いを馳せながら俺は目を閉じた。
Fin
初めて何も遮るものなく入った中は、想像以上に俺をすぐに導こうして、何度も堪えていた。
さっちゃんと体を重ねるようになって、俺はその行為の良さを知ったかも知れない。気持ちいいだけじゃなくて、なんとも言えないくらいに幸せだ。こんな風に思えるのは、今腕の中にいる彼女だけだ。
「睦月さ、ん、またっ、あっ、んんっ!」
すでに何度か達しているさっちゃんは、うっすら涙を浮かべながら俺に訴えかける。
「また、いく?」
耳元に顔を寄せ囁くと、そのまま首に縋れつかれる。
「やっ、もう、おかしくっ、なり、そう!お願い、睦月さんもっ」
掠れた声で吐息とともにそう言うさっちゃんの中は、俺をぎゅうぎゅうと締め付けている。それに俺ももう堪えきれなくなってきた。
「うん……。一緒に……」
動きを早め、さっちゃんを全身で感じる。腕の中で悶えながら声を上げる愛しい人と一緒に、俺も昇りつめた。
「……さっちゃん?」
昂りも醒めたころ、腕の中で微睡んでいた彼女は、もう夢の中にいるようだ。呼びかけても反応はなかった。
大事な日の前なのに、ちょっとやりすぎたかな?
反省しても遅いけど、と思いながら布団をもう少し引き上げ、できるだけ寒くないようにさっちゃんに掛ける。
「これからも……たくさん可愛いって言うからね?」
そう言うと俺は、その愛らしい寝顔に唇を落とす。
さぁ。明日はどんな一日になるだろう?
きっと一生のうちに何度か訪れるだろう幸せな日の、その最初の日に想いを馳せながら俺は目を閉じた。
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