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メインストーリー
11.終わらない試練
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あれから一週間経った。
相も変わらずお二人は合格できていません。
私に何をしても、傷つけることなんてできるわけないのに。
「武闘家さん、アドバイスしてあげてください」
「おいおい、いいのかい魔法使いちゃん」
何を言っているのか分からなかったが武闘家さんはニヤニヤしながら勇者様に話しかけていた。
勇者様も赤くなっていたので、ろくなことではないと思った。
騎士さんは頑なにアドバイスを断ったので無視した。
「魔法使いちゃん、あのね」
「どうしたんですか勇者様」
急にかしこまってどうしたのだろうとは思ったが、作戦の実行中なのだろう。
「じ、実はね僕魔法使いちゃんのことが…」
「フオオオオォ!」
私としたことが大分荒ぶってしまった。
甘いですよ、私がわかりきった告白程度で負けるわけありません」
「すっ、すき…すきだにゃ!」
「勇者様私の負けですー! 結婚しましょう…はっ、しまった」
武闘家さんがニヤニヤと私の方を見てきた。
くそっ、完璧に乗せられたよ私。
にゃはダメだよ、あんな反則級の技を出された私はどう耐えればよかったのですか。
おおっ! 神よ、教えてください。
「くそぅ! 完璧にはめられました。私としたことが」
「ううっ、恥ずかしかった」
一から十まで可愛いな、もう。
勇者様と魔王、美男美女って私どっちでも食べれる気がします。
おっと、年下好きと百合という二つの扉を一気に開けるところでした。
にしても、魔王にもこれをやらせるか。
「騎士さんあと一人なので個別レッスンにします。まあ、明日からスタートってことで」
私はその後、瞬間移動で魔王のもとに行った。
「カルロー!」
「ノア様またいらしたのですね」
よしここで決めるぜ。
「お前、前から思ってたけどかわいいよな」
「えっ! 急になんですか」
いいね、初心い反応だ。
初心いって今使ってる人いるのかな。
「いやっ、気づいてしまったんだ…私がお前のことが好きだって」
「ええっ! 何言ってるんですか、私たちの性別は同じですよ」
あくまでも正論で攻めてくるとは、さすが堅物だな。
でも、ここでやめる私じゃない。
「そんなの関係ない! 私は本気なの」
「な、ナノ様」
彼女の顔はスイカを割ったように赤くなっていた。
これはなかなか萌えますね。
「なあいいだろ」
私はカルロに顔を近づけた。
「えっ、いやでも、私たちは因縁の敵といいますか、そのあの」
ここまで女子力が高いとは、堅物もなかなか可愛いのだな。
最後の攻めと行きますか。
「なあ、いいだろ」
私はそっとカルロの唇に私の唇を近づけた。
「はわっ、はわわ」
うおっー! これは可愛い。
これ以上の行為もいける気がする。
チュッ
私はカルロに口づけをした。
「って、あれ?」
「うぅ~」
やっちまった。
女同士でキスをしてしまった。
これはなんともまあ、恥ずかしい。
「じゃあな、私は帰るぜ」
「は、はひ」
次魔界に来た時が怖い。
相も変わらずお二人は合格できていません。
私に何をしても、傷つけることなんてできるわけないのに。
「武闘家さん、アドバイスしてあげてください」
「おいおい、いいのかい魔法使いちゃん」
何を言っているのか分からなかったが武闘家さんはニヤニヤしながら勇者様に話しかけていた。
勇者様も赤くなっていたので、ろくなことではないと思った。
騎士さんは頑なにアドバイスを断ったので無視した。
「魔法使いちゃん、あのね」
「どうしたんですか勇者様」
急にかしこまってどうしたのだろうとは思ったが、作戦の実行中なのだろう。
「じ、実はね僕魔法使いちゃんのことが…」
「フオオオオォ!」
私としたことが大分荒ぶってしまった。
甘いですよ、私がわかりきった告白程度で負けるわけありません」
「すっ、すき…すきだにゃ!」
「勇者様私の負けですー! 結婚しましょう…はっ、しまった」
武闘家さんがニヤニヤと私の方を見てきた。
くそっ、完璧に乗せられたよ私。
にゃはダメだよ、あんな反則級の技を出された私はどう耐えればよかったのですか。
おおっ! 神よ、教えてください。
「くそぅ! 完璧にはめられました。私としたことが」
「ううっ、恥ずかしかった」
一から十まで可愛いな、もう。
勇者様と魔王、美男美女って私どっちでも食べれる気がします。
おっと、年下好きと百合という二つの扉を一気に開けるところでした。
にしても、魔王にもこれをやらせるか。
「騎士さんあと一人なので個別レッスンにします。まあ、明日からスタートってことで」
私はその後、瞬間移動で魔王のもとに行った。
「カルロー!」
「ノア様またいらしたのですね」
よしここで決めるぜ。
「お前、前から思ってたけどかわいいよな」
「えっ! 急になんですか」
いいね、初心い反応だ。
初心いって今使ってる人いるのかな。
「いやっ、気づいてしまったんだ…私がお前のことが好きだって」
「ええっ! 何言ってるんですか、私たちの性別は同じですよ」
あくまでも正論で攻めてくるとは、さすが堅物だな。
でも、ここでやめる私じゃない。
「そんなの関係ない! 私は本気なの」
「な、ナノ様」
彼女の顔はスイカを割ったように赤くなっていた。
これはなかなか萌えますね。
「なあいいだろ」
私はカルロに顔を近づけた。
「えっ、いやでも、私たちは因縁の敵といいますか、そのあの」
ここまで女子力が高いとは、堅物もなかなか可愛いのだな。
最後の攻めと行きますか。
「なあ、いいだろ」
私はそっとカルロの唇に私の唇を近づけた。
「はわっ、はわわ」
うおっー! これは可愛い。
これ以上の行為もいける気がする。
チュッ
私はカルロに口づけをした。
「って、あれ?」
「うぅ~」
やっちまった。
女同士でキスをしてしまった。
これはなんともまあ、恥ずかしい。
「じゃあな、私は帰るぜ」
「は、はひ」
次魔界に来た時が怖い。
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