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メインストーリー
12.騎士のプライド
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「騎士さん! そろそろ諦めたらどうですか」
あれからまた数日が経った。
騎士さんだけは頑なに私に負けを認めさせたいらしい。
万が一にも私に一撃を入れられた負けを認めますがね。
「お前は争いをなしで終わらせたいらしいけどな…俺は大事な人を守る力が欲しいんだよ!」
武闘家さんは答えまで言ってしまっていたのか。
多分私が武闘家さんの部屋に騎士さんを置いて行った時に勝利条件を教えてもらったのでしょう。
「貴方はまだ子供ですが言っておきましょう、貴方一人がそれなりに強くても何一つとして守れないということを」
「お前に何がわかる!」
確かに私は人間ではないから何もわからないかもしれない、でも大事なものを守れなかった気持ちはよくわかる。
だから、どれだけ対価が必要なことも分かっている。
「わかりますよ! だって私が力を手に入れたのだって貴方と同じ理由だから」
私は元々ここまで強かったわけではない。
まずはメンタルの修養をした、逃げ惑う弱者を何度も、何度も、何度も殺して、殺して、壊して! あれが苦痛以外のなんでもなかったことはわかる。
次に伝説級の魔物と戦って、死にかけて、死にかけて、闘って、結局何も残らなかった。
最終的に残ったものといえば、バグったデータだけだった。
「一を得るには十を失うんです…一は力です、十は仲間、希望、夢、大切な人、他にもありますが様々です」
結局最後に残った最強のステータスを持った私は何を思ったか。
虚しい、悲しい、寂しい、という感情だけだった。
どんなに魔物を簡単に倒しても、父の仇の魔物たちを殺しまわっても、お釣りは帰ってこなかった。
借金が増えていくような気分だった。
「俺は何も失わずに力を手に入れる」
「はっ! 面白いですね、私に証明してみてください」
身体からツノと尻尾が出ていたかもしれない。
だがそれはもう、どうでもいいことだ。
「やってやるよ!」
「せいぜい足掻いて死んでください!」
ああ、また意識が飛ぶ。
これではきっと、また傷つけてしまう。
せっかく築いた土台を、カルロとの理想を。
「んぁ…うっ」
「ナノ様! 目が覚めましたか」
カロルに起こされる。
また、魔王城に飲みに行ったんだっけ。
「違う! 勇者様たちは?」
カルロは少し笑いながら下を見た。
「おい! 魔物、魔法使いちゃんを離せ」
「まだ決着がついていないぞ!」
勇者様も騎士さんも無事だったようだ。
しかし、この後をどうするかというのは早く考えなければ。
いや、武闘家さんが居ない。
まさか、また私が。
「ナノ様の仲間はなかなか優秀ですね」
武闘家さんは私たちの背後からって、私たち浮いているのにあの跳躍力は化け物ですね。
「ダークチェーン!」
武闘家さんの体はみるみる真っ黒な鎖で覆われていった。
地面に落ちそうなところで、カルロが助けに入った。
「勇者一行よ! 私は話に来た」
あれからまた数日が経った。
騎士さんだけは頑なに私に負けを認めさせたいらしい。
万が一にも私に一撃を入れられた負けを認めますがね。
「お前は争いをなしで終わらせたいらしいけどな…俺は大事な人を守る力が欲しいんだよ!」
武闘家さんは答えまで言ってしまっていたのか。
多分私が武闘家さんの部屋に騎士さんを置いて行った時に勝利条件を教えてもらったのでしょう。
「貴方はまだ子供ですが言っておきましょう、貴方一人がそれなりに強くても何一つとして守れないということを」
「お前に何がわかる!」
確かに私は人間ではないから何もわからないかもしれない、でも大事なものを守れなかった気持ちはよくわかる。
だから、どれだけ対価が必要なことも分かっている。
「わかりますよ! だって私が力を手に入れたのだって貴方と同じ理由だから」
私は元々ここまで強かったわけではない。
まずはメンタルの修養をした、逃げ惑う弱者を何度も、何度も、何度も殺して、殺して、壊して! あれが苦痛以外のなんでもなかったことはわかる。
次に伝説級の魔物と戦って、死にかけて、死にかけて、闘って、結局何も残らなかった。
最終的に残ったものといえば、バグったデータだけだった。
「一を得るには十を失うんです…一は力です、十は仲間、希望、夢、大切な人、他にもありますが様々です」
結局最後に残った最強のステータスを持った私は何を思ったか。
虚しい、悲しい、寂しい、という感情だけだった。
どんなに魔物を簡単に倒しても、父の仇の魔物たちを殺しまわっても、お釣りは帰ってこなかった。
借金が増えていくような気分だった。
「俺は何も失わずに力を手に入れる」
「はっ! 面白いですね、私に証明してみてください」
身体からツノと尻尾が出ていたかもしれない。
だがそれはもう、どうでもいいことだ。
「やってやるよ!」
「せいぜい足掻いて死んでください!」
ああ、また意識が飛ぶ。
これではきっと、また傷つけてしまう。
せっかく築いた土台を、カルロとの理想を。
「んぁ…うっ」
「ナノ様! 目が覚めましたか」
カロルに起こされる。
また、魔王城に飲みに行ったんだっけ。
「違う! 勇者様たちは?」
カルロは少し笑いながら下を見た。
「おい! 魔物、魔法使いちゃんを離せ」
「まだ決着がついていないぞ!」
勇者様も騎士さんも無事だったようだ。
しかし、この後をどうするかというのは早く考えなければ。
いや、武闘家さんが居ない。
まさか、また私が。
「ナノ様の仲間はなかなか優秀ですね」
武闘家さんは私たちの背後からって、私たち浮いているのにあの跳躍力は化け物ですね。
「ダークチェーン!」
武闘家さんの体はみるみる真っ黒な鎖で覆われていった。
地面に落ちそうなところで、カルロが助けに入った。
「勇者一行よ! 私は話に来た」
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