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6th 続き
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「黒川、帰り一緒にどう?」
ホームルームが終わると蓮が声を掛けてきた
「えっ…」
驚いて振り向いた瑠花は、蓮を見つめる
「一緒に帰りたいんだけど、黒川と」
「あっ、あの……」
突然の出来事に瑠花が固まる
「じゃあ行くよ」
そう告げると蓮は、机に下がる瑠花の鞄を取り、廊下に向かう
「あっ……ちょ、ちょっと…カバン」
瑠花は、慌てて蓮を追いかけて行く
教室の女子達が2人の成り行きを見つめ、呆然としていたが、教室を出ていくと、ザワつき出した
「……ねぇ、あれって…」
「昨日といい、今日も…」
「最近、蓮がオカシイのは分かってる」
「やっぱり?…ねぇ、じゃあ、どうする?」
「そんなの決まってるわ
…それより行くわよ」
ーーーーーーーー
「…ねぇ、あの…蓮」
校門を出て、駅に向かう途中、廻りを見ながら声をかける
「何で急に…みんなの前で声掛けてきたの?
お昼休みの時は、好きにしていいって言ってたのに…」
「気が変わった、それだけ」
「気が変わったって…そんなぁ」
「昨日の今日なら、声掛けても変に思われないと思ったからだよ」
「それは…そうかもしれないけど
蓮のファンとか…山本さん達とか…」
「側にいれる方が、何かの時、直ぐに守れるだろ?」
「でも…」
「瑠花…
昼休みも結局まとまらなかったし、この話は、もう終わりにしよう
いつまで経っても平行線のままだろうから」
「う~ん…」
「瑠花…何か言いたいことあるの?俺に」
蓮が瑠花の顔を覗き込む
「えっ?…あぁ、う~ん
だって、蓮…モテてるって自覚無いでしょ?」
一歩横に避けながら、蓮の顔をチラリと見る
「気にしたりしないけど、、、
強いて言うなら、モテるって言うのは小坂の事を言うんじゃないのか?」
「!!………蓮だって同じ位モテてるのっ」
(こんな時、柊ちゃんださないでよ!)
「ふ~ん
それより考えると瑠花は、小坂のファンと俺のファンの両方の敵に回すわけだ
だから嫌だって言ったら?
女子を敵にしたくないって、はっきり言えば?」
「それは、あのっ…
ただ…誰だって自分の好きな人が、他の人を好きだったら嫌だもん
だから知ったら、嫉妬すると思うし…」
瑠花の声が弱々しくなる
すると、蓮が突然言い放つ
「解決策を教えてやろうか?」
「…解決策?」
首を傾げながら、蓮を見つめた
「瑠花が俺の彼女になればいい」
「…へっ?……えっ?今……」
「一番中途半端が良くないって事だ瑠花」
「中途半端って…
でも……かっ、彼女って」
「じゃあ決まりね瑠花
今日から彼女ね」
そう言うと、蓮が瑠花の手を握り締めた
「蓮…」
(何か素直に喜べない…
モヤモヤしてる
好きって言われて、付き合うならまだしも……
中途半端だとか、解決策とか…
更に中途半端になってる気がするんだけど
違うのかな?)
瑠花は繋いだ手を見つめる
(蓮が良く分かんないよ…)
言葉を交わさずに歩いて行く
駅までの道程
足取りの重たい瑠花
歩幅を合わせて歩く蓮
短い時間が長く感じる
駅の改札が目に入る
そんな中、前を向いて歩く蓮が口を再び開く
「瑠花…護ると誓った、あの時から俺は変わっていない」
「どうしたの?蓮」
蓮が歩きを止め、瑠花を見つめながら、握っていた手を持ち上げた
「いつ、どこでも瑠花が呼ぶなら飛んで行く」
瑠花の手の甲に口付けをする
「…忠誠の証(しるし)」
「っ!?蓮!…いきなり何して!!」
瑠花が慌てて、蓮の手を振り解く
「永遠に誓うよ」
後退る瑠花に、蓮が詰め寄る
「近いから
もう…ズルい…よ…そんな風に言われたら……」
「言われたら?何、瑠花」
「もぉ~、蓮の言葉に振り回されてる気がする
、、、だから…えっと
あの日から、ずっと蓮の事しか考えてないのは事実で
落ち込んだり、喜んだり、不安になったり、笑ったり…
さっきの事……彼女って話
どうして蓮が、急に言い出すのか分かんないけど
…それでも考えちゃうのは、きっと蓮の事だと思う
うううん
蓮の事しか考えてない
だから
誓う…とか言うの……ズルいよ
それに
あの時、蓮が来てくれなかったら…
だから…私、感謝してるよ
始まりは普通では考えられないけど…」
瑠花の話しを静かに聞いていた蓮が、優しく微笑んで見つめる
「瑠花、遠回しにOKって言ってる?」
「も、もぉ~
……ニヤニヤして、、、蓮ってやっぱりいじわる…」
瑠花は赤く染めた顔を背けると、蓮に身体を抱き寄せられた
「彼女として初めて記念に、昼間の続き…家(うち)でする?」
耳元で甘い囁く蓮を両手で突き返す
「みんな見てる…っ、も、もう…ヤメて…」
蓮がくすくす笑う
「ハイハイ
…じゃあ…っ?」
蓮が、ズボンのスマホを取り出し、画面を見た
「…姉貴?!
瑠花、ゴメン…ホームで待ってて
終わったら直ぐ行くから」
「うん。お姉さんによろしくって伝えてね。」
瑠花の言葉に蓮が相づちをすると、改札の脇へ歩いて行き、スマホを耳に当てた
瑠花は改札を入り、ホームへと向かって行く
ーーーーーー
蓮がスマホを切り、改札口に向う途中、構内が騒がしい事に気付く
話し声が耳に飛び込んできた
「女の子が階段から落ちたんだって」
「なんか高校生らしいって」
不意の言葉に不安が募り、蓮は瑠花の待つホームへと走り出した
ホームルームが終わると蓮が声を掛けてきた
「えっ…」
驚いて振り向いた瑠花は、蓮を見つめる
「一緒に帰りたいんだけど、黒川と」
「あっ、あの……」
突然の出来事に瑠花が固まる
「じゃあ行くよ」
そう告げると蓮は、机に下がる瑠花の鞄を取り、廊下に向かう
「あっ……ちょ、ちょっと…カバン」
瑠花は、慌てて蓮を追いかけて行く
教室の女子達が2人の成り行きを見つめ、呆然としていたが、教室を出ていくと、ザワつき出した
「……ねぇ、あれって…」
「昨日といい、今日も…」
「最近、蓮がオカシイのは分かってる」
「やっぱり?…ねぇ、じゃあ、どうする?」
「そんなの決まってるわ
…それより行くわよ」
ーーーーーーーー
「…ねぇ、あの…蓮」
校門を出て、駅に向かう途中、廻りを見ながら声をかける
「何で急に…みんなの前で声掛けてきたの?
お昼休みの時は、好きにしていいって言ってたのに…」
「気が変わった、それだけ」
「気が変わったって…そんなぁ」
「昨日の今日なら、声掛けても変に思われないと思ったからだよ」
「それは…そうかもしれないけど
蓮のファンとか…山本さん達とか…」
「側にいれる方が、何かの時、直ぐに守れるだろ?」
「でも…」
「瑠花…
昼休みも結局まとまらなかったし、この話は、もう終わりにしよう
いつまで経っても平行線のままだろうから」
「う~ん…」
「瑠花…何か言いたいことあるの?俺に」
蓮が瑠花の顔を覗き込む
「えっ?…あぁ、う~ん
だって、蓮…モテてるって自覚無いでしょ?」
一歩横に避けながら、蓮の顔をチラリと見る
「気にしたりしないけど、、、
強いて言うなら、モテるって言うのは小坂の事を言うんじゃないのか?」
「!!………蓮だって同じ位モテてるのっ」
(こんな時、柊ちゃんださないでよ!)
「ふ~ん
それより考えると瑠花は、小坂のファンと俺のファンの両方の敵に回すわけだ
だから嫌だって言ったら?
女子を敵にしたくないって、はっきり言えば?」
「それは、あのっ…
ただ…誰だって自分の好きな人が、他の人を好きだったら嫌だもん
だから知ったら、嫉妬すると思うし…」
瑠花の声が弱々しくなる
すると、蓮が突然言い放つ
「解決策を教えてやろうか?」
「…解決策?」
首を傾げながら、蓮を見つめた
「瑠花が俺の彼女になればいい」
「…へっ?……えっ?今……」
「一番中途半端が良くないって事だ瑠花」
「中途半端って…
でも……かっ、彼女って」
「じゃあ決まりね瑠花
今日から彼女ね」
そう言うと、蓮が瑠花の手を握り締めた
「蓮…」
(何か素直に喜べない…
モヤモヤしてる
好きって言われて、付き合うならまだしも……
中途半端だとか、解決策とか…
更に中途半端になってる気がするんだけど
違うのかな?)
瑠花は繋いだ手を見つめる
(蓮が良く分かんないよ…)
言葉を交わさずに歩いて行く
駅までの道程
足取りの重たい瑠花
歩幅を合わせて歩く蓮
短い時間が長く感じる
駅の改札が目に入る
そんな中、前を向いて歩く蓮が口を再び開く
「瑠花…護ると誓った、あの時から俺は変わっていない」
「どうしたの?蓮」
蓮が歩きを止め、瑠花を見つめながら、握っていた手を持ち上げた
「いつ、どこでも瑠花が呼ぶなら飛んで行く」
瑠花の手の甲に口付けをする
「…忠誠の証(しるし)」
「っ!?蓮!…いきなり何して!!」
瑠花が慌てて、蓮の手を振り解く
「永遠に誓うよ」
後退る瑠花に、蓮が詰め寄る
「近いから
もう…ズルい…よ…そんな風に言われたら……」
「言われたら?何、瑠花」
「もぉ~、蓮の言葉に振り回されてる気がする
、、、だから…えっと
あの日から、ずっと蓮の事しか考えてないのは事実で
落ち込んだり、喜んだり、不安になったり、笑ったり…
さっきの事……彼女って話
どうして蓮が、急に言い出すのか分かんないけど
…それでも考えちゃうのは、きっと蓮の事だと思う
うううん
蓮の事しか考えてない
だから
誓う…とか言うの……ズルいよ
それに
あの時、蓮が来てくれなかったら…
だから…私、感謝してるよ
始まりは普通では考えられないけど…」
瑠花の話しを静かに聞いていた蓮が、優しく微笑んで見つめる
「瑠花、遠回しにOKって言ってる?」
「も、もぉ~
……ニヤニヤして、、、蓮ってやっぱりいじわる…」
瑠花は赤く染めた顔を背けると、蓮に身体を抱き寄せられた
「彼女として初めて記念に、昼間の続き…家(うち)でする?」
耳元で甘い囁く蓮を両手で突き返す
「みんな見てる…っ、も、もう…ヤメて…」
蓮がくすくす笑う
「ハイハイ
…じゃあ…っ?」
蓮が、ズボンのスマホを取り出し、画面を見た
「…姉貴?!
瑠花、ゴメン…ホームで待ってて
終わったら直ぐ行くから」
「うん。お姉さんによろしくって伝えてね。」
瑠花の言葉に蓮が相づちをすると、改札の脇へ歩いて行き、スマホを耳に当てた
瑠花は改札を入り、ホームへと向かって行く
ーーーーーー
蓮がスマホを切り、改札口に向う途中、構内が騒がしい事に気付く
話し声が耳に飛び込んできた
「女の子が階段から落ちたんだって」
「なんか高校生らしいって」
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