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皇女様と騎士
しおりを挟む洞穴に到着すると運んできた2人をベッドに寝かせる。白光ランタンの明かりで2人が照らし出される。
「やっぱり帝国の皇族関係者なのかな・・・」
1人はおそらく15歳ぐらいの少女でふわりと長いピンクの髪が特徴だろうか。華奢な身体に小ぶりな胸、穏やかそうな寝顔はまさにお姫様といったところか。
もう1人は20歳ぐらいだろうか。銀髪の長い髪を後ろで束ねている。胸は豊かで腰はくびれお尻は大きい。腰には剣を帯びており、どこか凛とした空気を纏っている。見た感じやっぱり姫と騎士といったところか。
「ピンクの髪は皇族に多いし、銀の髪も武門派の貴族に多いとされているからな。それにしても2人ともべっぴんさんだ」
と、覗きこんでいると銀髪の女が気づいたようだ。目が合う。
「誰だ貴様は・・何をしている!」
「いやっ・・あの・・その・・」
「いいから離れろ!」
バコッ!鞘で叩かれた。
「痛たたたっ・・ちょっとまって下さいよ!」
「問答無用!」
あっと言うまに部屋の隅にあったロープで簀巻きにされてしまった。
「貴様ベッドに姫と私を連れ込んで何をしようとしていた!ここはどこだ!お前は誰だ!」
「はっ・・はい・・私は・・・・・・」
これまでの経緯を説明する。ここは無人島の洞窟で私は漂着者。飛行船が墜落していたこと。拾って助けたことなど。
「なるほど・・お前は平民でただの漂着者か。確かにそうだ。飛行船の計器が突然止まって墜落していったのだ。姫と私はなんとか救命区画に入り込めたが。皆は死んでしまったか・・・・」
とそのとき。もぞもぞ少女が動き出した。眠いのか目元をコシコシしている。
「おはようレベッカ。ここはどこなのでしょう・・」
少女のほうも起きたようだ。
「はっ!姫様!実は・・・・・・・・・」
「・・・・なるほど。皆さんお亡くなりになられましたか。全て私の責任です」
「違います。姫様あれは・・・・」
何か長くなりそうだな。
「あの・・お話中すいません。御2人の御名前なんかを聞かせてもらえんでしょうか」
「そうだな・・よく聴け!ここにおわすお方はルファール帝国第3皇女アリシア殿下である。そして私は直属近衛騎士隊長レベッカだ!」
「よろしくお願いします。船乗りさん。あなたの名前はなんですか?」
「私はジローと申します。船乗りではなくメカニックと言いますか・・・」
「ええいっ!」
ポカッ!また鞘で叩かれた。
「平民風情が姫様と気安く話すな!」
そんな無体な。
「レベッカ!いけません!そんなに人を叩いては・・」
「しかし姫様!」
「これからは協力しなければならないこともあるでしょう。普通に話をするぐらいはなんでもありません。これは命令です!」
「ははっ!ご命令であればそのようにいたします」
姫様・・なんてやさしい娘なんだ。まさに慈愛の女神。典型的な姫と騎士の主従関係が繰り広げられた。
「特別に話すこと許可してやる。感謝するんだな!」
「ありがとうございます。ところで縄はいつ解いてくださいますでしょうか?」
「縄はしばらく解かん。とりあえず状況の確認が済むまではそままだ」
「ええっ!そんな・・」
せっかく快適に生活できるようになって美少女2人も島に来たと言うのに虜囚のような生活になるなんて。神様なんとかしてくれろ。
「しばらく大人しくするんだな」
「レベッカ・・それでは可哀想です。縄を解いてあげてもよいのでは?」
「・・・・まだダメです。姫様、コイツが言っていることが本当かどうか確かめる必要があります。本当のことを話していたらそのときは解きます」
「・・・・わかりました」
姫様もっと食い下って・・って交渉成立しちゃった。もう最悪だ。
「ところでここには何か食べ物はないのか?」
「水はあの瓶にあります。他に魚の干物ならありますが・・」
「臭いな。こんなものが食えるか!」
「ですがそれ以外には・・・・・」
「なんだこれは。果物があるではないか」
「しかしそれは・・・・・」
「甘くて良い香りだ。パクッ・・・・うん・・美味い!」
食べちゃったよ。あれはヤバイんだけど・・ああっ!・・あんなにたくさん・・。
「さあ姫様もどうぞ。味に問題はありません」
勧めちゃったよ・・おっさんしらんぞ。
「ありがとう。美味しいです。こんなに美味しい果物は王宮でも食べたことがありません」
姫様も食べてるよ。どうしよう・・アレは禁制品のヤバイ実なのに・・。
2人が食べているのはアウチの実と言って媚薬の原料とされている。昔船に乗っていた奴隷商人に見せてもらったことがあったんだけど、この島の北の森で自生しているのを偶然発見したのだ。
教えてもらった話ではどんな女でも奴隷娼婦に調教できるらしい。ただし栽培方法がわからず収穫できないから超高級品としてとり扱われているようだ。偶然発見されたアウチの実は闇市に出回ると即完売するほどのお宝らしい。
男が食べると滋養強壮の効果がある。現に毎日1個ずつ食べてていたから最近は精力がすごいことになっている。女が食べると催淫の効果がでるらしく、心が無防備になり暗示にかかりやすくなるらしい。果汁を女性器に直接塗った場合は超即効性の媚薬として機能するようだ。
いったい2人はどうなるんだろうか・・。
しばらく様子を伺うが特に変わった様子はない。量が十分でなかったのか。そもそもただ似ている果物かもしれない。なんとなく抱いていた好奇心の波も収まり現実をみようとする。
「このままじゃあ風邪引いちまうよ・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
静かになった。なぜか2人が虚ろな視線を空中に向けていた。
「あれっ・・これはまさか!」
効果が出てきたのかもしれない。
「でもこっからどうするか・・」
確か暗示がかかりやすいようにキーワードを刷り込んでとかなんとか、奴隷商人が言ってたな。でもやったことがない。
「やってみるしかないか!」
考えていると姫様がフラフラ歩き出した。虚ろな視線を辺りに彷徨わせている。こっちに近づいてくるからチャンスかもしれない。
「あのっ・・姫様?一体どうしたんですか」
「はい・・・・お小水を・・・・・どこにゆけば・・・・・」
??トイレのことか?基本的にその辺りで済ましていたが。
「オシッコのことですか?もう我慢できんなせんか?」
「はい・・・・・あまり我慢できそうにありません・・・・・」
恥ずかしげもなく答えている。完全に効いている状態だ。
「ではお教えますのでお耳をこちらへ」
やってみようと決意する。緊張して思わずゴクリと息をのんだ。
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