性欲至上主義

双葉紫明

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第二発

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 僕が実際の女性を性的な対象とする様になったのは、実際にセックスを体験してからでした。高校を中退して入った職場で彼女が出来て初体験に至りましたが、気持ち良いものではなく、なんとか出す、という様なものでした。だからその彼女との事を思い出して抜いたりはせず、AVやエロ本がネタになってました。これはその後彼女が変わっても変わらず、結婚する事になる彼女と出会う30歳くらいまでは続きました。セックスよりオナニーのが手っ取り早いし、対象も美人だしという感じで、セックスした直後にトイレでこっそり抜いた事すらありました。
 そこにはコンドームというものも大きく影響していたと思います。若者同士、相手の感度が鈍い状態でのコンドーム越しの感触は弱く、ただやみくもに腰を振ってなんとか射精する、なんかの競技みたいな感じでした。
 セックスの相手としては二人目の彼女はとてもしたがりで、回数も変わった事も色々とやりました。たぶんこの時セックス依存になったんだと思います。当たり前の様に毎日求められ、一日数回という事も珍しくはなく、確か一日ラブホに籠もって7回とかした事もありました。やはり快感は薄く、射精するためにかなりの腰の運動を要していたので体力的にはキツくても、精力的に限界だとは感じた事はありませんでした。
 そんな彼女はたくさんの浮気をしました。しかしその頃の僕は彼女が誰かとしているシーンを思い浮かべて烈情に耽る様な事はありませんでした。彼女こそセックス依存だったと思いますが、それは肉体的な快楽ではなく興味からで、浮気する理由を聞くと年代やタイプで「どんなセックスするんだろう?」と興味が湧いてしまうとの事でした。
 そんな彼女ですからくっついたり離れたり、その間に僕も数人と経験を重ね、数年付き合った子はやはりしたがりでしたが、今にして思えばお互い気持ち良くないセックスをいたずらに繰り返していたと思います。
 結局二人目の相手との腐れ縁は僕の性欲をより目覚めさせた後の妻との出会いまで続きました。ここまで読んで誤解されるかも知れませんが、僕は数人の一晩限りや短期的な相手を除いたちゃんと付き合った三人に対しては並々ならぬ愛情を持っていました。
 それでも僕にとっての彼女たちとのセックスは、オナニーよりはましかな?という程度で僕が性欲強くて相手も積極的だったぶん、ただいたずらに回数だけ重ねる様な感じのものでした。
 ただ、年齢的なものはあったと思われ、件の浮気女は20代後半にはぐんと感度を増して、そのぶん僕も彼女とのセックス「は」楽しくなっていました。
 男にとってのセックスの気持ち良さは、相手の感度に依存していて、一人で気持ち良くなんかなれないんだと思います。
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