腐男子異世界転生して王子になる〜チートになっちゃった僕でゴメンね!〜

優木王

文字の大きさ
4 / 53
第一章

2話異世界転生!?

しおりを挟む
ー「我はおおくにのぬし大神。我の声を聞くのじゃ。この時空に呼び起こせ!そして、子を渡そう。我の創造そうぞうを受けたもう」
おおくにのぬし大神?学校の授業で聞いた事あるような…。まぁ、いいや。僕はおじさんの呪文を安らかに聞き入った。

☆。.:*・゜

ー「うぎゃーーーーーーーー」

と響き渡る赤子の泣き声。どこからの声だろうか。僕の心の中が熱い。目も熱い。ぶわぁっと意識がはっきりし出した。そして、ギュッとしてたであろ目を開けると、泣き声が止んだ。
そして、気付いた。僕の泣き声だったんだ。
僕は転生したんだなと思った。
目の前には、艶やかな薄い桃色に輝いた髪に薄茶の目のぱっちりしたキレイな女の人がいた。僕を優しく抱いている。

「あなた、この子目を開けたわ!可愛らしいわ」
と軽やかにき通った声で言う女の人。なんだか落ち着く。
「ロラに似て、すごく可愛い子だな~」
と爽やかな若そうな体格の良い男の人がほおを緩めて微笑み、言った。僕の頭を何回も撫でる。服装はどこか洋風チックで、まるで本に出てくるような王子様な服装だ。この2人が僕のお母さんとお父さんになる人なんだろうな。…にしてもめっちゃ美男美女だな~。僕、大丈夫かな。

「名前は何にしましょう」
「そうだな。次期、俺の後を継いでもらう子だ。色んな人から見守られて、立派に健やかに育ってほしいからな。チーロにしよう!」
「チーロ、素敵ね~」
チーロ…僕の名前?。外国の名前みたいだ。次期継ぐって何をだろう。僕は外国に転生したのかな。

「オーウェン様ロラ様!今日はおめでたいですね!チーロ様ですか!」
と白色のおしゃれなトレーに2つの美味しそうな紅茶の入ったピンク色の素敵なティーカップを持って来ている、とても若そうな男の人がキラキラと目を輝かせ、満面な笑顔でけ寄ってきた。

「お!アンジェロ気をつけろよ」
と僕のお父さんがにこにこして言った。アンジェロと言われた人は執事か何かかな…。僕は考え込もうとしたら口に人差し指を入れてしまった。…意志がどうしても口から指を離せない。

アンジェロは言われたそばからおっととと足を絡ませた。トレーは運良く、机に乗せられ、ドテッとアンジェロだけが転げ落ちた。
キャッキャっと僕は笑った。すると、お母さんが
「オーウェン、笑ったわ!チーロが。楽しくしてくれたアンジェロのお陰#かげ#ね」
と微笑んで僕の頬に右手で覆#おお#って、親指で優しく撫でた。
「そうだな。アンジェロ!君はチーロを笑わせる天才かもしれないな」
と起き上がるアンジェロの肩をお父さんがポンポン叩く。アンジェロはアハハと軽快に笑い、手で後ろの頭をきながら立ち上がった。

「チーロ様を笑わせれてとても光栄です~」
とアンジェロはまたも満面笑みでお父さんに言った。
そして、アンジェロは胸元むなもとポケットに入れていたのか手に収まるくらいのノートを開けて羽付きペンも取り出して言った。

「では、祝福の恒例こうれいな式典はいつがいいでしょうか?」
「そうだな~。明日でいいぞ」
「明日!?明日でいいんですか!」
アンジェロは驚いた顔でお父さんを見る。
「明日は早すぎるのではないですか!チーロ様も大丈夫ですかね~」
とアワアワとするアンジェロ。
「チーロにも早めに慣れさせないとな!」
と腰に手をあてニヒッと笑うお父さん。うーん、慣れさせる?アンジェロの様子を見て僕は思った。お父さんは突発的な人なのかなって。式典ってきっと日本でも言う、お七夜って言う式典と同じかな~。

「ロラもいいだろ!明日でも」
「そうね。チーロに早めに慣れさせましょう」
「えぇ!ロラ様まで…。分かりました!至急明日までに他の王家様方をお呼びします!それと住民の方々にお披露目するのはいつに…」
「それも明日だ!明日一通りしよう!」
「分かりました!お任せ下さい!」
と最初に会った時の様子よりキリッと凛々しくお父さんを見て手をお腹の位置にしてお辞儀するアンジェロ。お父さんはニコッと微笑んで言った。
「さすが。アンジェロだな!ありがとう」

うわぁ、めっちゃカッコイイー!アンジェロとお父さんの深い素敵な所を見た気分になった。やっぱり、アンジェロは執事であるらしい。

お母さんもめっちゃ綺麗な人で、お父さんも若そうなカッコイイ人。それに執事のアンジェロもとてもカッコイイ人。
僕はとても心が舞い上がった。これからはどうなるんだろう。僕の姿は見ていないな。どんな姿なんだろうか。

これからどうなっていくんだろう。僕はワクワクする気持ちとドキドキする気持ちを抱いた。

アンジェロは準備が出来たと言わんばかりにシャキと身なりを整えて、この場から失礼しましたと言って、出て行った。

お父さんとお母さんはアンジェロの方を微笑んで出ていくを見ていた。

僕はまだ口から人差し指を離せずにいた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...