腐男子異世界転生して王子になる〜チートになっちゃった僕でゴメンね!〜

優木王

文字の大きさ
6 / 53
第一章

4話お披露目パーティー

しおりを挟む
ーパーパッラッパーパー

とピンク色のコートに黒のズボン、黒の縦に長い帽子を被った男の人がトランペットを吹く。

そして、黄色のキラキラと輝くドレスに身を包んだお母さん、ロラに僕は抱かれている。お母さんは頭に金で作られたティアラまで付けている。
綺麗過ぎるよ…。
僕の服装も繊細な青色のルビーに施された、オーバーオールに着せ替えられた。赤ちゃんの服でもめちゃめちゃお金賭#かねか#けている気がする。

お父さん、オーウェンは白のワイシャツに紺色の羽織はおりと黒のズボンというタキシード姿。
お父さん、か、かっこいい!!

僕は2人に包まれた。
「いよいよだな、ロラ!」
「ええ、そうね。もう始まるわ」
とこの2人とても素敵だな。僕、こんな2人の子なんだな。

「オーウェン様~、もうすぐドアとカーテンがお開きになりますよ!」

とアンジェロが駆けて来た。アンジェロの姿はお父さんに近いようなタキシード姿だった。胸元ポケットには羽付きペンが入っているらしく、羽だけがちょこんと出ている。
アンジェロもかっこいい~。僕はのぼせるくらい頭が熱くなった。たまらないよ。こーんなにかっこいいなんて…。

「では、オーウェン様、ロラ様、前へ」
とアンジェロがゆったりと白色の手袋してる右手を出して綺麗にお辞儀した。
様になってるよ。やばい、かっこ良すぎる…。僕は頭がクラッとし、頭が後ろに落ちた。僕は鼻血を垂らしてしまった。
「あら、大変だわ。チーロが鼻血出しちゃった」
「おっと、チーロ大丈夫か?」
「チーロ様が鼻血を…!」
と3人が口々に心配そうに言う声が聞こえる。もう無理。
とアンジェロが柔らかなティッシュで僕の鼻を拭いてくれた。僕はムクッと頭を上げた。
「チーロ様、大丈夫ですか。落ち着いて見ていればいいですからね」
と僕に顔を近づけてアンジェロが優しく静かに言った。
僕はまたクラッとなりそうなのを抑えて、
「う~」
と言った。本当は分かったと言いたいんだけれど。

お披露目会か~。ちゃんとしなくちゃいけないんだよね…。きっと。

そして、カーテンとドアが同時に開き、光を差した。
お父さんとお母さんが前へと出て行く。白色を基調としたピカピカなタイルに白のフェンスの場所へと行く。本当、どこもかしこも綺麗だな~。

お父さんとお母さん、僕の姿を見た、住民の人々はわぁーわぁーと騒いでいる。

「これより、オーウェン様、ロラ様によるお披露目会を始めます」

とアンジェロがマイクを使って言う。
下を見ると本当に沢山の人々だ。こんなの僕の前の学校の人数よりも多いよ。そして、お父さんはアンジェロからマイクを貰った。
「どうも、皆さん。わたくし、オーウェンとロラの元に天からの御加護ごかごである、チーロが昨日さくじつ産まれました。
この子は本当に愛らしく、これからが誇らしい気持ちでいっぱいです。チーロと言う名前には多くの人に愛され、健やかに立派りっぱに育ってほしいと言う願いが込められています。
そして、いつかはわたくしを抜かし、この国を守り、継いで貰いたいと思う所存であります。そして、素晴らしい王子にとなってもらいたい…」
と長々とマイクでお父さんが言う。…ん、待って、待って。僕、やっぱり、王子になるんだ。継いでもらいたいって…。えーー!
この国を…?お父さんはこの国の王ってことだよね。ってことはお母さんは王女。
僕はドキンッと心臓が鳴って、目をぱちぱちと瞬きしてしまった。すると、お母さんがそれに気づいて、僕の目元に手を置いて撫でた。そして、僕はなんだかホッとして眠気に襲われた。…え、何でだろう。さっきまで眠く…、なかったのに…。

そして、お父さんが言い終えると、大きな歓声が起こり、その後は僕は眠ってしまい、覚えていない。

•*¨*•.¸¸☆*・゚

僕が目を覚めた時は、次のお披露目パーティーだった。今度は王家の人々を招いたお披露目パーティー。また、沢山の人々だな~。広い室内に沢山。まるで、舞踏会の様だ。

僕は相変わらず、お母さんに抱えられている。

僕は一つ欠伸をした。まだ眠いような気がする。

「ご機嫌よう、ロラ」
とお母さんと同じくらいにキレイな人が声かける。
「あら、ご機嫌よう。オリビア」
とお母さん。オリビアと言われたその人の下に3歳くらいの男の子が顔を出した。
「こんびゃんは~」
と言った男の子。男の子は噛んだことを理解したのか、オリビアの後ろに隠れて、チラッと伺う。
可愛い~。と思った瞬間。

ードドッドー
と奥の方に5人ほどの今の子より年上っぽい小さな男の子達が駆けている。
「こら、ティモシー!ここの場で駆け回るなんておめなさい!」
と左側の椅子に座っていた女の人が立ち上がり、怒鳴どなった。

それに気付いたお母さんは
「まぁまぁ、ミア。お走りになってもよろしいわよ。まだ子供なんだから。私もチーロが大きくなったらいっぱい走り回したいもの」
と優しくミアに言う。

そして、ティモシーと呼ばれた子は僕の方へと来た。
「ごめんなさい」
と謝る。その後ろに4人ついてきて、ぺこっと礼をした。
近くでこの子達を見ると、とても顔立ちの整った綺麗な子ばかりだった。
その中でも僕は指摘された、ティモシーに興味を湧いた。
「いいのよ。ティモシー。顔を上げなさい」
とお母さん。

ティモシーは『でも…』と言って、お母さんに見やる。その姿が可愛らしかった。にしてもどの子も可愛いと僕は思った。
そして、これからが楽しみな気持ちが湧き上がった。


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...