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四章 遺跡探索
遺跡探索 16
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川へと辿り着いた二人はまず、フェデリコの指示に従い川の縁に正座した。
「それで、どうすればよいのだ? 我輩の親友よ」
ジンバラエが疑問の声をあげながら隣で静かに佇むフェデリコの顔を見る。
「まず、私のやり方を見ていてください。それからあなたにも同じようにやってもらいます」
「うむ、分かったのだ」
ジンバラエが頷いたのを見てフェデリコはおもむろに目を閉じ、ゆっくりと川に手を入れた。
そして川の中に手首まですっぽり入れたフェデリコはカッと目を見開くと、勢いよく掌に貯めた水を自分の身体にかけながら叫び始めた。
「ハァァイダァァァホゥゥレェェェ!!」
彼の大声に驚いたジンバラエがビクリと肩を震わせるのと同時に周りにいた鳥や動物たちが逃げ出して行く。
「ハァァイダァホゥゥレェェェ!」
ビシャビシャと水が飛び散るのにも構わず、一心不乱にフェデリコは何度も自分の身体に水をかけていく。
「ハァイダァホゥゥレェェ! ハァァイダァホゥゥレェェェ! ハァァァイダァァァァホゥゥゥレェェェェェェ!!」
甲高い声を一際大きく叫んだフェデリコはそこでやっと止まり、はぁはぁと肩で息をしながらキラリとジンバラエに笑顔を向けた。
「さあ、あなた……、も、ご一緒に……。はぁはぁ……」
「う、うむ……。分かったのだ……」
苦い顔をして頷いたジンバラエは、それでも意味の分からない言葉で大声をあげることに躊躇い、中々川に手をつけることができずにいた。
「さあ! 私の親友よ! 女神様に祈りを込めて! 沐浴をするのです!」
「う……。わ、分かった……」
ジンバラエは覚悟を決め、目を瞑り川に手を突っ込んだ。
「は、は、ハイダァァホゥレェェ……!」
「まだまだ! 声が小さいですよ!」
「は、ハイダァァホゥレェェ!」
「ハァァァイダァァァァホゥゥゥレェェェェェェ!!」
気合いの籠ってきたフェデリコも、ジンバラエの隣でまた叫び始めた。
「「ハァァイダァァホゥゥレェェェ! ハァァイダァァホゥゥレェェェ!! ハァァァイダァァァァホゥゥゥレェェェェェェェェ!!」」
ビシャビシャ! ビシャビシャビシャ!
二人の男が川沿いで叫び声をあげ、水を互いの身体に掛け合い始める。
「「ハァイダァァホゥゥレェェ! ハァイダァァホゥゥレェェ! ハァァァイダァァァホゥゥレェェェェェ!!」」
水の滴が沈む夕日に輝き、二人の影は夕闇に包まれていった。
―――☆―――☆―――
「という訳で、私の親友である竜の子は、今日より聖プエゴ教教会の信徒の一人となりました」
「我輩は今日より愛の伝道師となると決めたのだ! この世にいる全ての女性のために、我輩の愛を捧げるのだ!!」
「「「「「……」」」」」
どうしよう……。
ツッコミいなかったせいで大変なことになった……。
僕らは二人に対して、とても冷たい視線を向けていた。
「フェデリコよ……。前々から思っておったのじゃが、貴様は本当に神父なのか? 確か聖プエゴ教教会の信徒の身体の一部には、教会のシンボルである赤い鷹の刺青があるはずじゃが、貴様の身体には見当たらんではないか」
へぇ。そうなんだ。
確かにシュナの言う通り、あいつ全裸のくせに一度もそんなの見たことないな。
「ああ、それですか。まさか皆さんは、私が聖プエゴ教教会の神父ではないと、疑っているのですか?」
「そりゃそうよ」
「まさか、疑われていないと思ってたの!?」
「これですから変態は困りますわね」
三人の言葉に神父は目を見開き両手を広げて大袈裟に驚いた。
「な、な、な、なんと!? 私のことを疑っていたのですか!?」
いやいやいやいや!
あんた本当におかしいよ!
全裸の時点で信用ないってことが、どうして分からないのさ!
「わ、分かりました……。皆さんの疑いを晴らすためにこのフェデリコ・ビアンコ、聖プエゴ教教会のシンボルを、皆さんにお見せしましょう……。そこで女神ディーテ様より寵愛を受けし猫様、折り入ってお願いがございます」
僕の前で膝を折り神父が目を向けてくる。
「な、何さ……!?」
僕は一歩たじろぎ、神父の顔を見上げた。
「猫様の魔法で私のモザイクの毛を剃っていただけませんか?」
「はぁ!?」
ちょっと待て!
まさかテメェ、そんなとこに刺青してんのか!?
「皆さんに納得していただくためには、私のこの毛が邪魔なのです。お願いします猫様」
そう言って神父は僕の前で土下座する。
「「「「ありえない……」」」」
女性陣が本気でドン引きしてる。
てかそもそもの問題で、そこに女神の刺青入れるとか、バチ当たりじゃないの!?
誰か止めなかったの!?
「お願いします猫様!」
神父が再度頭を下げてくる。
「え、えぇ……」
もういいと思うんだ。僕は。
充分あんたが救いようのない変態だってことは、みんなに伝わったと思うんだ。
「何か知らぬが親友が頭を下げておるのだ、我輩からも頼む。我輩らの親友である小さき獣よ」
もう一人全裸で土下座するバカが増えた。
てか言葉の意味も理解せずに頼み込むのは止めて欲しい。
「ね、ねぇ……。どうし……よぅ……」
僕が後ろを向いて責任を擦り付けようと思った女性陣が、物凄い勢いで穴の近くのフェンスの所まで逃げ出した。
「……」
「猫様! お願いします!」
「頼むのだ! 親友の小さき獣よ!」
僕は大きくため息をついた。
もうこうなっちゃったら、しょうがないよね……。
たださすがに魔法でとはいえ、自分の魔法操作でバカ神父のモザイクの毛を剃るとか死んでも嫌だから、T型カミソリを再現魔法で造り出した。
カチャンと軽い金属質な音が小さく響き、神父の前にそのカミソリが落ちる。
「こ、これは……、なんですか?」
それを手に取った神父が、まじまじとカミソリを見つめている。
あぁ、そっか。前に変態オッサンのギルド長が髭剃る時に見たのは、ナイフみたいな危ないやつだったっけ。
「それはカミソリだよ。それで剃って。僕は絶対にやらない。自分でやって」
僕の言葉で神父はカミソリの刃の部分に指を当て、切れ味を確かめるように上をなぞっている。
「わ、分かりました。猫様が出されたものなら必ずやこのフェデリコ、使いこなしてみせます」
僕の言葉をどう受け取ったのか、神父は決意を込めた瞳でゆっくりと頷き、カミソリの刃をモザイク上の毛に当てた。
「いいなぁ……。我輩も欲しい……」
口に指を咥えてじとーっとバカ竜が僕のことを見てくる。
「……」
本当にコイツは……。
僕は内側からフツフツと沸き上がる怒りを抑えて、バカ竜の前にもカミソリを造り出す。
「おお! さすがは我輩の親友だ! ありがとう!」
嬉しそうにバカ竜はカミソリを手に取ると、立ち上がって隣の神父の見よう見まねで、自分のモザイク上の毛を剃りだした。
「……」
僕は一体、何を見せられてるんだ……。
二人の全裸の変態が自分のモザイクの毛の処理を僕の目の前でしている。
僕、殴っていいよね?
「それで、どうすればよいのだ? 我輩の親友よ」
ジンバラエが疑問の声をあげながら隣で静かに佇むフェデリコの顔を見る。
「まず、私のやり方を見ていてください。それからあなたにも同じようにやってもらいます」
「うむ、分かったのだ」
ジンバラエが頷いたのを見てフェデリコはおもむろに目を閉じ、ゆっくりと川に手を入れた。
そして川の中に手首まですっぽり入れたフェデリコはカッと目を見開くと、勢いよく掌に貯めた水を自分の身体にかけながら叫び始めた。
「ハァァイダァァァホゥゥレェェェ!!」
彼の大声に驚いたジンバラエがビクリと肩を震わせるのと同時に周りにいた鳥や動物たちが逃げ出して行く。
「ハァァイダァホゥゥレェェェ!」
ビシャビシャと水が飛び散るのにも構わず、一心不乱にフェデリコは何度も自分の身体に水をかけていく。
「ハァイダァホゥゥレェェ! ハァァイダァホゥゥレェェェ! ハァァァイダァァァァホゥゥゥレェェェェェェ!!」
甲高い声を一際大きく叫んだフェデリコはそこでやっと止まり、はぁはぁと肩で息をしながらキラリとジンバラエに笑顔を向けた。
「さあ、あなた……、も、ご一緒に……。はぁはぁ……」
「う、うむ……。分かったのだ……」
苦い顔をして頷いたジンバラエは、それでも意味の分からない言葉で大声をあげることに躊躇い、中々川に手をつけることができずにいた。
「さあ! 私の親友よ! 女神様に祈りを込めて! 沐浴をするのです!」
「う……。わ、分かった……」
ジンバラエは覚悟を決め、目を瞑り川に手を突っ込んだ。
「は、は、ハイダァァホゥレェェ……!」
「まだまだ! 声が小さいですよ!」
「は、ハイダァァホゥレェェ!」
「ハァァァイダァァァァホゥゥゥレェェェェェェ!!」
気合いの籠ってきたフェデリコも、ジンバラエの隣でまた叫び始めた。
「「ハァァイダァァホゥゥレェェェ! ハァァイダァァホゥゥレェェェ!! ハァァァイダァァァァホゥゥゥレェェェェェェェェ!!」」
ビシャビシャ! ビシャビシャビシャ!
二人の男が川沿いで叫び声をあげ、水を互いの身体に掛け合い始める。
「「ハァイダァァホゥゥレェェ! ハァイダァァホゥゥレェェ! ハァァァイダァァァホゥゥレェェェェェ!!」」
水の滴が沈む夕日に輝き、二人の影は夕闇に包まれていった。
―――☆―――☆―――
「という訳で、私の親友である竜の子は、今日より聖プエゴ教教会の信徒の一人となりました」
「我輩は今日より愛の伝道師となると決めたのだ! この世にいる全ての女性のために、我輩の愛を捧げるのだ!!」
「「「「「……」」」」」
どうしよう……。
ツッコミいなかったせいで大変なことになった……。
僕らは二人に対して、とても冷たい視線を向けていた。
「フェデリコよ……。前々から思っておったのじゃが、貴様は本当に神父なのか? 確か聖プエゴ教教会の信徒の身体の一部には、教会のシンボルである赤い鷹の刺青があるはずじゃが、貴様の身体には見当たらんではないか」
へぇ。そうなんだ。
確かにシュナの言う通り、あいつ全裸のくせに一度もそんなの見たことないな。
「ああ、それですか。まさか皆さんは、私が聖プエゴ教教会の神父ではないと、疑っているのですか?」
「そりゃそうよ」
「まさか、疑われていないと思ってたの!?」
「これですから変態は困りますわね」
三人の言葉に神父は目を見開き両手を広げて大袈裟に驚いた。
「な、な、な、なんと!? 私のことを疑っていたのですか!?」
いやいやいやいや!
あんた本当におかしいよ!
全裸の時点で信用ないってことが、どうして分からないのさ!
「わ、分かりました……。皆さんの疑いを晴らすためにこのフェデリコ・ビアンコ、聖プエゴ教教会のシンボルを、皆さんにお見せしましょう……。そこで女神ディーテ様より寵愛を受けし猫様、折り入ってお願いがございます」
僕の前で膝を折り神父が目を向けてくる。
「な、何さ……!?」
僕は一歩たじろぎ、神父の顔を見上げた。
「猫様の魔法で私のモザイクの毛を剃っていただけませんか?」
「はぁ!?」
ちょっと待て!
まさかテメェ、そんなとこに刺青してんのか!?
「皆さんに納得していただくためには、私のこの毛が邪魔なのです。お願いします猫様」
そう言って神父は僕の前で土下座する。
「「「「ありえない……」」」」
女性陣が本気でドン引きしてる。
てかそもそもの問題で、そこに女神の刺青入れるとか、バチ当たりじゃないの!?
誰か止めなかったの!?
「お願いします猫様!」
神父が再度頭を下げてくる。
「え、えぇ……」
もういいと思うんだ。僕は。
充分あんたが救いようのない変態だってことは、みんなに伝わったと思うんだ。
「何か知らぬが親友が頭を下げておるのだ、我輩からも頼む。我輩らの親友である小さき獣よ」
もう一人全裸で土下座するバカが増えた。
てか言葉の意味も理解せずに頼み込むのは止めて欲しい。
「ね、ねぇ……。どうし……よぅ……」
僕が後ろを向いて責任を擦り付けようと思った女性陣が、物凄い勢いで穴の近くのフェンスの所まで逃げ出した。
「……」
「猫様! お願いします!」
「頼むのだ! 親友の小さき獣よ!」
僕は大きくため息をついた。
もうこうなっちゃったら、しょうがないよね……。
たださすがに魔法でとはいえ、自分の魔法操作でバカ神父のモザイクの毛を剃るとか死んでも嫌だから、T型カミソリを再現魔法で造り出した。
カチャンと軽い金属質な音が小さく響き、神父の前にそのカミソリが落ちる。
「こ、これは……、なんですか?」
それを手に取った神父が、まじまじとカミソリを見つめている。
あぁ、そっか。前に変態オッサンのギルド長が髭剃る時に見たのは、ナイフみたいな危ないやつだったっけ。
「それはカミソリだよ。それで剃って。僕は絶対にやらない。自分でやって」
僕の言葉で神父はカミソリの刃の部分に指を当て、切れ味を確かめるように上をなぞっている。
「わ、分かりました。猫様が出されたものなら必ずやこのフェデリコ、使いこなしてみせます」
僕の言葉をどう受け取ったのか、神父は決意を込めた瞳でゆっくりと頷き、カミソリの刃をモザイク上の毛に当てた。
「いいなぁ……。我輩も欲しい……」
口に指を咥えてじとーっとバカ竜が僕のことを見てくる。
「……」
本当にコイツは……。
僕は内側からフツフツと沸き上がる怒りを抑えて、バカ竜の前にもカミソリを造り出す。
「おお! さすがは我輩の親友だ! ありがとう!」
嬉しそうにバカ竜はカミソリを手に取ると、立ち上がって隣の神父の見よう見まねで、自分のモザイク上の毛を剃りだした。
「……」
僕は一体、何を見せられてるんだ……。
二人の全裸の変態が自分のモザイクの毛の処理を僕の目の前でしている。
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