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五章 アホ姫とシスコン王子
アホ姫とシスコン王子 1
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「シリアスお疲れー」
あの戦いのせいで天界へとまた召された僕は、珍しくディーテの膝の上で撫でくり回されていた。
―――本当だよ。こんなに天界に何度も来るとか、僕サ○ヤ人じゃないんだよ。死にかけたら強くなるとかっていう設定、ないからね!
「あははは」
僕の言葉に彼女は声をあげて笑っていた。
「本当にニートさん。お疲れ様でした」
どこからか現れたサリアが僕の頭を優しく撫でてくる。
―――ゴロゴロゴロゴロ……。
「まぁ取り敢えず、今回はそんなに時間もないから、手短に話すよ」
そう言ってディーテは僕を膝の上から退けると、自分の横に浮いてある椅子に僕を下ろした。
「まず、ニートが戦ったあいつが“災禍の獣”……。と言っても、紛い物なんだけどね」
―――ん? その、紛い物って……。
何となく察しは付いているけど、一応首を傾げてみる。
「ニートさんが考えている通り、あれは……、かつてのナトゥビアの人々の、愚かな遺産です。あろうことか生き残った人々の一部が災禍の獣の一部を持ち帰り、遺伝子工学の研究をしていたのです」
―――バッッッッッッカじゃないの!? なんでそれを二人は黙認していたの!?
「私たちも黙認したくてしていた訳ではありません。ディーテさんは生きている内にそういった施設を幾つか壊してくださいましたが、それでも数が多すぎました。なにしろ災禍の獣の力をその目で見た人たちにとって、あの力を制御下に置ければ世界のパワーバランスを崩すことなど訳ありませんからね」
「だから生き残った国のお偉いさんが、躍起になって災禍の獣を研究したのよ。お陰でどれだけ子孫に迷惑かけることになったか、考えもしないでね!」
―――世界が変わっても、バカは治らないんだなぁ。
「ええ。そして、ニートさんが倒してくれた災禍の獣の研究施設は……、生きているモノは後、数ヶ所あります」
―――数ヶ所? 具体的な数は分からないの?
「災禍の獣の力の波動は、私たちの力を寄せ付けないのです。ですから、彼女に聞けば他の場所が分かるはずですよ」
―――彼女?
「ほら、あの中から出てきた子。あの子は……、何なんだろうね?」
―――えぇ!? 分かんないの!!
「ちょっとね。災禍の獣だってことは分かるんだけど……」
「どうして、あぁなったんでしょうね……?」
二人が首を傾げるので、こちらとしてはもっと分からない。
―――ねぇねぇ! 二人に不思議そうにされると、こっちとしては尚更わからないんだけど!
僕の言葉に二人は顔を見合せ唇を尖らせる。
「そんなこと言われましても、ねぇ……」
「そうよ、ニート。私たちにだって、分からないことはあるんだから!」
ディーテが僕の頭を小突いてくる。
―――そうは言ってもさ。予想くらいは、あるでしょ?
「予想というより、彼女が何者なのかは分かってるんですよ」
―――はい!?
サリアの言葉に僕は頭がこんがらがってくる。
何者か分かってるのに分からないとは、一体どういうことなのさ!?
「彼女は災禍の獣の良心よ。本体じゃなくて、紛い物の方からそれが出てきたのが、私たちには分からないのよ」
―――良心? 良心て、本体と別々になるの!?
「そうなのよ! そこなのよ! 何でこうなったんだろう!? 姉さん……」
ディーテが首を傾げてサリアを見やるが、彼女は両手をあげて首を振った。
―――あっ! もう時間が……!
そんなことを話している内に、僕の身体が明滅し始めた。
もう慣れたもので、その明滅が向こうへと戻る合図だと嫌でも分かってしまう。
「取り敢えずニート、彼女のことお願いね。彼女の名前はリト」
―――リト、か……。
「詳しいことが分かりましたら、またディーテさんに神父を通じて言葉を送りますので」
ニコリと笑うサリアにディーテはとても嫌そうな顔を向ける。
「他人事だと思って……」
「はい」
……。
ーーーやっぱ黒ぉ!
そんなことを話している内に、僕はまた光の粒子となって二人の後ろにあった地球儀みたいなナトゥビアの中へと吸い込まれていった。
―――☆―――☆―――
バルトは今回バースより与えられた任務の意味が分からずに頭を抱えていた。
カラミティチャイルドの中に入り込むことは成功した。薬売りとして着実に顧客も付いてきている。そんな中でのエンタニアからの移動だ。
一体自分に何をさせるつもりなのだろう……。
それが今のバルトの頭を悩ませる種だった。
これから告げられる任務が、それ以上の厄介事だとも知らずに。
約束の場所へと辿り着いたバルトは、周りにいるカラミティチャイルドを見て目を細めた。
そこは何の変哲もない三階建ての木造建築の宿屋である。客の入りはそこそこで、中央都市エンタニアに滞在する行商人が腰を落ち着けるには一般的な宿屋だった。それにも関わらず、今宿屋の周りに漂っている空気は歴戦の戦士が持つ独特のものである。
それが分かっているのか、心なしかカラミティチャイルドの数が他より少なく感じる。
通路脇に座る物乞いの眼光。観光客を装った夫婦の立ち振舞い。物売りの時折見せる左右を見渡す目線。
一般のカラミティチャイルドには気付かれなくても、同じ経験を積んできた自分には分かる独特な空気感であった。
何かある……。それも、かなり厄介なことが……。
そんなことを悟りながらも、バルトは自分に与えられた任務を全うするため、その宿屋に入るしかなかった。
チャリーン……。
入り口のドアに備え付けられたベルが鳴る。
「いらっしゃいませ」
反射的にカウンターにいた女性が立ち上がり、バルトに事務的な笑みを向けた。
「御滞在ですか? 御宿泊ですか?」
宿帳を広げながら話す女性にバルトは首を振る。
「約束で来たんだ。行商人のバースさんに取り次いでもらえますか? バルトが来たと、言ってもらえれば分かると思います」
バルトの言葉に女性は宿帳をしまいながら「分かりました。少々そちらでお待ち下さい」とドア横にある小さな椅子を指さした。
「あぁ」
バルトが首を縦に振り椅子に座ったの見届けてから、女性は頭を軽く下げ階段を上って行った。
特に何もすることがないバルトは首に手を置いて揉むような仕草をしながら、階段の踊り場に立つ男に気付かれないように視線を向けた。
その男から発せられる空気は強者のそれだった。
いくら身なりを一般的な革ズボン、革靴、麻のシャツで整えていても、中身までは化けることができていない。その上、こんな真っ昼間からフード付きのマントを羽織っていること自体がおかしい。そんな格好をしてオーラを隠そうともせずに立っていたら、その上の階には余程の重鎮がいるとバカでも分かってしまう。
俺に、勝てるだろうか……。
そんな疑問を頭の片隅でシュミレートしていると軽やかな足取りで先ほどの女性が階段を下りてきた。
「お待たせしました。バース様は、二階左手の一番奥のお部屋でお待ちしております。部屋には番号がかかっておりませんので、お間違えのないようにお願いします」
「ん? わ、わかった……」
番号のない部屋というのに、いよいよ確信めいたものを感じながらバルトは立ち上がる。
「……!」
その瞬間に階段の踊り場から息の詰まるほどの殺気を感じた。
バルトは反射的に懐にあるガンベルトへ手を伸ばそうと指先を走らせたが、理性でそれを抑え何事もなかったかのように振る舞いながら階段を上って行く。
横を通り過ぎた時に先ほどの女性は気に当てられたのか少し青い顔をしていたが、何が理由か分かっていない様子だった。
敢えて自然に……。
それを心の片隅で意識しつつ、バルトは踊り場の男の横を通り過ぎる。
「……」
フードの下から覗く瞳は灰色で、少しだけ見ることができた白髪と髭、それに彼の醸し出すオーラがまるで孤高の狼を思わせた。
空気を吸い込む時に思わず右手が震えたが、気付かれただろうか……。
会釈もせず、ただそこにある置物の横を通り過ぎるような感覚でバルトは二階へと上がって行った。
「……」
背中からは相も変わらず殺気がぶつけられてくるが、それに構わず通路の左へと進んで行く。
「……?」
少しだけ進んだところで違和感を覚えた。
平日の昼間だからといって、宿屋は行商人にとって必須の施設である。それにも関わらず、通り過ぎる部屋からは人の気配を感じない。
まさか……。
バースが捕まって、罠にハマったんじゃ……。
そんな考えがバルトの脳裏を過る。
確かにそれならこの物々しい雰囲気にも納得がいく。
バルトはレーザーガンには手を付けず、腰の後ろに隠してあるヒートナイフを手に取った。
これなら見た目は只のナイフに見えるし、もし自分の勘が間違っていてもナイフなら直ぐに隠せる。
左手で逆さにナイフを持ち直し、袖の下に刃を隠す。
「……」
油断はせず、それでも自然に……。
相手に気取られていることも考えて、敢えて足音を立てながら奥の部屋へと向かって行く。
そして十メートルほど歩いた所で受付の言っていた“番号のない部屋”に辿り着いた。
「……」
急な襲撃に備えつつ、バルトは呼吸を整えてドアをノックする。
「バースさん。バルトです」
部屋の奥で少しだけ衣擦れの音がする。
「カギは開いている。入ってくれ」
バルトは勧められるままにドアノブに手をかけ、ゆっくりとドアを開いた。
あの戦いのせいで天界へとまた召された僕は、珍しくディーテの膝の上で撫でくり回されていた。
―――本当だよ。こんなに天界に何度も来るとか、僕サ○ヤ人じゃないんだよ。死にかけたら強くなるとかっていう設定、ないからね!
「あははは」
僕の言葉に彼女は声をあげて笑っていた。
「本当にニートさん。お疲れ様でした」
どこからか現れたサリアが僕の頭を優しく撫でてくる。
―――ゴロゴロゴロゴロ……。
「まぁ取り敢えず、今回はそんなに時間もないから、手短に話すよ」
そう言ってディーテは僕を膝の上から退けると、自分の横に浮いてある椅子に僕を下ろした。
「まず、ニートが戦ったあいつが“災禍の獣”……。と言っても、紛い物なんだけどね」
―――ん? その、紛い物って……。
何となく察しは付いているけど、一応首を傾げてみる。
「ニートさんが考えている通り、あれは……、かつてのナトゥビアの人々の、愚かな遺産です。あろうことか生き残った人々の一部が災禍の獣の一部を持ち帰り、遺伝子工学の研究をしていたのです」
―――バッッッッッッカじゃないの!? なんでそれを二人は黙認していたの!?
「私たちも黙認したくてしていた訳ではありません。ディーテさんは生きている内にそういった施設を幾つか壊してくださいましたが、それでも数が多すぎました。なにしろ災禍の獣の力をその目で見た人たちにとって、あの力を制御下に置ければ世界のパワーバランスを崩すことなど訳ありませんからね」
「だから生き残った国のお偉いさんが、躍起になって災禍の獣を研究したのよ。お陰でどれだけ子孫に迷惑かけることになったか、考えもしないでね!」
―――世界が変わっても、バカは治らないんだなぁ。
「ええ。そして、ニートさんが倒してくれた災禍の獣の研究施設は……、生きているモノは後、数ヶ所あります」
―――数ヶ所? 具体的な数は分からないの?
「災禍の獣の力の波動は、私たちの力を寄せ付けないのです。ですから、彼女に聞けば他の場所が分かるはずですよ」
―――彼女?
「ほら、あの中から出てきた子。あの子は……、何なんだろうね?」
―――えぇ!? 分かんないの!!
「ちょっとね。災禍の獣だってことは分かるんだけど……」
「どうして、あぁなったんでしょうね……?」
二人が首を傾げるので、こちらとしてはもっと分からない。
―――ねぇねぇ! 二人に不思議そうにされると、こっちとしては尚更わからないんだけど!
僕の言葉に二人は顔を見合せ唇を尖らせる。
「そんなこと言われましても、ねぇ……」
「そうよ、ニート。私たちにだって、分からないことはあるんだから!」
ディーテが僕の頭を小突いてくる。
―――そうは言ってもさ。予想くらいは、あるでしょ?
「予想というより、彼女が何者なのかは分かってるんですよ」
―――はい!?
サリアの言葉に僕は頭がこんがらがってくる。
何者か分かってるのに分からないとは、一体どういうことなのさ!?
「彼女は災禍の獣の良心よ。本体じゃなくて、紛い物の方からそれが出てきたのが、私たちには分からないのよ」
―――良心? 良心て、本体と別々になるの!?
「そうなのよ! そこなのよ! 何でこうなったんだろう!? 姉さん……」
ディーテが首を傾げてサリアを見やるが、彼女は両手をあげて首を振った。
―――あっ! もう時間が……!
そんなことを話している内に、僕の身体が明滅し始めた。
もう慣れたもので、その明滅が向こうへと戻る合図だと嫌でも分かってしまう。
「取り敢えずニート、彼女のことお願いね。彼女の名前はリト」
―――リト、か……。
「詳しいことが分かりましたら、またディーテさんに神父を通じて言葉を送りますので」
ニコリと笑うサリアにディーテはとても嫌そうな顔を向ける。
「他人事だと思って……」
「はい」
……。
ーーーやっぱ黒ぉ!
そんなことを話している内に、僕はまた光の粒子となって二人の後ろにあった地球儀みたいなナトゥビアの中へと吸い込まれていった。
―――☆―――☆―――
バルトは今回バースより与えられた任務の意味が分からずに頭を抱えていた。
カラミティチャイルドの中に入り込むことは成功した。薬売りとして着実に顧客も付いてきている。そんな中でのエンタニアからの移動だ。
一体自分に何をさせるつもりなのだろう……。
それが今のバルトの頭を悩ませる種だった。
これから告げられる任務が、それ以上の厄介事だとも知らずに。
約束の場所へと辿り着いたバルトは、周りにいるカラミティチャイルドを見て目を細めた。
そこは何の変哲もない三階建ての木造建築の宿屋である。客の入りはそこそこで、中央都市エンタニアに滞在する行商人が腰を落ち着けるには一般的な宿屋だった。それにも関わらず、今宿屋の周りに漂っている空気は歴戦の戦士が持つ独特のものである。
それが分かっているのか、心なしかカラミティチャイルドの数が他より少なく感じる。
通路脇に座る物乞いの眼光。観光客を装った夫婦の立ち振舞い。物売りの時折見せる左右を見渡す目線。
一般のカラミティチャイルドには気付かれなくても、同じ経験を積んできた自分には分かる独特な空気感であった。
何かある……。それも、かなり厄介なことが……。
そんなことを悟りながらも、バルトは自分に与えられた任務を全うするため、その宿屋に入るしかなかった。
チャリーン……。
入り口のドアに備え付けられたベルが鳴る。
「いらっしゃいませ」
反射的にカウンターにいた女性が立ち上がり、バルトに事務的な笑みを向けた。
「御滞在ですか? 御宿泊ですか?」
宿帳を広げながら話す女性にバルトは首を振る。
「約束で来たんだ。行商人のバースさんに取り次いでもらえますか? バルトが来たと、言ってもらえれば分かると思います」
バルトの言葉に女性は宿帳をしまいながら「分かりました。少々そちらでお待ち下さい」とドア横にある小さな椅子を指さした。
「あぁ」
バルトが首を縦に振り椅子に座ったの見届けてから、女性は頭を軽く下げ階段を上って行った。
特に何もすることがないバルトは首に手を置いて揉むような仕草をしながら、階段の踊り場に立つ男に気付かれないように視線を向けた。
その男から発せられる空気は強者のそれだった。
いくら身なりを一般的な革ズボン、革靴、麻のシャツで整えていても、中身までは化けることができていない。その上、こんな真っ昼間からフード付きのマントを羽織っていること自体がおかしい。そんな格好をしてオーラを隠そうともせずに立っていたら、その上の階には余程の重鎮がいるとバカでも分かってしまう。
俺に、勝てるだろうか……。
そんな疑問を頭の片隅でシュミレートしていると軽やかな足取りで先ほどの女性が階段を下りてきた。
「お待たせしました。バース様は、二階左手の一番奥のお部屋でお待ちしております。部屋には番号がかかっておりませんので、お間違えのないようにお願いします」
「ん? わ、わかった……」
番号のない部屋というのに、いよいよ確信めいたものを感じながらバルトは立ち上がる。
「……!」
その瞬間に階段の踊り場から息の詰まるほどの殺気を感じた。
バルトは反射的に懐にあるガンベルトへ手を伸ばそうと指先を走らせたが、理性でそれを抑え何事もなかったかのように振る舞いながら階段を上って行く。
横を通り過ぎた時に先ほどの女性は気に当てられたのか少し青い顔をしていたが、何が理由か分かっていない様子だった。
敢えて自然に……。
それを心の片隅で意識しつつ、バルトは踊り場の男の横を通り過ぎる。
「……」
フードの下から覗く瞳は灰色で、少しだけ見ることができた白髪と髭、それに彼の醸し出すオーラがまるで孤高の狼を思わせた。
空気を吸い込む時に思わず右手が震えたが、気付かれただろうか……。
会釈もせず、ただそこにある置物の横を通り過ぎるような感覚でバルトは二階へと上がって行った。
「……」
背中からは相も変わらず殺気がぶつけられてくるが、それに構わず通路の左へと進んで行く。
「……?」
少しだけ進んだところで違和感を覚えた。
平日の昼間だからといって、宿屋は行商人にとって必須の施設である。それにも関わらず、通り過ぎる部屋からは人の気配を感じない。
まさか……。
バースが捕まって、罠にハマったんじゃ……。
そんな考えがバルトの脳裏を過る。
確かにそれならこの物々しい雰囲気にも納得がいく。
バルトはレーザーガンには手を付けず、腰の後ろに隠してあるヒートナイフを手に取った。
これなら見た目は只のナイフに見えるし、もし自分の勘が間違っていてもナイフなら直ぐに隠せる。
左手で逆さにナイフを持ち直し、袖の下に刃を隠す。
「……」
油断はせず、それでも自然に……。
相手に気取られていることも考えて、敢えて足音を立てながら奥の部屋へと向かって行く。
そして十メートルほど歩いた所で受付の言っていた“番号のない部屋”に辿り着いた。
「……」
急な襲撃に備えつつ、バルトは呼吸を整えてドアをノックする。
「バースさん。バルトです」
部屋の奥で少しだけ衣擦れの音がする。
「カギは開いている。入ってくれ」
バルトは勧められるままにドアノブに手をかけ、ゆっくりとドアを開いた。
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