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1日目
山編5 カレーを作ろう!(前)
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山編3-カレーを作ろう!
魚を食べ終わった明里達は、それぞれ自由に過ごすことにした。
あたしだけまだ行ったことないんだよね。川行ってみようかな。
明里はそう思って1人で川に向かった。
実と星成は、テントが見える程度の近くを散策することにした。
「うわあ。すっごくきれいな川」
あたしの想像以上…。
星成や実と同じように、明里もまたそのきれいな川の水に感動した。
そして、川の水にさわってみた。
「冷たくて気持ちいい-」
川の周りは開けていて、森の中にいた時とはまた違う気持ちになった。
なんだかすごい開放感。
明里は立ち上がって大きく伸びをした。
「せっかく山に来たんだし、虫探してみるか」
実がそう提案した。
星成もうなずいて、分析する。
「うん、それいいな。こんなに鳥がいるんだから、鳥達が生きてくためにも、あのおじいさんきっと描いてくれただろうし」
チチッ チチッ
そんな2人の耳には、確かにたくさんの鳥の声が届いてくる。
「春の虫と言えば…、てんとう虫とかちょうちょとか、蜂…は、いやだな。刺されるから」
実は春の虫を一生懸命考えてみた。
「おれ達、町の子だからな。夏ならたくさん思い付くんだけど…。
かぶと虫に、蝉に…」
星成が挙げると実も張り切る。
「かぶと虫って言えば、小学生の時育てたりしなかったか?」
「ああ、したした」
星成は返事をしながら、テントから大分離れてきたことに気が付いた。
歩きながら話していたため、いつのまにか進みすぎたらしい。
「これ以上進んで迷うと悪いから、折り返して探してみよう」
そしてそれぞれのんびりと楽しく過ごしていて、陽も暮れかかってきた頃、明里があの丸太の側を通りかかった。
あっ!?
丸太の上に食料の入った籠が乗っていた。
驚いたあと、冷静に考えた。
そういえば銀じいさん、言ってたっけ。夜は材料送ってくれるって。
う-ん。
おなかもすいたし、それに自然の中で作るわけだから、暗くなったら危ないし…。
そう判断すると、明里は大声で実と星成を呼んだ。
「お-い。実-、星成-。夕食作ろ-」
「さて、何を作ろっか」
明里がそう言って籠を見た。
籠の中には、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもなどが入っているらしいことがわかる。
「これあると、いろいろ作れますね」
実はそう言って籠の中身を調べ始めた。
そして-。
「あ、今日はカレ-を作るみたいですね」
「え?」
「カレ-ルゥが入ってましたよ」
実がカレ-ルゥの箱を取り出して得意そうに言った。
「では、早速作りますか」
実は今までにないくらい張り切って、籠の中の物を取り出し始めた。
しかし、そんな実に明里はためらいがちに言った。
「実、作り方わかるの?
あたし、大体わかるけど、炒める順番がうろ覚え…」
でもそんな明里とは対照的に、実は力強くうなずいた。
「はい。しっかり覚えてます」
そして実は2人の様子を見て、自分が先導すべきことに気付いた。
「ではぼくが教えますから、3人で分担して作りましょう。
まず明里先輩はお米洗ってきてください」
「あ、それはよくやってるから任せて!」
そううなずいた明里に、実は米と米とぎを渡した。
「じゃあこれ川で洗ってきてください」
「うん」
明里はそれを受け取って川に向かいながら思った。
実ってなんかすごいかも。
明里の次に、実は星成に材料を渡した。
「星成は、この野菜を洗ってきて」
たくさんあったため、星成は危うく落としそうになったがなんとか受け止めた。
「わかった」
そして用心しながら川へと向かった。
1人残った実は、星成を見送ると、2人が戻ってくるまでに準備を整えておこうと作業を始めた。
星成が川に着くと、明里は米をといでいた手を少し休めて尋ねた。
「あれ?星成も川に?」
「はい。実に言われて」
星成はうなずいて、早速川岸に座って野菜を洗い始めた。
そんな星成の方を向いて、明里は言った。
「なんかさっきの実、頼もしかったね。いつもと感じが違って、ちょっとびっくりしちゃった」
そんな明里の言葉に、星成は幾分親友がほめられてうれしい気持ちで答えた。
「そうですね。実って料理の時はとっても頼りになるから」
「えっ!?」
明里は驚きのあまり、思わず手が止まった。
そんな明里に、星成は教える。
「実は料理得意なんですよ。
調理実習の時とかも上手でみんなに感心されてるんです」
「へえ。実にそんな特技があったんだ」
明里はそれを聞いて感慨深げに言った。
半年一緒に絵を描いてきたけど、やっぱりそれだけじゃまだわからないことがあるんだな。
…と思いながら。
「よしっと」
明里は米を洗い終わって立ち上がった。
星成はあと少しなので、明里は待ってて一緒に戻った。
2人は話しながら洗っていたため、普通よりは多少時間がかかった。
2人が帰ってくると、実はもう準備が終わっていて、2人の帰りを待っていた。
「あ、帰ってきた」
「ただいま」
そして明里と星成はとても驚いた。
「実、そのテ-ブルやコンロは?」
明里が実の周りにある物を指差して聞くと、実は上機嫌で説明した。
「ぼくが準備してるとき、ぱっと現れたんです。メッセ-ジも付いてました」
そして2人にその紙を見せる。
『これで道具は全部じゃ。おいしいカレ-を作っておくれ。
銀より』
そう書いてあった。
「あとで銀じいさんにお礼の電話しなくっちゃ」
明里がそう言うと、実や星成もうなずいた。
明里はそのおじいさんのあたたかいメッセ-ジを見て、やる気が増した。
「じゃ、皮むいて材料を切りましょう。
明里先輩と星成は、先にやっててください。ぼくは最初にご飯を炊きますから」
そして実の言葉でカレ-作りが始まった。
「玉葱、目にしみる-」
明里が涙ぐみながら言う。
それを見て、ご飯の方が終わった実は急いでやってきた。
「続きはぼくが切りますから、明里先輩は川で目を洗ってきてください」
明里があまりにつらそうなので、実は少し慌てて言った。
魚を食べ終わった明里達は、それぞれ自由に過ごすことにした。
あたしだけまだ行ったことないんだよね。川行ってみようかな。
明里はそう思って1人で川に向かった。
実と星成は、テントが見える程度の近くを散策することにした。
「うわあ。すっごくきれいな川」
あたしの想像以上…。
星成や実と同じように、明里もまたそのきれいな川の水に感動した。
そして、川の水にさわってみた。
「冷たくて気持ちいい-」
川の周りは開けていて、森の中にいた時とはまた違う気持ちになった。
なんだかすごい開放感。
明里は立ち上がって大きく伸びをした。
「せっかく山に来たんだし、虫探してみるか」
実がそう提案した。
星成もうなずいて、分析する。
「うん、それいいな。こんなに鳥がいるんだから、鳥達が生きてくためにも、あのおじいさんきっと描いてくれただろうし」
チチッ チチッ
そんな2人の耳には、確かにたくさんの鳥の声が届いてくる。
「春の虫と言えば…、てんとう虫とかちょうちょとか、蜂…は、いやだな。刺されるから」
実は春の虫を一生懸命考えてみた。
「おれ達、町の子だからな。夏ならたくさん思い付くんだけど…。
かぶと虫に、蝉に…」
星成が挙げると実も張り切る。
「かぶと虫って言えば、小学生の時育てたりしなかったか?」
「ああ、したした」
星成は返事をしながら、テントから大分離れてきたことに気が付いた。
歩きながら話していたため、いつのまにか進みすぎたらしい。
「これ以上進んで迷うと悪いから、折り返して探してみよう」
そしてそれぞれのんびりと楽しく過ごしていて、陽も暮れかかってきた頃、明里があの丸太の側を通りかかった。
あっ!?
丸太の上に食料の入った籠が乗っていた。
驚いたあと、冷静に考えた。
そういえば銀じいさん、言ってたっけ。夜は材料送ってくれるって。
う-ん。
おなかもすいたし、それに自然の中で作るわけだから、暗くなったら危ないし…。
そう判断すると、明里は大声で実と星成を呼んだ。
「お-い。実-、星成-。夕食作ろ-」
「さて、何を作ろっか」
明里がそう言って籠を見た。
籠の中には、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもなどが入っているらしいことがわかる。
「これあると、いろいろ作れますね」
実はそう言って籠の中身を調べ始めた。
そして-。
「あ、今日はカレ-を作るみたいですね」
「え?」
「カレ-ルゥが入ってましたよ」
実がカレ-ルゥの箱を取り出して得意そうに言った。
「では、早速作りますか」
実は今までにないくらい張り切って、籠の中の物を取り出し始めた。
しかし、そんな実に明里はためらいがちに言った。
「実、作り方わかるの?
あたし、大体わかるけど、炒める順番がうろ覚え…」
でもそんな明里とは対照的に、実は力強くうなずいた。
「はい。しっかり覚えてます」
そして実は2人の様子を見て、自分が先導すべきことに気付いた。
「ではぼくが教えますから、3人で分担して作りましょう。
まず明里先輩はお米洗ってきてください」
「あ、それはよくやってるから任せて!」
そううなずいた明里に、実は米と米とぎを渡した。
「じゃあこれ川で洗ってきてください」
「うん」
明里はそれを受け取って川に向かいながら思った。
実ってなんかすごいかも。
明里の次に、実は星成に材料を渡した。
「星成は、この野菜を洗ってきて」
たくさんあったため、星成は危うく落としそうになったがなんとか受け止めた。
「わかった」
そして用心しながら川へと向かった。
1人残った実は、星成を見送ると、2人が戻ってくるまでに準備を整えておこうと作業を始めた。
星成が川に着くと、明里は米をといでいた手を少し休めて尋ねた。
「あれ?星成も川に?」
「はい。実に言われて」
星成はうなずいて、早速川岸に座って野菜を洗い始めた。
そんな星成の方を向いて、明里は言った。
「なんかさっきの実、頼もしかったね。いつもと感じが違って、ちょっとびっくりしちゃった」
そんな明里の言葉に、星成は幾分親友がほめられてうれしい気持ちで答えた。
「そうですね。実って料理の時はとっても頼りになるから」
「えっ!?」
明里は驚きのあまり、思わず手が止まった。
そんな明里に、星成は教える。
「実は料理得意なんですよ。
調理実習の時とかも上手でみんなに感心されてるんです」
「へえ。実にそんな特技があったんだ」
明里はそれを聞いて感慨深げに言った。
半年一緒に絵を描いてきたけど、やっぱりそれだけじゃまだわからないことがあるんだな。
…と思いながら。
「よしっと」
明里は米を洗い終わって立ち上がった。
星成はあと少しなので、明里は待ってて一緒に戻った。
2人は話しながら洗っていたため、普通よりは多少時間がかかった。
2人が帰ってくると、実はもう準備が終わっていて、2人の帰りを待っていた。
「あ、帰ってきた」
「ただいま」
そして明里と星成はとても驚いた。
「実、そのテ-ブルやコンロは?」
明里が実の周りにある物を指差して聞くと、実は上機嫌で説明した。
「ぼくが準備してるとき、ぱっと現れたんです。メッセ-ジも付いてました」
そして2人にその紙を見せる。
『これで道具は全部じゃ。おいしいカレ-を作っておくれ。
銀より』
そう書いてあった。
「あとで銀じいさんにお礼の電話しなくっちゃ」
明里がそう言うと、実や星成もうなずいた。
明里はそのおじいさんのあたたかいメッセ-ジを見て、やる気が増した。
「じゃ、皮むいて材料を切りましょう。
明里先輩と星成は、先にやっててください。ぼくは最初にご飯を炊きますから」
そして実の言葉でカレ-作りが始まった。
「玉葱、目にしみる-」
明里が涙ぐみながら言う。
それを見て、ご飯の方が終わった実は急いでやってきた。
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