みかんちゃんの魔法日和〜平和な世界で暮らす、魔法使いの日常

香橙ぽぷり

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5年生6月

お友達の動物達(下)

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いくらか待っていると、急いで戻ってきた鳥さんがいました。
そしてテトリちゃんがうれしい報告をしてくれます。
「トキくんが見つかったようですよ!」
わたしは安心しました。
「よかった!
カンさんも、鳥さんみんなも、ありがとう」
わたしにできなかったことを、こうやって助けてもらって、心から感謝しました。
「鳥さんが案内してくれるそうです。
迎えに行きましょう」
テトリちゃんの言葉に、わたしは元気にうなずきます。
「うん!」
そしてその鳥さんの案内に付いて、駆け出します。
カンさんはこれから戻ってくる鳥さんに、このことを伝えるために残りました。

着いた場所は、わたしが来たことのない大きな道路でした。
場所としては、そんなに遠いところではありません。
でも車がたくさん走る大きな道だから、わたし達は来ないようにいわれていました。
ここにいたんだったら、わたしには見つけられないはずです。
その歩道のわきの草むらに、トキくんがいました。
背中を向けて、ふるえています。
そんなトキくんに、わたしは落ち着いて呼びかけました。
「トキくん。わたし、みかんだよ。
もう安心だよ」
トキくんは耳をぴくぴくっと動かして振り向きます。
そしてわたしにジャンプしてきました。
(うわーん。みかんちゃん、こわかったよー。
外はどんなところかなって探検に来たら、びゅんびゅん速く走ってる物はあるし、家の場所はわからなくなるし…)
そう泣きながら、一生懸命いいました。
でもわたしはそれがわからないまま、手に持っていた袋を差し出します。
「八百屋のおじさんが、トキくんにキャベツの葉っぱをくれたんだよ。
おなかすいてない?」
そして袋から1枚取り出して、トキくんに渡しました。
やっぱりトキくんはおなかが空いていたみたいです。
少し落ち着くと、ゆっくり食べ始めました。
そして突然、びくっとしました。
その視線の先で、わたしは理由がわかりました。
だから笑っていいます。
「テトリちゃんは、本物の猫さんじゃないよ。
わたしの家族だし、礼儀正しいから心配しないで」
さっきかえるさんに見せたように手を出して、テトリちゃんもにっこりといいます。
「ほら、私の手は爪がないでしょう?」
そんなテトリちゃんの様子にも、トキくんは安心したみたいでした。
今日のテトリちゃんは、隠れたり、こわがられたり、色々と大変です。
トキくんがレタスを食べ終わると、わたしがだっこしたまま色瀬川へと戻ります。
トキくんもいっぱい疲れたよね。
隣にはテトリちゃん。そして上には、お手柄の鳥さんが一緒です。
「近所の鳥さん達みんなで、トキくんを探してくれたんだよ。
みんな色瀬川に集まってきてると思うから、お礼をいって、それから学校に戻ろうね」
歩きながら、わたしはそうトキくんにいいます。
(勝手に出てきて、なのに迷惑をかけてごめんなさい)
そうトキくんは、ずっとしょんぼりしています。
そこで鳥さんとテトリちゃんが励ましました。
(まあしょうがないわよ。
ずっと狭いところにいたら、出てきたくもなるわね)
「そうですよ。
元気でないと、お母さん達が心配しますよ」
わたしはそのテトリちゃんの言葉しかわかりません。
でも3匹で何を話しているのかが、なんとなくわかりました。

色瀬川に付く前に、お花屋さんがあります。
心配してくれた高橋さんに、早速報告しました。
「トキくんが見つかりました。
この鳥さんが見つけてくれたんです」
そうわたしは、トキくんと鳥さんを紹介します。
すると高橋さんはほっとした顔になっていいました。
「良かったわね。気になっていたの。
みかんちゃんは、友達がたくさんいて良かったね」
「うん。本当」
そう心から実感しました。
テトリちゃんは、一生懸命手助けしてくれました。
カンさんや鳥さん達は、あんなに大勢で探してくれました。
そしてクラスのみんなも、一緒に探そうっていってくれました。
そんなみんなに、とっても感謝しているんだよ。

色瀬川には、たくさんの鳥さん達が集まっていました。
わたし達はそこに走っていきます。
カンさんがトキくんを見つけていいました。
(無事に会えたんだな。良かった!
さあ早く学校に戻った方がいい。
もう夕陽になりそうだ)
その言葉を聞いて、学校のみんなを思い出します。
そうだね。あれから大分時間が経ってしまいました。
きっとみんなも心配してるよ。
もう授業は終わっている頃です。
「みんな、探してくれて本当にありがとう!
トキくんを送ってくるね」
わたしは鳥さんみんなに手を振ります。
そして今度は学校に急いで戻ります。
ピチチ ピチチ ピチチ
鳥さん達は、みんなで元気に見送ってくれました。
今は急いでて簡単にしちゃったから、また改めてお礼をいわなくちゃね。
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