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どうしてニアは食いしん坊
最終話 ちょこっとRで終わり
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「やあ、だんちょ、そんなとこ、、」
舐めまわされる快感をニアは知ってしまった。
じゅるじゅる、くちゅくちゅと耳に響く卑猥な音からでさえ快感を拾えるようになった。
「…団長と呼ぶのはもうやめろと言ってあるだろ。」
「あっ、でも、くせで、つい、、んんっ!」
ぴちゃくちゅとした音と、生暖かい舌の感触がニアの耳を舐め回す。
「ひんっ!ラ、ラル、フ、やめっ」
「耳も臍も、足の指の間も、ニアはもうどこを舐められても感じられるだろ。」
「そ、それ、は、あんっ」
結婚して1か月、ニアは毎日ラルフに抱かれている。
全身くまなく舐められることも、ラルフの一物を口いっぱいに咥えることにも抵抗は無くなった。
不思議なもので身体はどんどんラルフの物に馴染んでいき、香油がなくてもどろどろに濡れた蕾はラルフが入り込む瞬間を今か今かと、ひくひく待ち侘びている。
「ニア、今日こそ、」
ああ、入ってきた。
ぐぶぐぶとそれを咥え込むと、もっと奥へ奥へと身を捩って受け入れる。
「あ、ラル、あん、あっ!」
「うっ」
…びゅっう
数回だ。
ほんの数回だけ挿抜すると、ラルフは達してしまった。
「………あ、また…」
「なぜだ?どうして必ず先に俺がいくんだ?」
結婚してから、ラルフの一人称はわたしから、俺へと代わった。
相変わらず、1回目はラルフがニアに瞬殺される。
「さあ?なんででしょう。」
「くそ!今日こそはと思っていたのに!」
ニアは正直どうでもいい。
この後ニアが正気を保てなくなるまで、あれやこれや致されるのだ。
でも悔しがるラルフは、なんだか可愛い。
「毎回ぼくの勝ちですね。はい、うーってしてください。」
渋る顔を上げさせ、その喉仏を小さな舌でちろちろと舐める。
ニアはラルフの喉仏と背骨が大好物になった。
「ニア、もういいか、その、なんだかそれをされると、そわそわ落ち着かない。」
大きくなった怒張をニアの口に入れるのは大好きなのに、これはあまり好きではないようだ。
「んんーもう、すこひ、、」
やめろ、と苦悶した表情のラルフにニアはうっとりとする。
ラルフは変態だけど、ニアにも少しうつってしまったのかもしれない。
ここに至るまで、本当に大変だった。怒涛という言葉を初めて体験したとニアは思っている。
流石にもうたくさんだ。
連れて行かれた王宮では、王に髭をじょりじょりされ、おばあちゃんよと言う女性10人に頬擦りされ、誰が本当の祖母なのか全くわからなかった。
王とおじさんと10人の妃達に囲まれて食べた昼食は美味しかったが、つい悪癖で頬いっぱいに詰め込んだ瞬間に歓声があがり、困惑してしまった。
それから、母さんと父さんが王都まで来て、母さんは王と喧嘩して、いつの間にか仲直りしていた。
母さんは、おじさんとラルフにも絡んできたけど、最終的には許してくれた。
結婚式は、思い返したくない。
カオスだった。
久しぶりに王宮へ戻ってきた第十王子の姿に歓声があがり、実はおじさんの部下で剣豪と呼ばれていた父の姿に騎士達が震え上がり、ラルフはニアにべったりで、それから、王と母さんがまた喧嘩して、それから……
もう、いい。
「あのね、ぼく、なんだか太ったみたい。」
ラルフの背骨のボコボコに舌を這わせながら、ニアは呟いた。
「ん?」
うつ伏せになっていた身体を起こし、ラルフはニアの全身を見回す。
「沢山食べてお腹が膨れても、ちょっと時間がたてば凹んでいたのに。ずっとふっくらしたまま。」
ニアのお腹はここのところずっとふっくらしている。
「…孕んだか?」
「?」
「そうか、ニア!」
「え、ぼく、男だし。」
「お前の母親も男だろう。」
「母さんは、王族の中に時折現れる特殊な存在だって言ってたよ。」
「お前もその血を引いているし、よく食べるじゃないか。」
「食べるのは関係ないんじゃ?」
ラルフは笑ってニアを抱きかかえると、膝の上に乗せて、向かい合った。
幼なげだったニアの顔は日に日に色気を纏うようになり、邸に閉じ込めていても気が気でない。
その上、子を宿せる特異な身体の持ち主だ。
「ニアが沢山食べるのは、いずれ身体に子を宿す力を蓄えるためらしい。」
「ええっ!そんなの、聞いてない!」
「第十王子、ノア様はあえて伝えなかったらしいぞ。」
「どうして?」
「ご自身が色々苦労されたこともあり、ニアにはそんなこと関係なく自由に生きて欲しかったそうだ。」
「そうか…。母さん、苦労したんだね。」
「特にニアは食べる量が多いのに小柄だろ。相当強い子を宿せる力を蓄えているんじゃないかと、みんな期待している。」
「き、た、い?」
「もうすでに、ここに、いるのかもしれないな。」
ニアのお腹が膨らむ様を想像し、ラルフは一瞬で滾る。
「またなんか、変なこと想像しましたね。」
「いや、たくさん子を作ろうな、ニア。」
「うーん。ほんとにぼくが産めるのかな?」
「たとえ産めなくとも、ニアのことはずっと愛しているから心配するな。」
ここまで来たら、ニアも認めざるを得ない。
「ぼくも、その、愛しています。…変態だけど。」
「一言余計だな。ニアも、結構変態だぞ。」
ふ、ふふふ
く、くくく
二人の笑い声が寝室に響く。
小さなニアは、大きなラルフの子をそれはそれは沢山産んだそうな。
_end_
舐めまわされる快感をニアは知ってしまった。
じゅるじゅる、くちゅくちゅと耳に響く卑猥な音からでさえ快感を拾えるようになった。
「…団長と呼ぶのはもうやめろと言ってあるだろ。」
「あっ、でも、くせで、つい、、んんっ!」
ぴちゃくちゅとした音と、生暖かい舌の感触がニアの耳を舐め回す。
「ひんっ!ラ、ラル、フ、やめっ」
「耳も臍も、足の指の間も、ニアはもうどこを舐められても感じられるだろ。」
「そ、それ、は、あんっ」
結婚して1か月、ニアは毎日ラルフに抱かれている。
全身くまなく舐められることも、ラルフの一物を口いっぱいに咥えることにも抵抗は無くなった。
不思議なもので身体はどんどんラルフの物に馴染んでいき、香油がなくてもどろどろに濡れた蕾はラルフが入り込む瞬間を今か今かと、ひくひく待ち侘びている。
「ニア、今日こそ、」
ああ、入ってきた。
ぐぶぐぶとそれを咥え込むと、もっと奥へ奥へと身を捩って受け入れる。
「あ、ラル、あん、あっ!」
「うっ」
…びゅっう
数回だ。
ほんの数回だけ挿抜すると、ラルフは達してしまった。
「………あ、また…」
「なぜだ?どうして必ず先に俺がいくんだ?」
結婚してから、ラルフの一人称はわたしから、俺へと代わった。
相変わらず、1回目はラルフがニアに瞬殺される。
「さあ?なんででしょう。」
「くそ!今日こそはと思っていたのに!」
ニアは正直どうでもいい。
この後ニアが正気を保てなくなるまで、あれやこれや致されるのだ。
でも悔しがるラルフは、なんだか可愛い。
「毎回ぼくの勝ちですね。はい、うーってしてください。」
渋る顔を上げさせ、その喉仏を小さな舌でちろちろと舐める。
ニアはラルフの喉仏と背骨が大好物になった。
「ニア、もういいか、その、なんだかそれをされると、そわそわ落ち着かない。」
大きくなった怒張をニアの口に入れるのは大好きなのに、これはあまり好きではないようだ。
「んんーもう、すこひ、、」
やめろ、と苦悶した表情のラルフにニアはうっとりとする。
ラルフは変態だけど、ニアにも少しうつってしまったのかもしれない。
ここに至るまで、本当に大変だった。怒涛という言葉を初めて体験したとニアは思っている。
流石にもうたくさんだ。
連れて行かれた王宮では、王に髭をじょりじょりされ、おばあちゃんよと言う女性10人に頬擦りされ、誰が本当の祖母なのか全くわからなかった。
王とおじさんと10人の妃達に囲まれて食べた昼食は美味しかったが、つい悪癖で頬いっぱいに詰め込んだ瞬間に歓声があがり、困惑してしまった。
それから、母さんと父さんが王都まで来て、母さんは王と喧嘩して、いつの間にか仲直りしていた。
母さんは、おじさんとラルフにも絡んできたけど、最終的には許してくれた。
結婚式は、思い返したくない。
カオスだった。
久しぶりに王宮へ戻ってきた第十王子の姿に歓声があがり、実はおじさんの部下で剣豪と呼ばれていた父の姿に騎士達が震え上がり、ラルフはニアにべったりで、それから、王と母さんがまた喧嘩して、それから……
もう、いい。
「あのね、ぼく、なんだか太ったみたい。」
ラルフの背骨のボコボコに舌を這わせながら、ニアは呟いた。
「ん?」
うつ伏せになっていた身体を起こし、ラルフはニアの全身を見回す。
「沢山食べてお腹が膨れても、ちょっと時間がたてば凹んでいたのに。ずっとふっくらしたまま。」
ニアのお腹はここのところずっとふっくらしている。
「…孕んだか?」
「?」
「そうか、ニア!」
「え、ぼく、男だし。」
「お前の母親も男だろう。」
「母さんは、王族の中に時折現れる特殊な存在だって言ってたよ。」
「お前もその血を引いているし、よく食べるじゃないか。」
「食べるのは関係ないんじゃ?」
ラルフは笑ってニアを抱きかかえると、膝の上に乗せて、向かい合った。
幼なげだったニアの顔は日に日に色気を纏うようになり、邸に閉じ込めていても気が気でない。
その上、子を宿せる特異な身体の持ち主だ。
「ニアが沢山食べるのは、いずれ身体に子を宿す力を蓄えるためらしい。」
「ええっ!そんなの、聞いてない!」
「第十王子、ノア様はあえて伝えなかったらしいぞ。」
「どうして?」
「ご自身が色々苦労されたこともあり、ニアにはそんなこと関係なく自由に生きて欲しかったそうだ。」
「そうか…。母さん、苦労したんだね。」
「特にニアは食べる量が多いのに小柄だろ。相当強い子を宿せる力を蓄えているんじゃないかと、みんな期待している。」
「き、た、い?」
「もうすでに、ここに、いるのかもしれないな。」
ニアのお腹が膨らむ様を想像し、ラルフは一瞬で滾る。
「またなんか、変なこと想像しましたね。」
「いや、たくさん子を作ろうな、ニア。」
「うーん。ほんとにぼくが産めるのかな?」
「たとえ産めなくとも、ニアのことはずっと愛しているから心配するな。」
ここまで来たら、ニアも認めざるを得ない。
「ぼくも、その、愛しています。…変態だけど。」
「一言余計だな。ニアも、結構変態だぞ。」
ふ、ふふふ
く、くくく
二人の笑い声が寝室に響く。
小さなニアは、大きなラルフの子をそれはそれは沢山産んだそうな。
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更新再開されること楽しみに待ちますね。
お体大切にしてください。
来年も色々な作品を読ませていただきたいです。
端的なコメント全てが、神…
心身共に病んでいるので、染み渡りました。
(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
ありがとうございます😭
今度はコメディな感じの作品ですね。毎日楽しみに読ませて頂いております。ニアちゃん可愛い!
コメントに驚き、開いて二重に驚きました!
まさかの、しず様。
こんな拙作までお読みくださるなんて、神…?
コメディになっているのか、いないのか、書いている私もカオスです…(。-_-。)
なんのお礼もできないので、心を込めて♡
どうぞ、素敵なXmasを✨✨✨
( ´ ▽ ` )ノ