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第1章 奇跡の始まり
奴隷商館へ
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さて、やって来ました奴隷商館。
ミズリが何か言うかと思ったんだけど、
そうですね、そろそろそういった事に興味がお有りになるお年頃とか何とか言い出して普通に商館を紹介してくれた。
ミズリ?何で店長と親しげな・・・ん?店長が怯えてない、あれ。見なかった事にしよう。
奴隷商人に欠損奴隷を見せてくれと言ったら嫌らしい笑みを浮かべた彼に奥に通して貰った。
ミズリ?彼に何の話が有るの?
えっ?世間話?
・・でも彼の肩がミシミシ言ってるんだけど大丈夫?
うん、いや奴隷見るけどさ、何で私の目の届かない所に行きたがるんですかね?
「あ、店長さんお願いしますね。」
何で顔が青いんですか?震えてるけど大丈夫?
敬語がおかしい事に成ってますけど何をミズリに言われたのですかね?
あ、ハイ今から連れてくるんですね。
・・・・・見事に可愛い女性で揃えましたね。
あれ?条件に若い女性とか言いましたっけ?
えっとまあ見ていきますか。重傷の方から見ましょうかね。
・・・居ませんね。これ基本奴隷じゃないですかね?
「あの、欠損奴隷が見たいんですけど」
・・いちいち怯えないで下さいよ。
あ、そうなんですか。いや種族は何でも良いですよ?
店長に拠ると、欠損奴隷の人種は今余り居ない様で
基本奴隷の中で性的な事を忌避しない可愛い子を選んだのだとか。1回幾らで仕事として請け負ってくれるんだとか。何その情報、イラナイデスヨ?ホントダヨ?
次に連れて来たのはどんな状態でも良いから1番酷いのから見せての注文通りだった。
「彼女は?どうしてあの姿に?」
私の質問に店長が答える。
火を噴くヘビの魔物(フレイムスネークと言うが一応最下位のドラゴンらしい)と交戦中に
横から狼型の魔物(ブラックウルフと言う魔物だったとの報告らしい)に襲われたらしい。
全身は焼け爛れ、右手の根本からと左足のふくらはぎまでが無い。
呼吸はヒューヒューと辛うじて生きてる程度だ。
これは完全に売り物に成らないのではとも思ったが
社会奉仕の一環だと言う。
神様の気紛れで治癒される場合が、永い歴史の中で何度も有ったのだと言うのだ。
その僅かな可能性に掛けて中の良いパーティー程、仲間が財産をはたいて生き延びらせるのだ。
そして金の尽きた彼女のパーティーメンバーから更に僅かな可能性に掛けて、奴隷としてタダで買い取って貰えないかと言うのだ。
金持ちの道楽で奇跡を見たいが為にそういった奴隷を買い取る者も過去に居たらしい。
奴隷商館としては、あり得ない事だと思っていても
拒否は出来ないと言う。彼ら奴隷商人は敵が多いのだ。彼らを守ってくれる存在の要は冒険者だ。
とはいえ生命の維持にポーションは高く使えない。
パーティーメンバーが依頼で稼いだら、なけなしの金をもはたいて定期的に買った物を持ってくると言っていたらしいが。期待は出来ない。
だから彼ら奴隷商人が行う事は食べる物を与え、身体を拭き、排泄物の処理をしながら奇跡を待つのだ。
彼女の体力が尽きないうちに、奇跡か物好きな金持ちが現れるのを。
報われる事は無いに等しいと思っていてもだ。
「彼女の意思は?」
私の言葉に店長はこう答えた。
まだ意識が有った時にこう言っていましたと。
『もし物好きな金持ちが居たなら、あたしはその者に最大級の感謝を伝えよう。たとえ助からなくとも、貴方の行いは私の心を救ったと。あたしは貴方の元に生まれ変わり必ずや恩を返すと。』
『もし奇跡が起きたなら。あたしは神に全てを捧げよう。生涯等とは言わぬ、死しても、何度生まれ変わろうとも、必ずや神の為に私は在るのだと誓う』
『そして何も起きなかったならば、奴隷商人殿、貴方にあたしの感謝を捧げよう。利に成らないと判っていながら私の世話をしてくれた貴方に感謝を』
そうか、奴隷商人に対しては少し弱いけれど随分と気持ちが重いな。いや助かるけどさ。仲間に対して一言も無いのは引っかかるけど。
まぁ。助けるよね。
「店長、彼女は幾らですか?」
店主は固まっている。・・
「店長?」
はい!!彼女ですね。彼女は、そのぅ数ヶ月間世話をしておりまして、あのぅ~。
??・・なんだ?対応がおかしいな。
実は、っと店長が言うには国の法等の関係で奴隷に掛かった費用は全額販売額に乗せないと駄目らしい。
彼女は容態が容態なのだ、常に人が付いていたし何度か普通使用しないポーションも使用している。
その費用が大きいのだと言うのだ。
更に本来売れない彼女だが 奴隷を商館が販売するには最低価格がこれまた法で設定されており。
なんと通常の借金奴隷が金貨50枚程の所
彼女は諸々を加算すると金貨150枚が必要だと言う。
因みに 金貨=10万円 銀貨=1万円 銅貨=1000円 鉄貨=10円 で大体換算出来そうだ。
つまり普通の借金奴隷が500万で彼女は1500万だ。
治る見込みが無いに等しいのにで有る。
ああ、そりゃ言い渋るよなぁ。
私は苦笑いをしながら、それでも逃がす手は無いと思ってた。
ミズリが何か言うかと思ったんだけど、
そうですね、そろそろそういった事に興味がお有りになるお年頃とか何とか言い出して普通に商館を紹介してくれた。
ミズリ?何で店長と親しげな・・・ん?店長が怯えてない、あれ。見なかった事にしよう。
奴隷商人に欠損奴隷を見せてくれと言ったら嫌らしい笑みを浮かべた彼に奥に通して貰った。
ミズリ?彼に何の話が有るの?
えっ?世間話?
・・でも彼の肩がミシミシ言ってるんだけど大丈夫?
うん、いや奴隷見るけどさ、何で私の目の届かない所に行きたがるんですかね?
「あ、店長さんお願いしますね。」
何で顔が青いんですか?震えてるけど大丈夫?
敬語がおかしい事に成ってますけど何をミズリに言われたのですかね?
あ、ハイ今から連れてくるんですね。
・・・・・見事に可愛い女性で揃えましたね。
あれ?条件に若い女性とか言いましたっけ?
えっとまあ見ていきますか。重傷の方から見ましょうかね。
・・・居ませんね。これ基本奴隷じゃないですかね?
「あの、欠損奴隷が見たいんですけど」
・・いちいち怯えないで下さいよ。
あ、そうなんですか。いや種族は何でも良いですよ?
店長に拠ると、欠損奴隷の人種は今余り居ない様で
基本奴隷の中で性的な事を忌避しない可愛い子を選んだのだとか。1回幾らで仕事として請け負ってくれるんだとか。何その情報、イラナイデスヨ?ホントダヨ?
次に連れて来たのはどんな状態でも良いから1番酷いのから見せての注文通りだった。
「彼女は?どうしてあの姿に?」
私の質問に店長が答える。
火を噴くヘビの魔物(フレイムスネークと言うが一応最下位のドラゴンらしい)と交戦中に
横から狼型の魔物(ブラックウルフと言う魔物だったとの報告らしい)に襲われたらしい。
全身は焼け爛れ、右手の根本からと左足のふくらはぎまでが無い。
呼吸はヒューヒューと辛うじて生きてる程度だ。
これは完全に売り物に成らないのではとも思ったが
社会奉仕の一環だと言う。
神様の気紛れで治癒される場合が、永い歴史の中で何度も有ったのだと言うのだ。
その僅かな可能性に掛けて中の良いパーティー程、仲間が財産をはたいて生き延びらせるのだ。
そして金の尽きた彼女のパーティーメンバーから更に僅かな可能性に掛けて、奴隷としてタダで買い取って貰えないかと言うのだ。
金持ちの道楽で奇跡を見たいが為にそういった奴隷を買い取る者も過去に居たらしい。
奴隷商館としては、あり得ない事だと思っていても
拒否は出来ないと言う。彼ら奴隷商人は敵が多いのだ。彼らを守ってくれる存在の要は冒険者だ。
とはいえ生命の維持にポーションは高く使えない。
パーティーメンバーが依頼で稼いだら、なけなしの金をもはたいて定期的に買った物を持ってくると言っていたらしいが。期待は出来ない。
だから彼ら奴隷商人が行う事は食べる物を与え、身体を拭き、排泄物の処理をしながら奇跡を待つのだ。
彼女の体力が尽きないうちに、奇跡か物好きな金持ちが現れるのを。
報われる事は無いに等しいと思っていてもだ。
「彼女の意思は?」
私の言葉に店長はこう答えた。
まだ意識が有った時にこう言っていましたと。
『もし物好きな金持ちが居たなら、あたしはその者に最大級の感謝を伝えよう。たとえ助からなくとも、貴方の行いは私の心を救ったと。あたしは貴方の元に生まれ変わり必ずや恩を返すと。』
『もし奇跡が起きたなら。あたしは神に全てを捧げよう。生涯等とは言わぬ、死しても、何度生まれ変わろうとも、必ずや神の為に私は在るのだと誓う』
『そして何も起きなかったならば、奴隷商人殿、貴方にあたしの感謝を捧げよう。利に成らないと判っていながら私の世話をしてくれた貴方に感謝を』
そうか、奴隷商人に対しては少し弱いけれど随分と気持ちが重いな。いや助かるけどさ。仲間に対して一言も無いのは引っかかるけど。
まぁ。助けるよね。
「店長、彼女は幾らですか?」
店主は固まっている。・・
「店長?」
はい!!彼女ですね。彼女は、そのぅ数ヶ月間世話をしておりまして、あのぅ~。
??・・なんだ?対応がおかしいな。
実は、っと店長が言うには国の法等の関係で奴隷に掛かった費用は全額販売額に乗せないと駄目らしい。
彼女は容態が容態なのだ、常に人が付いていたし何度か普通使用しないポーションも使用している。
その費用が大きいのだと言うのだ。
更に本来売れない彼女だが 奴隷を商館が販売するには最低価格がこれまた法で設定されており。
なんと通常の借金奴隷が金貨50枚程の所
彼女は諸々を加算すると金貨150枚が必要だと言う。
因みに 金貨=10万円 銀貨=1万円 銅貨=1000円 鉄貨=10円 で大体換算出来そうだ。
つまり普通の借金奴隷が500万で彼女は1500万だ。
治る見込みが無いに等しいのにで有る。
ああ、そりゃ言い渋るよなぁ。
私は苦笑いをしながら、それでも逃がす手は無いと思ってた。
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