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第2章
第12話 戦闘がしっかりできるアホ
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ラストという言葉は魅力だ。
買いに行った商品がラストの時。
くじ引きのラストワン賞。
そしてモンスターのラストアタック。
「しっかりみておけよナリカズ。これが黒髪の三つ巴だ」
基本的に一撃でモンスターを倒してしまうからか、黒髪の冒険者3人はラストアタックを賭けた戦闘を繰り広げることになった。
「…………味方と戦闘するほどのものなのか? ラストアタックって。そんなに凄いものかよ」
「いや別にそんな凄いものじゃねぇーぞ」
「は?」
「ただなラストアタック回数は黒髪にとって大事なんだよ。モンスターカードのレアの数や付き合ってきた異性の数みたいなもんだよ」
たとえが致命的にわからない!! なんかアイツドヤってるけど意味わからん。やらかした議員が再選するくらい意味わからん。
「降参するなら今のうちだよ、貧乳とイキリ侍」
バッキュンボンのシーナは2丁の拳銃をサナとアサそれぞれ向けて構える。
「ただ胸が少し大きいだけのエッチなお姉さんこそ降参したらどうよ。私のパンチで胸無くなっても知らないわよ」
「ふっ胸囲0ミリの女の子に言われてもねぇ」
「あらその歳で彼氏の『か』の字もないのに何言ってるのかしら」
「そっちこそ今いないどころか、生涯でゼロでしょ。あら胸囲と同じね」
「テメェ!」
なんか醜いやり取りをしてサナは薄赤いオーラを纏いながらシーナへと突っ込む。
殴ッッ!!
直接殴らなくても空砲を打つことができる。それがサナの強さだ。
近くにある巨大な岩を砕いても勢いの止まらない空砲だが、シーナの拳銃から放たれた魔法弾によって消滅する。
サナが拳を再度構える前にシーナは2丁の拳銃をそれぞれ放つ。
片方はサナ、もう片方は今にもモンスターに斬りかかろうとしていたアサだ。
「チッ、視野の広いおっ○いだな」
斬ッッ!! モンスター用に構えていた刀の向きを180度変えて彼は魔法を斬り落とす。
絶好の機会を崩された彼はそれだけでは終わらない。
「葉月 紅葉」
炎ッッ!! 刀に炎を纏うとそれを横一閃に斬り裂く。
刹那、小さな葉っぱに見える炎の斬撃がサナとシーナ目掛けて飛来する。
「芽吹の仕留」
飛来する炎の紅葉に対してシーナは拳銃を放つ。魔法弾が紅葉に向かって進むとぶつかる寸前に、巨大な岩壁に変化した。
その巨大な壁は炎を吸収する。
「レベル2」
薄赤いオーラから赤いオーラになったサナは、その場で目にも止まらぬ速さで正拳突きを行う。
その衝撃によって炎の斬撃はサナに辿り着く前に地面に落下した。
「…………これが黒髪の三つ巴」
俺は素直に感心した。コイツらはただ酒が好きなアホではなく、戦闘がしっかりできるアホであることを。
だと思っていた。
「あーもー防ぐなよ女ども!! めんどくせぇんだからやられろよ!」
「あ? 今のくしゃみ程度の攻撃でやられるわけねぇだろ剣士やめたら?」
「…………くしゃみレベルの攻撃をわざわざ技使って防御してるのダサいんですけどー」
「その口調辞めなさいよ。どうせ私には勝てないんだからもう飽きらめてくれないかしは?」
「アンタこそもう発育ないんだから諦めたら育乳ブラ」
「はっ? はぁー?! そ、そんなのしてないし?!!」
「努力するのは勝手だけど、アンタはもう無理よ。アンタの分もアーシが大きくなるわ」
「アーシ、アーシって幾つになってその一人称よ」
「あらいまだにぬいぐるみないと寝れないお子ちゃまはどなたかしら。体も心も……ね。ぷーくすくす」
黒髪の三つ巴って口喧嘩のことだったんだ。低レベルの。
「もう埒がねぇ。全員で同時に攻撃して最速でモンスターを倒した奴の勝ちでいいか?」
「…………ほう、刀以外脳ないかと思ったけどいい案があるみたいだな」
「…………(え? 私ブラしても成長しない?)」
「んじゃそんなわけだ。おいアホカズ、お前合図を出してくれ」
「合図?」
「ああ、お前の合図で全員モンスターに向かって攻撃を放つ。それでこのくだらない勝負も終いだ」
なるほど。それはいいアイデアだ。
正直もう口喧嘩の内容思いつかないからここら辺で終わらせたい。
「じゃあいいか?」
俺は3人お行儀よく並んだ黒髪の前に立つ。
腕を高く振り上げる。
これを振り下げたら攻撃開始だ。
さて俺が手を振り下げようとした瞬間。
「ちょっと待って!」
「おいいいところで止めるなサナ」
「いや、その…………も、モンスターが」
「「「モンスター???」」」
3人全員でサナが指差す方向を見ると。
そこには本来いたはずのモンスターがいなかった。
「え? どういうことだ」
「つまりはあれか……オレたちの戦闘にビビって逃げてしまったってことか」
「なんだそのクソオチ」
買いに行った商品がラストの時。
くじ引きのラストワン賞。
そしてモンスターのラストアタック。
「しっかりみておけよナリカズ。これが黒髪の三つ巴だ」
基本的に一撃でモンスターを倒してしまうからか、黒髪の冒険者3人はラストアタックを賭けた戦闘を繰り広げることになった。
「…………味方と戦闘するほどのものなのか? ラストアタックって。そんなに凄いものかよ」
「いや別にそんな凄いものじゃねぇーぞ」
「は?」
「ただなラストアタック回数は黒髪にとって大事なんだよ。モンスターカードのレアの数や付き合ってきた異性の数みたいなもんだよ」
たとえが致命的にわからない!! なんかアイツドヤってるけど意味わからん。やらかした議員が再選するくらい意味わからん。
「降参するなら今のうちだよ、貧乳とイキリ侍」
バッキュンボンのシーナは2丁の拳銃をサナとアサそれぞれ向けて構える。
「ただ胸が少し大きいだけのエッチなお姉さんこそ降参したらどうよ。私のパンチで胸無くなっても知らないわよ」
「ふっ胸囲0ミリの女の子に言われてもねぇ」
「あらその歳で彼氏の『か』の字もないのに何言ってるのかしら」
「そっちこそ今いないどころか、生涯でゼロでしょ。あら胸囲と同じね」
「テメェ!」
なんか醜いやり取りをしてサナは薄赤いオーラを纏いながらシーナへと突っ込む。
殴ッッ!!
直接殴らなくても空砲を打つことができる。それがサナの強さだ。
近くにある巨大な岩を砕いても勢いの止まらない空砲だが、シーナの拳銃から放たれた魔法弾によって消滅する。
サナが拳を再度構える前にシーナは2丁の拳銃をそれぞれ放つ。
片方はサナ、もう片方は今にもモンスターに斬りかかろうとしていたアサだ。
「チッ、視野の広いおっ○いだな」
斬ッッ!! モンスター用に構えていた刀の向きを180度変えて彼は魔法を斬り落とす。
絶好の機会を崩された彼はそれだけでは終わらない。
「葉月 紅葉」
炎ッッ!! 刀に炎を纏うとそれを横一閃に斬り裂く。
刹那、小さな葉っぱに見える炎の斬撃がサナとシーナ目掛けて飛来する。
「芽吹の仕留」
飛来する炎の紅葉に対してシーナは拳銃を放つ。魔法弾が紅葉に向かって進むとぶつかる寸前に、巨大な岩壁に変化した。
その巨大な壁は炎を吸収する。
「レベル2」
薄赤いオーラから赤いオーラになったサナは、その場で目にも止まらぬ速さで正拳突きを行う。
その衝撃によって炎の斬撃はサナに辿り着く前に地面に落下した。
「…………これが黒髪の三つ巴」
俺は素直に感心した。コイツらはただ酒が好きなアホではなく、戦闘がしっかりできるアホであることを。
だと思っていた。
「あーもー防ぐなよ女ども!! めんどくせぇんだからやられろよ!」
「あ? 今のくしゃみ程度の攻撃でやられるわけねぇだろ剣士やめたら?」
「…………くしゃみレベルの攻撃をわざわざ技使って防御してるのダサいんですけどー」
「その口調辞めなさいよ。どうせ私には勝てないんだからもう飽きらめてくれないかしは?」
「アンタこそもう発育ないんだから諦めたら育乳ブラ」
「はっ? はぁー?! そ、そんなのしてないし?!!」
「努力するのは勝手だけど、アンタはもう無理よ。アンタの分もアーシが大きくなるわ」
「アーシ、アーシって幾つになってその一人称よ」
「あらいまだにぬいぐるみないと寝れないお子ちゃまはどなたかしら。体も心も……ね。ぷーくすくす」
黒髪の三つ巴って口喧嘩のことだったんだ。低レベルの。
「もう埒がねぇ。全員で同時に攻撃して最速でモンスターを倒した奴の勝ちでいいか?」
「…………ほう、刀以外脳ないかと思ったけどいい案があるみたいだな」
「…………(え? 私ブラしても成長しない?)」
「んじゃそんなわけだ。おいアホカズ、お前合図を出してくれ」
「合図?」
「ああ、お前の合図で全員モンスターに向かって攻撃を放つ。それでこのくだらない勝負も終いだ」
なるほど。それはいいアイデアだ。
正直もう口喧嘩の内容思いつかないからここら辺で終わらせたい。
「じゃあいいか?」
俺は3人お行儀よく並んだ黒髪の前に立つ。
腕を高く振り上げる。
これを振り下げたら攻撃開始だ。
さて俺が手を振り下げようとした瞬間。
「ちょっと待って!」
「おいいいところで止めるなサナ」
「いや、その…………も、モンスターが」
「「「モンスター???」」」
3人全員でサナが指差す方向を見ると。
そこには本来いたはずのモンスターがいなかった。
「え? どういうことだ」
「つまりはあれか……オレたちの戦闘にビビって逃げてしまったってことか」
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