チェリーパイ

夢蘭

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さくらがやって来た。

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今日は、お父さんもお母さんもお姉ちゃんもいない。みんなで買い物かいものに行くらしい。でも私、今日は断った。
どうして!って?それはね!今日はチェリーのふるさとに行くから!えっ?どうしてそんな事になってるのかって?それは、約一週間前やくいっしゅうかんまえのこと……。



「かーえーでー!!!」
下校途中げこうとちゅう、後ろからいきなりきつかれてビックリした。なにしろ後ろからきついてきたのが、さくらだったから。さくらは私の前に通ってた中学の友達。私はさくらをうちにつれていった。
「さ、さくら?!学校は?今日、平日へいじつだよ?!」
「えへへ。サボっちゃった」
サボった?!うそでしょ!私が知ってるさくらは人をこまらせることはしない。というか見たことがない。何か事情じじょうがあるのか?でもやっぱり、
「エヘヘじゃないよー!さくらママ心配しんぱいしてるんじゃない?」
これが一番だ。
大丈夫だいじょうぶだって!ここ最近さいきんいっつもこうなんだから」
「え、、、。」 
「だ、か、ら!かえでがしてからまともに学校行ってないの!」
最初は、さくらの言ってる意味いみが分からなかった。が、なんで人を困らせるようなことをさくらがというギモンより怒りがげて来た。そして私はつい怒鳴ってしまった。
「どうして!!」
私の声を聞いてさくらの表情ひょうじょうが変わった。
「そ、そんな口調くちょうで言わないでよ、、。私はただアリアをさがしに来ただけなのに」
「アリア?だれそれ?」
アリアなんて子は私の知り合いにはいない。
「あれ?かえでのとこじゃないんだ…でもチェリーは来てるでしょ?」
「えっ!なんでチェリーを知ってるの?」
私はチェリーと出会ってから今まで誰にもチェリーのことは話してなかった。だから他の人から伝わることはもちろん、私本人から聞いたなんてことはありえない。じゃあ一体どこで…。
「その感じは来てるんだ。んーー。わ、じゃなくてチェリーのとこだと思ったんだけどなーーー。」
「ね、それよりなんでチェリー知ってるの?」
「えっ?そっそれはー。あっ!えっと私前からチェリーを知っててほら、あのちっちゃなドールハウスに住んでたじゃん!だから知ってるの!」
「えーー。そんな前から知ってたのー!なのに教えてくれなかったのー。もぉーー」
「ご、ごめん」
「まぁ。いいや。私も事情じじょうも聞かずにおこっちゃったしこれでおあいこね。で、そのアリアって子は一体いったい何者なにもの?」
「うーーん。チェリーと同じ妖精ようせい!」 
「ふーん。で、さくらとの関係は?」 
「えっとね!私のフェアリー」
「ん?フェアリーって何?」
「えっ!知らないの!このには妖精ようせいが見える私達みたいな人と見えない人がいるの。それで見える人は、大体だいたい自分の妖精つまりがいるの。やっぱり見えるとつかえがあったりするからね。そういう人の事を私たちは、妖精使ようせいつかいって呼んでる。」
「私たち?私たちって?」
「うん。私は妖精ようせい使い。、、、の子ども。でもまぁ、、、、妖精使いについては妖精が見えない人の方が多いから知られてないのかもしれないけど、以外と身近に居るものだよ。そういう人って。」
「身近に?」
「そう。例えばおじいちゃんかおばあちゃんが妖精ようせい使いかもしれないとか」
「えっ?!そうなの?!」
「うん。だけどね。」
「かも?」
「うん。大体の場合は、孫が妖精使いだとおじいちゃんかおばあちゃんが妖精使いだからね。まぁー。例外れいがいもあるけどね」
「例外?」
「そう。例えば家がそうなの。お母さん妖精使いだけど、ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんどちらも妖精使いじゃないもん。」
「へぇー。桜のお母さん妖精使いなんだー。」
「う、うん」
「でもまず妖精ってどこに住んでるの?っていうかどこにいるの?わたしチェリーしか見た事ないんだけど」
「そうなんだ。でも妖精使いになるならその内見かけるよ。それより妖精使いなる気あったりする?」
「えっ!私が?!妖精使いって勝手になれるの?」
「うんん。きちんとテスト受けないといけない。それで合格ごうかくらしたらフェアリーを登録とうろくできるの。つまり立派りっぱな妖精使いの第一歩だいいっぽってわけ。」
「テスト、、、、。むりだよ!私なんか……。」
「そんなことないよ!」
「そんなことあるもん!知ってるでしょさくらも。私が一番苦手にがてなものは勉強べんきょう。できなくてくやしくて、いたことがあるくらいにね。そんなことは、、、」
私が言葉を続けようとした時、さくらさえぎって来た。そして続けた。
「うん。そんなことくらい私が一番知ってるよ。何年なんねん一緒いっしょにいたと思ってるの。だけどね、そんなかえでだからたのんでるの!」
「なにいってるの!だからそんな私だからダメなんでしょ!他の人にいってよ!」
「だ、か、ら!かえでは諦めたくなかったから泣いてまで頑張ったんでしょ!だから頑張がんばのかえでにおねがいしてるのー!」
そこで私はおかしなことに気づいた。
「ちょっとまっておねがいって、何?」
「そ、それはーーー」
そう言ってさくらは私から目をそらした。これはあきらかになにかをかくしている。
「なんかあるの?」
「う、うんん!な、なんもないよ?」
「ごめん!バレバレ。相変あいかわらずヘタだね
うそのヘタなところは変わってなくて、なんかさくららしくてかわいいなと思いながら私はわらってそう言った。
「そ、そんなこと、、、」
「だからバレバレだって!言ってくれたら気がかわるかもよ?」
「そ、そうーー?」
「そうそう!」 
「じゃあー。絶対ぜったい話したこと内緒ないしょだよ!私、おこられちゃう!」
「うん。わかった」
私は、さくらとジュースをんで、集中しゅうちゅうしたところでさくらははなしはしまめていったのだった。
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