僕は神様、君は人

はんぺん

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第1章 望まれぬ献身

4話 いつも通りの自由

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 カッカッカッ


 ボクは足音立てながら大通りを歩く。もー、カロルったら、まずは小さな旅として街に出て社会の荒波に揉まれてきなさいってさ、そんな子供じゃないんだから……執事も執事だ。なんでボクじゃなくてカロルに従うのさ、ボクが主人だよね?まったく。あー、日差しがつらい。

 ボクは活気のある中央通りから陰のある路地裏に逃げ込んだ。こっそりとあるベンチに腰掛けてボクは頭を抱える。別にまだ王宮に居たっていいじゃないか。約束の時間はまだまだ先なのに。

「憂鬱だ……」

 昨日、あの後カロルは世界地図を用いてボクに訪れてもらいたい場所の説明をした。これからボクはセリファリア国へ行かねばならないらしい。他に何ヶ所か行かなきゃ行けない場所があるらしいんだけど、それは後程との事だった。

「はぁ……」

 それにしてもこんなに早くことが進むなんて思ってもみなかった。もう国王の許可を得てるなんて、カロル恐るべし。

 ボクは政治とかには関わらないけど、国を出る際は関係する国王らの許可を得なければいけない。神様といっても立場的にはそんなに強くない、特にボクは新米だし。

 昨日はボクのお祝いと称して皆にラガルデアに来てもらったけど、基本的に直接会うことは容易じゃない。一応、遠距離連絡用の魔道具で話すことはあるけどそれも滅多に使うことは無い。元々は戦時中に前線と司令塔との連絡手段として用いられてただけだし、お値段も消費魔力量もなかなかだ。世界全体でも普及はしていないんじゃないかな、多分。


「あ」  ボトッ


 項垂れていたら肩にかけてた皮と布の鞄が地面に落ちた。開いた鞄の中から先日酷使されたノートが覗いている。溜息をつきながらノートと鞄を拾い、昨日の濃密な時間を振り返る。

 昨日は、本当に忙しかった。カロルには世界地図で各国の歴史を復習させられ、ルシルには種族の争いや関係性を覚えさせられた。クラウスにはどこの肉料理が美味いかを熱弁して貰った。お肉食べないから興味ないんだよなぁと思いつつも彼のプライドを考慮して言わないでおいたボク、優しい。


 すっ、と拾ったノートを膝の上で広げて眺める。旅のお供として持たされた肉料理以外をメモしたノート。ぎっしりと文字や絵が描かれたこれは見るだけで眠くなってくる。しかし寝てたら約束の時間をすぎてしまうかもしれない。頭を働かせなければ。


「えーっと、次行くとこは……」


 ベンチの上に世界地図を広げる。1つのだいたい円形の大地に陸続きで4つの国が存在している。地図の中心にはカロルたち純血種が多くを占めるパルティーア国が陣取り、その左をボク、長命種が居るラガルデア国、右を魔混種のルシルが居るガダルナル国、そして下には獣混種のクラウスが居るセリファリア国がある。


「確か最初はセリファリアの下側だったよな……追い出されなきゃいいけど」


 昨日学んだ歴史について考える。現在、ボクらは人族と亜人族に分けられている。昔は魔族や獣人族、精霊族とかあったけど差別や奴隷制度がほとんど無くなってからは、「純血種以外の人型の種族は、亜人族と呼ぼう運動」が活発になり、実際にそうなった。


 たしかルシルにまとめてもらったページがあったはず……あった。

────────────────・・・・・・・・・ ・ 

・人族

 現在はただの純血種と呼ばれる。肌の色や髪色に統一性はなく、様々な色合いの人が存在する。昔はその色合いによって権力者が占める上位種、農家や商人ら中位種、そして奴隷ら下位種と呼ばれる階級制度があった。
 好奇心旺盛で、かつては奴隷を用いた残虐な実験を行ったり魔法を使った恐ろしい兵器を作製したりと色々とやらかしていた。今はそのようなことがあれば、王命に従いカロルが罰することになっている。
 因みに性にも好奇心旺盛で、人口は最も多い。


・亜人族
 
 現在は人族以外の種族のことを亜人族と呼び、長命種、魔混種、獣混種の3種で構成されている。

 
①長命種
 比較的に耳が長い者が多く、髪は茶色系、瞳は緑色の者が多い。森にある魔素に満ちた草花を食べてきた背景からか、体内魔力の上限が大きい。魔法と魔術の扱いに長けており、関連分野では負けを知らない。そのためかプライドが高く、森にひきこもり他種族を見下している者が多かった。しかし医療系は森にある豊富な薬草類で十分であったため、医療魔法・魔術はあまり発達しなかった。
 また「侵入者には報復を」を方針に、奴隷用に長命種を誘拐しようと企む人族には容赦なく魔法や魔術を森が傷つかない程度にぶっぱなしていた。さらに長命故か子供があまり出来ず、人口は全種族の中で最も少ない。
 因みに、魔術の概念は長命種が純血種の兵器に対抗すべく作り上げたとされている。

※魔法と魔術の違い※

 違いは「魔素と魔力どちらを使うか」と「陣を使うか使わないか」の2つ。魔法は体内の魔力を練り上げて発動するが、魔術は空気中の魔素を陣に込め発動する。長命種が魔法にも長けている理由は、体内の魔力量の上限が他種族よりも抜群に大きく、昔から受け継がれる魔法・魔術に関連する知識を次代に正確に伝えていたからと考えられる。


②魔混種
 外見的特徴としては褐色肌で、髪や瞳が暗赤色など赤っぽい者が多い。今のガダルナル国がある付近は空気中の魔素密度が大きく、1人が1日に取り込む魔素量が通常の何十倍にもなる。少し多い程度の魔素量であれば呼気や汗などで排出されるが、体内魔力の上限が大きい長命種さえ昏睡状態、最悪の場合は死亡するような恐ろしい土地である。

 ※現在は魔術具を使用することで、他種族でもある程度生活できるようになった。

 魔混種は、悪環境に適応することで「魔素分解能力」を得たと解釈されており、あくまで分解し放出するだけなので体内魔力が多いという訳では無いと考えられている。
 また、環境によるものなのか体が弱いものが多かった。血を絶やさないために薬や医療系の魔法を積極的に研究し、分解能力をある程度操作できる薬や医療魔法・魔術を確立させた種族でもある。
 因みに、進化の過程で過剰な魔素を分解する能力を得たと考えられてはいるが何に分解し放出しているのかは謎のままで、現在調査中。


③獣混種
 かつては獣人族と呼ばれていた。獣人族は外見的特徴から魔物と混ざった者達の末裔と考えられており、それゆえ酷い差別の対象となっていた。人の耳の代わりに獣の耳、背中には鳥の羽、そして臀部に尻尾が生えていたり、大昔は顔すらも獣のものであったとされている。差別されていた過去ゆえか今だに世に馴染めていないもの達もおり、その者らは街から遠く離れた海岸線付近に集落を作っている。
 種族的特徴として身体能力が高いものが多い。現在はその特徴を生かした仕事に就くものが多く、また比較的に脳筋が多い。
 大きく分けて肉食系と草食系、そして雑食系の3種類の血筋がある。血筋が別の両親の子供は必ずどちらか片方の特徴を受け継ぎ、両方の特徴か出る子供は居ない。

────────────────・・・・・・・・・ ・ ・


 こうしてみると凄い情報量だ……読むだけで疲れてしまう。

 昔は種族で色々あったらしいけど、今は差別をする側の方が批判されるから表立って差別するものは居ない。

 肉食系の獣混種であるクラウスは可愛らしい三角の獣耳とふさふさの尻尾が生えてたり、長命種であるボク自身も目立たないけど実は少し耳が長い。ルシルも褐色肌で目が赤いが、純血種であるカロルを含めて誰一人差別をしてくる人を見たことがない。

 普段は王宮内でしか活動しない神様だからかもしれないけど、こっそり1人外に出た時も差別された事はない。そのあと1人で出歩くなと執事にめちゃくちゃ怒られた。ごめんね執事。


 気を取り直して改めて世界地図を眺める。それにしても

「『神様の梯子』を使っていいとはいえ、道のりは長いなぁ……」

 目的地であるセリファリア国の下部にある1つの集落。そこへバリバラナは訪れたらしい。『神様の梯子』でクラウスのいる王宮までは一瞬で行けるけど、そこからは大きな山を超えて集落まで行かなければならない。王宮はパルティーナ国側にあるからなぁ。


 ……あれ、確かそうだったよな?


 確認のためにもう一度世界地図とノートの記述を確認する。せっかく2人がまとめてくれだんだし、この際だから簡単に国ごとに見ておこう。えっと、

 パルティーナ国は大陸のど真ん中にある。そのまたど真ん中にカロルのいる王宮があって、その周りに街が広がっている。国の上部は森に覆われ、左右と下にある街の外には隣国に続く街道がひかれ、森とまではいかないがそこそこの木々に覆われている。
 彼らは一種の魔術具である乗り物や照明といった生活に密接している道具から、果物の種を簡単に取る道具やお菓子が湿気ないようにする道具まで、色々と開発している。いかに楽に生活をするかが彼らにとっては重要らしい。

 ラガルデア国の左は深い森が占めていて、ボクを含めた長命種は大体は王宮のあるパルティーナ国側に住んでいるけど、少し引きこもりがちな者は森に隠れている。魔法や魔術の研究が盛ん。魔術自体の研究や魔術具の作製など魔術関連の職人就く者か多い。魔法に関しては研究し尽くされてる感が否めなくてそあんまり居ない。

 ガダルナル国は右側には海、中心に森に囲まれた大きな湖が存在している。王宮は森の左側、つまりパルティーナ国側にあり、多くの魔混種がその付近に住んでいる。ルシルを含め医療に造詣が深い者が多く、やはり魔術や魔法を使った医療が発達していて、職種もそっち関係が多い。

 そして問題のセリファリア国はやはり獣混種が多い。セリファリア国は国の中腹が山になっており、上部と下部になだらかな裾野を広げている。だいたい人口は王宮のあるパルティーナ国側の上部に集中しているが、世の中と関係を持ちたくない者達は海側の下部でこっそりと生きている。下部は分からないけど、大体の者は身体能力を生かした職に就いている。


 それぞれの国で足りない部分は助け合って、人材や技術、そして資源などは出来るだけ分け合って生きているのが、今の世界の特徴。ズー国は別だけど。

 
 通称ズー国、正式名称ズー・アザガルドラ国は世界地図の上にある。昔は世界中満遍なく魔物は居たがバリバラナが殆どの魔物をパルティーナ国の上まで連れて、そこにズー国をつくった。らしい。これ以上はボクも知らないし、ほかの3人も多分知らない。


 バリバラナめ……さて、目的地の集落は、セリファリア国の下部だ。


「えっと、梯子が繋がる時間はたしか日が暮れる……18時だったな」

 梯子は便利だけど、国ごとに決められた場所じゃないといけないのが不便だ。腕に嵌まった魔術具は11時ごろを指している。せっかく外に出たんだし、なんか屋台の物を食べようかな。


 路地裏をでて大通りに戻る。長命種が多いけど他の3種族も普通に混ざってガヤガヤと賑やかだ。

 んー、色んなお店が並んでいるが、何を食べよう。野菜や花を使った料理が良いけど、うーーーん、なんて悩んでいたら

「おやおや、そこの小さなお兄さん! うちのセリア葉とポッポ花の炒め物はどうだい、大きくなれるよ!」

 なんてことだ、神様に向かって小さなお兄さんだと?ボクの顔は広まってないから仕方ないとは言え、言ってくれるじゃあないか、獣耳のおばちゃんよ。


「あのね、おばちゃん、ボクは」


「ああん?なんだってにいちゃん」


 ビクッ


「……1つちょーだい、お姉さん」 


 震える、ぷるぷるだ。


「まいどあり!」


 ボクはカロルから貰ったお小遣いで昼食をたべた。





 カロル、社会の荒波、少しだけど感じました。

  でも、とっても楽しかったです。



______________________________


自由で、楽しくて

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