秘密の多い令嬢は幸せになりたい

完菜

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第一章 人生って何が起こるかわからない

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 キッチンの扉を開けると丁度ダンがいた。

「ダン、今ちょっといいかしら?」

「はい。お嬢様。どうしました?」

「今週のお父様達の夜の予定を、知りたいのよ。明日の朝まででいいから、調べておいてくれない?」

「はい。かしこまりました」

「あと、お昼を食べたら町に買い物に行ってくるわね。明日と明後日の午前中に久しぶりにクッキーを作ろうと思ってるから、それもコックに伝えておいて。仕事の邪魔はしないように気をつけるから」

「はい。かしこまりました。それでは、ダイニングの方にお嬢様のお昼を持って行くので、そちらでお待ちください」

「ありがとう」

 キャスティナは、お礼を言ってダイニングに向かった。お昼を食べてから、町に繰り出す。いつも働きに行ってる町ではなくて、食材やラッピング用品などのお店が軒を連ねている町に向かう。まずは、ラッピングからだな。ラッピング用品店に入ると、たくさんの可愛い袋やリボンやシールなどが目に入った。出来るだけ安くて、枚数が多いのがいいな。端から見ていると、薄手の紙が幾重にも巻かれた物を見つけた。これを必要な分だけ切って、クッキーを入れてキュッとまとめてリボンで結べば包めるな。量も何個も作れるしこれにしよう。足りないと困るから、リボンとこの包装紙を二つずつ買って行こう。リボンは、シンプルに一番好きな水色。品物をレジに持って行く。

 次は、材料だなぁー。小麦粉は買うつもりだったけど、重いし節約の為に屋敷のを使わせてもらおう。ついでだから、調味料も使わせてもらおう。バターと卵とチョコチップぐらいか。卵かぁー、卵も使わせてもらっちゃおうかな。何かあと、数日しかいないんだと思うとずうずうしくなってるな……まっ、いっか。

 バターとチョコチップをそれぞれのお店で買って買い物終了。お金結構余ったな……マスターに何か買おうかな。お店のウィンドウを見ながらぶらぶらと歩く。綺麗なピンク色のハンカチーフが目にとまった。ハンカチーフ良いかも知れない。お店に入ってキャスティナの残金で買えそうな物がないか、キョロキョロと見回す。これなら買えるかな?綺麗な水色のハンカチーフを手に取る。高価な品じゃないけど、こう言うのは気持ちだから。これにしよう。レジに持って行ってお金を払う。ラッピングもお願いした。

 よし、これで本当に買い物終わり‼それじゃー、帰ろうかな。この町にくるのも最後かな……自分の育った町の風景を目に焼き付けるようにして、ゆっくり歩いて屋敷に戻った。

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