85 / 105
第三章 誰にでも秘密はある
3-25
しおりを挟む
シンシアとのお茶会を終えたキャスティナは、部屋に戻る途中でフィルに呼び止められた。
「キャスティナお嬢様、丁度良かった。今、リオン様が帰宅されまして居間で休憩するそうです。少しでしたら、お話出来るそうです」
キャスティナは、シンシアと話して疲れていたが、話すなら早い方がいいと思い気合いを入れる。
「では、このまま居間に向かいます」
「大丈夫ですか?お疲れではないですか?」
「いえ、こう言う事は時間を空けない方がいいですから」
キャスティナは、笑顔をフィルに向ける。
フィルは、わかりましたと頷き仕事に戻って行った。
キャスティナは、居間へと足を向ける。扉の前に立つとリズがノックして扉を開けてくれた。中に入ると、リオンがソファに座って寛いでいた。
「リオン様、休憩中失礼致します」
キャスティナは、リオンに向かって声をかけた。
「いえ、こちらこそゆっくり時間が取れなくてすいません」
リオンは、キャスティナと初めて話した時以来、キャスティナに対して話し方が丁寧になった。始めは怖い雰囲気だったが、今ではとても友好的だ。本当の姉と弟のように見える。
キャスティナは、リオンの向かいのソファに腰かけた。
「リオン様、色々迷惑かけてごめんね。今回の事で、何か言いたい事とかあったら遠慮なく言って欲しくて。色々、気になることあるよね?」
キャスティナは、申し訳なさそうにリオンに向かって話した。
「無事に帰って来てくれたので、僕は別にそれ以上は·····」
「そう?なら、私が町で働いてた事に対して感想は?淑女として恥ずかしいとか思わないの?」
キャスティナは、遠慮なく質問する。
「恥ずかしいなんて思いませんよ。むしろ貴族の令嬢が、労働してお金を稼いでた事にびっくりして感心しましたよ」
リオンは、恥ずかしいなんて思う訳ないです。と激しく首を横に振っていた。キャスティナは、その姿を見て何だか拍子抜けしてしまう。
「何だか、本当にコーンフォレス家のみんなは、私に甘すぎるわね」
キャスティナは、言いながら笑ってしまう。
「キャスティナお義姉様は、苦労してきたはずなのに、それを全く感じさせずにそこにいるんです。僕は、お義姉様から学ぶ事は多いと思ってます。だから、色々教えて下さい。ウィードの町にも行ってみたいです」
リオンは、曇りのない瞳でキャスティナを見ている。キャスティナは、可愛いと思ってしまう。言ったらきっと怒るかなと微笑む。
「ウィードの町は、難しいかもだけど·····一緒にお買い物くらいはいいかもね。今度お義母様に聞いてみよう」
リオンは、それを聞いて嬉しくなった。上の兄弟に憧れていたから。その後暫くして、リサがリオンに時間ですと言いに来た。
リオンは、絶対約束ですよっと言って居間を出ていった。
リオンが出ていった扉を見ながら、キャスティナは実の弟のルイスを思い出す。元気にしてるかしら·····。ルイスと出来なかった事を、リオン君がしてくれるのか。私って本当に恵まれてるな。自分が幸せ過ぎて怖いくらいだった。
「キャスティナお嬢様、丁度良かった。今、リオン様が帰宅されまして居間で休憩するそうです。少しでしたら、お話出来るそうです」
キャスティナは、シンシアと話して疲れていたが、話すなら早い方がいいと思い気合いを入れる。
「では、このまま居間に向かいます」
「大丈夫ですか?お疲れではないですか?」
「いえ、こう言う事は時間を空けない方がいいですから」
キャスティナは、笑顔をフィルに向ける。
フィルは、わかりましたと頷き仕事に戻って行った。
キャスティナは、居間へと足を向ける。扉の前に立つとリズがノックして扉を開けてくれた。中に入ると、リオンがソファに座って寛いでいた。
「リオン様、休憩中失礼致します」
キャスティナは、リオンに向かって声をかけた。
「いえ、こちらこそゆっくり時間が取れなくてすいません」
リオンは、キャスティナと初めて話した時以来、キャスティナに対して話し方が丁寧になった。始めは怖い雰囲気だったが、今ではとても友好的だ。本当の姉と弟のように見える。
キャスティナは、リオンの向かいのソファに腰かけた。
「リオン様、色々迷惑かけてごめんね。今回の事で、何か言いたい事とかあったら遠慮なく言って欲しくて。色々、気になることあるよね?」
キャスティナは、申し訳なさそうにリオンに向かって話した。
「無事に帰って来てくれたので、僕は別にそれ以上は·····」
「そう?なら、私が町で働いてた事に対して感想は?淑女として恥ずかしいとか思わないの?」
キャスティナは、遠慮なく質問する。
「恥ずかしいなんて思いませんよ。むしろ貴族の令嬢が、労働してお金を稼いでた事にびっくりして感心しましたよ」
リオンは、恥ずかしいなんて思う訳ないです。と激しく首を横に振っていた。キャスティナは、その姿を見て何だか拍子抜けしてしまう。
「何だか、本当にコーンフォレス家のみんなは、私に甘すぎるわね」
キャスティナは、言いながら笑ってしまう。
「キャスティナお義姉様は、苦労してきたはずなのに、それを全く感じさせずにそこにいるんです。僕は、お義姉様から学ぶ事は多いと思ってます。だから、色々教えて下さい。ウィードの町にも行ってみたいです」
リオンは、曇りのない瞳でキャスティナを見ている。キャスティナは、可愛いと思ってしまう。言ったらきっと怒るかなと微笑む。
「ウィードの町は、難しいかもだけど·····一緒にお買い物くらいはいいかもね。今度お義母様に聞いてみよう」
リオンは、それを聞いて嬉しくなった。上の兄弟に憧れていたから。その後暫くして、リサがリオンに時間ですと言いに来た。
リオンは、絶対約束ですよっと言って居間を出ていった。
リオンが出ていった扉を見ながら、キャスティナは実の弟のルイスを思い出す。元気にしてるかしら·····。ルイスと出来なかった事を、リオン君がしてくれるのか。私って本当に恵まれてるな。自分が幸せ過ぎて怖いくらいだった。
83
あなたにおすすめの小説
【完結】小公爵様の裏の顔をわたしだけが知っている
おのまとぺ
恋愛
公爵令息ルシアン・ド・ラ・パウルはいつだって王国の令嬢たちの噂の的。見目麗しさもさることながら、その立ち居振る舞いの上品さ、物腰の穏やかさに女たちは熱い眼差しを向ける。
しかし、彼の裏の顔を知る者は居ない。
男爵家の次女マリベルを除いて。
◇素直になれない男女のすったもんだ
◇腐った令嬢が登場したりします
◇50話完結予定
2025.2.14
タイトルを変更しました。(完結済みなのにすみません、ずっとモヤモヤしていたので……!)
婚約破棄された公爵令嬢と、処方箋を無視する天才薬師 ――正しい医療は、二人で始めます
ふわふわ
恋愛
「その医療は、本当に正しいと言えますか?」
医療体制への疑問を口にしたことで、
公爵令嬢ミーシャ・ゲートは、
医会の頂点に立つ婚約者ウッド・マウント公爵から
一方的に婚約を破棄される。
――素人の戯言。
――体制批判は不敬。
そう断じられ、
“医療を否定した危険な令嬢”として社交界からも排斥されたミーシャは、
それでも引かなかった。
ならば私は、正しい医療を制度として作る。
一方その頃、国営薬局に現れた謎の新人薬師・ギ・メイ。
彼女は転生者であり、前世の知識を持つ薬師だった。
画一的な万能薬が当然とされる現場で、
彼女は処方箋に書かれたわずかな情報から、
最適な調剤を次々と生み出していく。
「決められた万能薬を使わず、
問題が起きたら、どうするつもりだ?」
そう問われても、彼女は即答する。
「私、失敗しませんから」
(……一度言ってみたかったのよね。このドラマの台詞)
結果は明らかだった。
患者は回復し、評判は広がる。
だが――
制度は、個人の“正
制度を変えようとする令嬢。
現場で結果を出し続ける薬師。
医師、薬局、医会、王宮。
それぞれの立場と正義が衝突する中、
医療改革はやがて「裁き」の局面へと進んでいく。
これは、
転生者の知識で無双するだけでは終わらない医療改革ファンタジー。
正しさとは何か。
責任は誰が負うべきか。
最後に裁かれるのは――
人か、制度か。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
王宮侍女は穴に落ちる
斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された
アニエスは王宮で運良く職を得る。
呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き
の侍女として。
忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。
ところが、ある日ちょっとした諍いから
突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。
ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな
俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され
るお話です。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
退役騎士の居候生活
夏菜しの
恋愛
戦の功績で騎士爵を賜ったオレーシャは辺境を警備する職に就いていた。
東方で三年、南方で二年。新たに赴任した南方で不覚を取り、怪我をしたオレーシャは騎士団を退役することに決めた。
彼女は騎士団を退役し暮らしていた兵舎を出ることになる。
新たな家を探してみるが幼い頃から兵士として暮らしてきた彼女にはそう言った常識が無く、家を見つけることなく退去期間を向かえてしまう。
事情を知った団長フェリックスは彼女を仮の宿として自らの家に招いた。
何も知らないオレーシャはそこで過ごすうちに、色々な事を知っていく。
※オレーシャとフェリックスのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる