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第4話
とりあえずはそのリーダーと話をしてみるとしましょうか。
私は、だんだんと青ざめてきた背の高い男に、問う。
「ねえ、いくらこの国が無秩序って言っても、一応は、リーダー格の人がいるでしょ? その人のところに案内してくれない?」
「やなこった! 俺は自由な男だ! 誰の指図も受けねぇ!」
「あっそ。なら、他の人に聞くわ。そのまま凍ってなさい」
踵を返し、その場を去ろうとした私に、背の高い男の焦った声が響いてくる。
「ちょっ、待った待った待った! このままじゃ、俺たち、死んじまうよ! どっかに行っちまうなら、この氷をなんとかしてからにしてくれよ! あああああ、つめてぇ! いてぇ! だんだん手や足の感覚がなくなってきた!」
案内はしてくれないのに、氷はなんとかしてほしいとは、何とも自分勝手である。まあ、彼の言う通り、自由とはそういうものなのかもしれないが。
……私はちょっとだけ考えてから、ぱちんと指を鳴らした。それで、二人の男の体を包み込んでいた氷は、一瞬で水となり、その水も、あっという間に気化する。
別に、この男たちを助けてやる義理などないが、それでもまあ、トラウゼンに到着して、いきなり人を二人も殺すというのもちょっとアレだし、一度くらいは情けをかけてあげてもいいかなと思ったのだ。
私は振り返りもせず、二人の男に言う。
「助けてあげるのは、一度だけよ。もし、また私に襲い掛かってきたら、今度は容赦しない。獄炎か爆発の魔法を使って、一瞬で消し飛ばしてやるから、覚悟しておきなさい」
そして私は、歩き出す。
少しの間をおいて、二人の男が私について来ているのが、気配でわかった。
……まさか、懲りずに背後から飛びかかるつもりじゃないでしょうね。
私はちらりと後ろを向き、釘をさすように言う。
「言っておくけど、不意を突いて後ろから襲えば私に勝てると思ってるなら、大間違いよ」
二人は、頭が外れてしまうのではないかと思うほど激しく首を左右に振った。それから、背の高い男が口を開く。
「あ、あんたを襲おうだなんて、そんなこと、これっぽっちも思ってねぇよ!」
私は足を止め、尋ねる。
「じゃあ、なんでついてくるのよ」
「この国じゃ、女の一人歩きはあぶねぇからだよ。さっきだって、何もしらねぇでフラフラしてたから保護してやろうと思ったのに、いきなり魔法を使われて、正直言って、俺の善良な心はかなり傷ついてるぜ」
「保護ですって? 呆れた。口から出まかせにもほどがあるわ。さっき、そっちの小さい彼が、言ってたじゃない。『他の連中に見つかる前に、俺たちのテントに連れ込もう』って。それのどこが保護なのよ。どう考えても暴漢の台詞じゃない」
私は、だんだんと青ざめてきた背の高い男に、問う。
「ねえ、いくらこの国が無秩序って言っても、一応は、リーダー格の人がいるでしょ? その人のところに案内してくれない?」
「やなこった! 俺は自由な男だ! 誰の指図も受けねぇ!」
「あっそ。なら、他の人に聞くわ。そのまま凍ってなさい」
踵を返し、その場を去ろうとした私に、背の高い男の焦った声が響いてくる。
「ちょっ、待った待った待った! このままじゃ、俺たち、死んじまうよ! どっかに行っちまうなら、この氷をなんとかしてからにしてくれよ! あああああ、つめてぇ! いてぇ! だんだん手や足の感覚がなくなってきた!」
案内はしてくれないのに、氷はなんとかしてほしいとは、何とも自分勝手である。まあ、彼の言う通り、自由とはそういうものなのかもしれないが。
……私はちょっとだけ考えてから、ぱちんと指を鳴らした。それで、二人の男の体を包み込んでいた氷は、一瞬で水となり、その水も、あっという間に気化する。
別に、この男たちを助けてやる義理などないが、それでもまあ、トラウゼンに到着して、いきなり人を二人も殺すというのもちょっとアレだし、一度くらいは情けをかけてあげてもいいかなと思ったのだ。
私は振り返りもせず、二人の男に言う。
「助けてあげるのは、一度だけよ。もし、また私に襲い掛かってきたら、今度は容赦しない。獄炎か爆発の魔法を使って、一瞬で消し飛ばしてやるから、覚悟しておきなさい」
そして私は、歩き出す。
少しの間をおいて、二人の男が私について来ているのが、気配でわかった。
……まさか、懲りずに背後から飛びかかるつもりじゃないでしょうね。
私はちらりと後ろを向き、釘をさすように言う。
「言っておくけど、不意を突いて後ろから襲えば私に勝てると思ってるなら、大間違いよ」
二人は、頭が外れてしまうのではないかと思うほど激しく首を左右に振った。それから、背の高い男が口を開く。
「あ、あんたを襲おうだなんて、そんなこと、これっぽっちも思ってねぇよ!」
私は足を止め、尋ねる。
「じゃあ、なんでついてくるのよ」
「この国じゃ、女の一人歩きはあぶねぇからだよ。さっきだって、何もしらねぇでフラフラしてたから保護してやろうと思ったのに、いきなり魔法を使われて、正直言って、俺の善良な心はかなり傷ついてるぜ」
「保護ですって? 呆れた。口から出まかせにもほどがあるわ。さっき、そっちの小さい彼が、言ってたじゃない。『他の連中に見つかる前に、俺たちのテントに連れ込もう』って。それのどこが保護なのよ。どう考えても暴漢の台詞じゃない」
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