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第二部 獣人武闘祭
第169話
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思ってもいない申し出だった。
収入のない現在の私にとって、宿賃が浮くのは非常にありがたい。
しかし、見ず知らずの女の子の家にいきなり転がり込むというのも、ちょっと図々しい気がする。ここは大人として、分別のある行動をするべきでは……
「何迷ってるニャ。ディーナさんが一緒にいてくれると、僕にも大きなメリットがあるニャ。だからとっととうちに来るニャ」
「大きなメリット? それ、どういうこと?」
ミャオは、そんなことも分からないのかというように、ふぅっと息を吐く。
「さっきの投げ技から察するに、ディーナさんは相当な組み技の使い手と見たニャ」
「ん? まあね。私のやってる武術は、投・極・打、全部に対応できる総合武術だから」
「やはりニャ。ところで、ディーナさんも知っての通り、ネコカラテは打撃がメインの武術ニャ」
いや、知らないけど……
まあ、『カラテ』って字が入ってるくらいだから、そうなんでしょうね。
「僕は自分の打撃技にはかなりの自信があるニャ。でも、正直言って、組み技のことはよく知らないニャ。そこで、J1グランプリの予選が始まるまでに、ディーナさんに組み技への対策法を教えてほしいニャ。今日この時から、僕はディーナさんのことを先生とお呼びしますニャ」
なるほど……そういうことか。
二千ゴールドのお礼と言いながら、なかなかしたたかな子だわ。
どうせ旅をやめ、他にやることもないのだし、教えてあげてもいいとは思うが、いつまでも貯蓄を切り崩すような生活をしているわけにもいかないので、早急に新しい仕事を見つけなければならないのもまた事実だ。はてさて、どうしたものかしら。
「まあ、空いた時間に教える分にはいいけど、もしかしたらあんまり時間を作れないかも」
「先生、忙しいニャ?」
「……実を言うと私、今、無職なのよね。だから、この辺りに腰を落ち着けて、そろそろ職探しをしなきゃいけないって思ってるのよ」
「僕も無職ニャ。先生と僕は無職仲間ニャ。ニャハハ!」
「そだね」
「同じ無職ということで、一気に親近感が湧いたニャ。……そうニャ! いいこと思いついたニャ!」
「どんなこと?」
「僕と先生で、道場を開くニャ。僕は人に教えるのって苦手だけど、先生はなんかそういうのできそうだし、弟子を取って月謝を払ってもらえば、立派な仕事になるニャ。無職脱出ニャ」
収入のない現在の私にとって、宿賃が浮くのは非常にありがたい。
しかし、見ず知らずの女の子の家にいきなり転がり込むというのも、ちょっと図々しい気がする。ここは大人として、分別のある行動をするべきでは……
「何迷ってるニャ。ディーナさんが一緒にいてくれると、僕にも大きなメリットがあるニャ。だからとっととうちに来るニャ」
「大きなメリット? それ、どういうこと?」
ミャオは、そんなことも分からないのかというように、ふぅっと息を吐く。
「さっきの投げ技から察するに、ディーナさんは相当な組み技の使い手と見たニャ」
「ん? まあね。私のやってる武術は、投・極・打、全部に対応できる総合武術だから」
「やはりニャ。ところで、ディーナさんも知っての通り、ネコカラテは打撃がメインの武術ニャ」
いや、知らないけど……
まあ、『カラテ』って字が入ってるくらいだから、そうなんでしょうね。
「僕は自分の打撃技にはかなりの自信があるニャ。でも、正直言って、組み技のことはよく知らないニャ。そこで、J1グランプリの予選が始まるまでに、ディーナさんに組み技への対策法を教えてほしいニャ。今日この時から、僕はディーナさんのことを先生とお呼びしますニャ」
なるほど……そういうことか。
二千ゴールドのお礼と言いながら、なかなかしたたかな子だわ。
どうせ旅をやめ、他にやることもないのだし、教えてあげてもいいとは思うが、いつまでも貯蓄を切り崩すような生活をしているわけにもいかないので、早急に新しい仕事を見つけなければならないのもまた事実だ。はてさて、どうしたものかしら。
「まあ、空いた時間に教える分にはいいけど、もしかしたらあんまり時間を作れないかも」
「先生、忙しいニャ?」
「……実を言うと私、今、無職なのよね。だから、この辺りに腰を落ち着けて、そろそろ職探しをしなきゃいけないって思ってるのよ」
「僕も無職ニャ。先生と僕は無職仲間ニャ。ニャハハ!」
「そだね」
「同じ無職ということで、一気に親近感が湧いたニャ。……そうニャ! いいこと思いついたニャ!」
「どんなこと?」
「僕と先生で、道場を開くニャ。僕は人に教えるのって苦手だけど、先生はなんかそういうのできそうだし、弟子を取って月謝を払ってもらえば、立派な仕事になるニャ。無職脱出ニャ」
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