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第二部 獣人武闘祭
第244話
しかし、良い香りだわ。
ケチャップが熱で焼ける香ばしい匂いに、ソーセージと野菜、何よりニンニクの香りが混ざって、食欲をそそる。大量にあったゆで汁も、親父さんがフライパンで煮詰めていくと、あっという間になくなってしまった。
そして、完成したナポリタンが私の前に運ばれてきた。
早速口に含もうとした途端、後ろから声がかかる。
私以外の三人のお客の誰からしい。
「お姉ちゃん、タバスコと粉チーズかけると、もっと美味いよ。おやっさん、出してあげなよ」
私は声の主に、軽く会釈する。
正面では、親父さんが無言でタバスコと粉チーズを出した。
そんなのあるなら、最初からかけてくれればいいのに。
私はタバスコをかけながら若干不満に思ったが、あることを思い出し、粉チーズを振ることを躊躇する。あれ、そういえば、ニンニクを使ったパスタって、普通は粉チーズをかけないんじゃなかったっけ。
誰かに、そう聞いたことがある。しかし、わざわざ用意してもらって、かけないのも角が立つので、少しだけかけることにした。
あっ。
しまった。
粉チーズの瓶。その口がかなり大きめであり、思ったより大量に粉チーズがかかってしまった。まるで、赤い大地に雪が積もったようだ。まあ、やってしまったものはしかたない。
私は恐る恐るといった感じで、スパゲッティを口に運ぶ。フォークなどというしゃれたものは出されなかったので、箸を使ってである。
……美味しい。
とっても、美味しい。
私の良く知るナポリタンの味に、ニンニクの風味が加わり、絶妙だ。
それに、なんというか、うま味が凄く強い。
あの、良く分からない調味料のせいだろうか。
そう思っていると、再び、背後から声をかけられた。
「料理中、ゆで汁をだばだばフライパンに入れたから、びっくりしたろ。でも、ああやってから水分を飛ばすと、スパゲッティのうま味が凄く良くなるんだってよ。そうだよな、おやっさん」
親父さんは、聞き取れないほどの小声で、「ええ、まあ」と言った。
ふうん。あれは調理ミスじゃなかったのね。
それにしても、美味しい。
粉チーズをかけすぎたのも、気にならないほど、美味しい。
と言うより、大量の粉チーズが、スパゲティの味を引き立たせているのだ。
ケチャップが熱で焼ける香ばしい匂いに、ソーセージと野菜、何よりニンニクの香りが混ざって、食欲をそそる。大量にあったゆで汁も、親父さんがフライパンで煮詰めていくと、あっという間になくなってしまった。
そして、完成したナポリタンが私の前に運ばれてきた。
早速口に含もうとした途端、後ろから声がかかる。
私以外の三人のお客の誰からしい。
「お姉ちゃん、タバスコと粉チーズかけると、もっと美味いよ。おやっさん、出してあげなよ」
私は声の主に、軽く会釈する。
正面では、親父さんが無言でタバスコと粉チーズを出した。
そんなのあるなら、最初からかけてくれればいいのに。
私はタバスコをかけながら若干不満に思ったが、あることを思い出し、粉チーズを振ることを躊躇する。あれ、そういえば、ニンニクを使ったパスタって、普通は粉チーズをかけないんじゃなかったっけ。
誰かに、そう聞いたことがある。しかし、わざわざ用意してもらって、かけないのも角が立つので、少しだけかけることにした。
あっ。
しまった。
粉チーズの瓶。その口がかなり大きめであり、思ったより大量に粉チーズがかかってしまった。まるで、赤い大地に雪が積もったようだ。まあ、やってしまったものはしかたない。
私は恐る恐るといった感じで、スパゲッティを口に運ぶ。フォークなどというしゃれたものは出されなかったので、箸を使ってである。
……美味しい。
とっても、美味しい。
私の良く知るナポリタンの味に、ニンニクの風味が加わり、絶妙だ。
それに、なんというか、うま味が凄く強い。
あの、良く分からない調味料のせいだろうか。
そう思っていると、再び、背後から声をかけられた。
「料理中、ゆで汁をだばだばフライパンに入れたから、びっくりしたろ。でも、ああやってから水分を飛ばすと、スパゲッティのうま味が凄く良くなるんだってよ。そうだよな、おやっさん」
親父さんは、聞き取れないほどの小声で、「ええ、まあ」と言った。
ふうん。あれは調理ミスじゃなかったのね。
それにしても、美味しい。
粉チーズをかけすぎたのも、気にならないほど、美味しい。
と言うより、大量の粉チーズが、スパゲティの味を引き立たせているのだ。
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