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第二部 獣人武闘祭
第289話(ミャオ視点)
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僕は結局、1ラウンドの残り五分間、しなるように飛んでくるネルロちゃんのビンタによって、滅多打ちにされた。普通のパンチとは、タイミングも、攻撃軌道も大きく異なっており、急所に食らわないようにするだけで、精いっぱいだった。
やっとのことで、1ラウンド終了を告げるゴング。
這う這うの体でコーナーに戻る。
ボクシングの試合のように、椅子は出ない。
コーナーポストに、寄りかかる。
先生が、聞いてきた。「ミャオ、あの子はいったい何者なの? 昨日、何か話をしたのなら、彼女について教えてちょうだい。現状を打開する策を思いつくかもしれないから」と。
僕は、ネルロちゃんが熊獣人のお父さんとスライムのお母さんの間に生まれた子供だと教えた。先生は驚いたけど、「それで謎が解けたわ」と言った。
先生によると、スライムやアメーバのような不定形のモンスターには、恐ろしく打撃が効きづらいらしい。そして、ぷよぷよした見た目とは裏腹に、驚くほど素早くて力があるそうだ。
ただでさえ力の強い熊獣人とスライムの子供なら、あの攻撃力も納得だと先生は言う。……そんなに強いなら、なんで最初は僕に攻めさせたニャ?
先生は少し考えて、言った。
「推測だけど、あの子は闘争本能が高まるのに、時間がかかるんじゃないかな」と。
にゃるほど。
ネルロちゃんのママのスライムは、優しいモンスターだったみたいだし、あの熊のおじさんも優しそうだったニャ。二人の気性を受け継いだネルロちゃんは、ある程度一方的に攻撃を受けないと、ヤル気になれないってわけかニャ。
それにしても、これからどうしたらいいニャ。
僕の打撃は全く通じないし、締め技や関節技も、ぬるぬるかつ柔らかすぎて、まったく決まりそうにない。いっそのこと、直接首を締めたらどうかとも思ったけど、同じことをネルロちゃんがしてきたら、パワーの差で僕の方が先に意識を失うニャ。
先生なら、拳に気を込めて不定形のスライムでも蒸発させることができるらしいけど、僕にはそんな芸当、とても無理ニャ。それに、たとえできたとしても、ネルロちゃんを蒸発させるなんて、そんなのは嫌ニャ。
ああ~。
次のラウンド開始まで、あと10秒ニャ。
その時、先生が言った。
「ミャオ、作戦があるの。100パーセント上手くいくかは分からないけど、私を信じてくれる?」って。
僕は言った。
「もちろん、信じるニャ」
やっとのことで、1ラウンド終了を告げるゴング。
這う這うの体でコーナーに戻る。
ボクシングの試合のように、椅子は出ない。
コーナーポストに、寄りかかる。
先生が、聞いてきた。「ミャオ、あの子はいったい何者なの? 昨日、何か話をしたのなら、彼女について教えてちょうだい。現状を打開する策を思いつくかもしれないから」と。
僕は、ネルロちゃんが熊獣人のお父さんとスライムのお母さんの間に生まれた子供だと教えた。先生は驚いたけど、「それで謎が解けたわ」と言った。
先生によると、スライムやアメーバのような不定形のモンスターには、恐ろしく打撃が効きづらいらしい。そして、ぷよぷよした見た目とは裏腹に、驚くほど素早くて力があるそうだ。
ただでさえ力の強い熊獣人とスライムの子供なら、あの攻撃力も納得だと先生は言う。……そんなに強いなら、なんで最初は僕に攻めさせたニャ?
先生は少し考えて、言った。
「推測だけど、あの子は闘争本能が高まるのに、時間がかかるんじゃないかな」と。
にゃるほど。
ネルロちゃんのママのスライムは、優しいモンスターだったみたいだし、あの熊のおじさんも優しそうだったニャ。二人の気性を受け継いだネルロちゃんは、ある程度一方的に攻撃を受けないと、ヤル気になれないってわけかニャ。
それにしても、これからどうしたらいいニャ。
僕の打撃は全く通じないし、締め技や関節技も、ぬるぬるかつ柔らかすぎて、まったく決まりそうにない。いっそのこと、直接首を締めたらどうかとも思ったけど、同じことをネルロちゃんがしてきたら、パワーの差で僕の方が先に意識を失うニャ。
先生なら、拳に気を込めて不定形のスライムでも蒸発させることができるらしいけど、僕にはそんな芸当、とても無理ニャ。それに、たとえできたとしても、ネルロちゃんを蒸発させるなんて、そんなのは嫌ニャ。
ああ~。
次のラウンド開始まで、あと10秒ニャ。
その時、先生が言った。
「ミャオ、作戦があるの。100パーセント上手くいくかは分からないけど、私を信じてくれる?」って。
僕は言った。
「もちろん、信じるニャ」
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