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第二部 獣人武闘祭
第331話(ドラム視点)
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私はリングの上で、タマラとかいうガキと向かい合った。
へっ。
本当にチビだな。
ちょうどいい高さに、頭がある。
まっすぐ前蹴りを出しゃ、そのまま顔面に直撃しそうだぜ。
挨拶がわりに、睨みつけてやるか。
こいつがビビッて逃げだしゃ、不戦勝だ。
余計な運動をしなくて済む。
ふふふ、お嬢ちゃん、今日は泣かないのかい?
……こいつ、あくびしてやがる。
舐めやがって。
そんなに眠いなら、寝かしつけてやるよ。
この拳でな。
歯はほとんど折れてなくなっちまうだろうが、別にいいだろ?
レガリオの先端技術で、素敵な入れ歯を作ってもらえよ。
くくく。
入れ歯のガキか。
笑えるぜ。
観客席から、ヤジが飛んできた。
「ドラム! てめえ、この犯罪者が! そんな可愛い子をボコボコにしたら、俺が許さねーからな!」
うるせえな。
馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえよ。
許さねーって?
許さねーなら、どうするってんだよ。
ああ? 大勢にまざってなきゃ、ヤジすら言えないヘタレのくせによ。
この私に向かって、舐めた口きくんじゃねえ。
私は振り返り、たった今ふざけたことをほざいた野郎を探す。
リングと観客席は随分と離れているが、人並み外れた私の視力と獣の本能で、すぐにクソヤジヘタレ野郎の顔を特定することができた。クソヤジヘタレ野郎は、私の鋭い視線を受け、びくりと肩をすくませて目を逸らす。その後は、マグロの娼婦みたいに黙りこくっちまった。
へっ。
今さらお行儀良くしても、もう遅いよ。
顔、覚えたからな。
この試合が終わったら、その不細工な鼻。切り落としてやる。
※※※※※【ドラムの夫、リュックス視点】※※※※※
俺はリングサイドから、セコンドとしてドラムを、そして対戦相手のガキを見つめる。マジかよ。こうしてドラムと向き合うと、さっき見た時より、よけいに小さく見えるぜ。
それにしても、綺麗な顔したガキだ。
こいつ、本当に格闘技やってるのか?
腕や足はほっそりとして柔らかそうで、つやつやしてやがる。
腹もぷにっとして、指で押せばマシュマロみたいにへこみそうだ。
それに、あの唇。
リップを塗ってるわけでもないだろうに、鮮やかなピンク色じゃねえか……
ごくり。
思わず、喉が鳴った。
やべえな。味見したくなっちまった。
試合後なら、警備に隙があるから、連れ出せるかな。
ドラム、顔は叩くなよ。
もったいないからな。
へへ。
楽しみだぜ。
その時、ゴングが鳴った。
へっ。
本当にチビだな。
ちょうどいい高さに、頭がある。
まっすぐ前蹴りを出しゃ、そのまま顔面に直撃しそうだぜ。
挨拶がわりに、睨みつけてやるか。
こいつがビビッて逃げだしゃ、不戦勝だ。
余計な運動をしなくて済む。
ふふふ、お嬢ちゃん、今日は泣かないのかい?
……こいつ、あくびしてやがる。
舐めやがって。
そんなに眠いなら、寝かしつけてやるよ。
この拳でな。
歯はほとんど折れてなくなっちまうだろうが、別にいいだろ?
レガリオの先端技術で、素敵な入れ歯を作ってもらえよ。
くくく。
入れ歯のガキか。
笑えるぜ。
観客席から、ヤジが飛んできた。
「ドラム! てめえ、この犯罪者が! そんな可愛い子をボコボコにしたら、俺が許さねーからな!」
うるせえな。
馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえよ。
許さねーって?
許さねーなら、どうするってんだよ。
ああ? 大勢にまざってなきゃ、ヤジすら言えないヘタレのくせによ。
この私に向かって、舐めた口きくんじゃねえ。
私は振り返り、たった今ふざけたことをほざいた野郎を探す。
リングと観客席は随分と離れているが、人並み外れた私の視力と獣の本能で、すぐにクソヤジヘタレ野郎の顔を特定することができた。クソヤジヘタレ野郎は、私の鋭い視線を受け、びくりと肩をすくませて目を逸らす。その後は、マグロの娼婦みたいに黙りこくっちまった。
へっ。
今さらお行儀良くしても、もう遅いよ。
顔、覚えたからな。
この試合が終わったら、その不細工な鼻。切り落としてやる。
※※※※※【ドラムの夫、リュックス視点】※※※※※
俺はリングサイドから、セコンドとしてドラムを、そして対戦相手のガキを見つめる。マジかよ。こうしてドラムと向き合うと、さっき見た時より、よけいに小さく見えるぜ。
それにしても、綺麗な顔したガキだ。
こいつ、本当に格闘技やってるのか?
腕や足はほっそりとして柔らかそうで、つやつやしてやがる。
腹もぷにっとして、指で押せばマシュマロみたいにへこみそうだ。
それに、あの唇。
リップを塗ってるわけでもないだろうに、鮮やかなピンク色じゃねえか……
ごくり。
思わず、喉が鳴った。
やべえな。味見したくなっちまった。
試合後なら、警備に隙があるから、連れ出せるかな。
ドラム、顔は叩くなよ。
もったいないからな。
へへ。
楽しみだぜ。
その時、ゴングが鳴った。
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