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セレナサイド 戻って来ました
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セレナサイド
ラインの力でセシリアたんがいた世界から自分たちが生きる世界に無事戻ってきた。
時間は経っていないのか、外はまだ明るいし、紅茶もさほど冷めていなかった。
「で、彼ら達はどうなると思う?」
アリスがソファに腰を下ろすとすぐに口を開いた。
「ざまぁ返しの小説とかでは処刑、幽閉、平民に落とされてからの追放や辺境の地への左遷があったなぁ」
セレナもソファに腰を下ろすと思い付く限りを口にした。
処刑。
王命を勝手に破棄して邪神の力を使ってセシリアたんを誘拐したから考えられるけど、あのナルサス達がそんな簡単に済ませるとは思えない。
「でも、あのナルサス父様がそんなあっさり処分するとは思えないな」
「確かに。イケおじなのにかなり黒そうだったからね。そうなると幽閉か追放だね」
「幽閉は選択肢には入れないのでは?」
冷めてしまった紅茶を入れ直す蓮が考える様に首を傾げた。
「確かにそうね。罪人になったあの男を税金で生かしておくなんてちょっとおかしいもの」
セレナも蓮の言葉に頷き、うーん、と考え込んでしまった。
「消去法でいけば追放一択?」
「でも何処に?魔法や魔獣が居るファンタジーな世界じゃ無いから、追放しても反省するとか後悔するとは思えないわ」
「そうよね。私もセシリアたんの記憶を読んでも詳しくは知らないから」
セレナも首を傾げ、うーんと考え込んでしまった。
「それとあのヒロインもどきはどうなるのでしょう?」
思い出したのか蓮が突然ミアの事を口にした。
「修道院に?一応王族だったマーカスに危害を加えようとしたから。でも、それじゃ甘いか」
考えてもこれと言った方法が浮かばず3人は考え込んでしまった。
「駄目だ。分かんないからラインにどうなったか教えてもらうわ」
考える事を放棄したセレナがポチポチとラインにメールを書き始めた。
「まだ繋がってたの」
アリスが驚いてセレナの手元を見た。
「帰る時に何かあったら教えてね、って言ったらメールくれ、って言われたの」
「ならば序でにヒロインもどきと邪神の事を伺ってはいかがですか」
セレナに追加のケーキを出しながら蓮は微笑んだ。
ラインの力でセシリアたんがいた世界から自分たちが生きる世界に無事戻ってきた。
時間は経っていないのか、外はまだ明るいし、紅茶もさほど冷めていなかった。
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処刑。
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「確かに。イケおじなのにかなり黒そうだったからね。そうなると幽閉か追放だね」
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「でも何処に?魔法や魔獣が居るファンタジーな世界じゃ無いから、追放しても反省するとか後悔するとは思えないわ」
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「ならば序でにヒロインもどきと邪神の事を伺ってはいかがですか」
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