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時が戻る朝
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目が覚めた。
今日は私の誕生日。
私は7歳になる。
「おはようございます。ミルフィリア様。とても良い天気ですよ」
「おはよう、サラ」
笑顔で挨拶すると、何故かサラが涙ぐんでいる。
「サラ?どうしたの?」
「すみません。お嬢様がいつも以上に愛らしいので」
サッと目元を拭き、サラは誕生日パーティー用のワンピースを出した。
トーラス侯爵家の中庭で行われているミルフィリアの誕生日パーティーはとても賑やかで、主役のミルフィリアはキラキラした笑顔で、両親と共に招待客達に感謝の言葉を口にする。
「あの……、きゃあ」
パーティーの最中、1人の少女がミルフィリアに野の花を渡そうとした時、誰かが足を掛ける嫌がらせをした。
「大丈夫?」
ミルフィリアが駆け寄ると、少女は悲しげに花びらが散ってしまった花を隠そうとした。
「このお花は?」
「ミルフィリア様の髪に似合いそうなので、摘んで来たのです」
少女の言葉に、オルセウス達はハッと息を飲む。
時を巻き戻す前も同じ事があった。
あの時、ミルフィリアは、彼女から花を受け取らなかった。
「ミルフィリア。プレゼントとは、豪華な物が良いとは限らないよ。彼女の様に心から祝う気持ちがこもる物が良いのだよ」
オルセウスは、足を掛けられた令嬢を助けると、さり気なく驚いた顔をしたミルフィリアに微笑み掛けた。
「心が……。そうですね、お父様。ありがとう。私に似合うかしら?」
ミルフィリアが花を受け取り、サラに渡すと髪に飾って欲しい、と笑った。
花びらが折れていないものをサラが、綺麗に編み込まれた銀の髪に飾っていくと、野の花の可憐さがミルフィリアをより愛らしくみせた。
「お嬢様、とても愛らしいです」
「本当に!ありがとう。貴女は私の事ちゃんと見てくれているのね。名前を教えて。お友達になりたいわ」
真っ赤になっている少女に、ミルフィリアが声を掛けた。
「ユーリアです。ユーリア・ロミネンスです」
ロミネンス伯爵の娘で、現在の聖女様の姪にあたる。
巻き戻る前では、ミルフィリアに相手にされなかった彼女は名前も告げずにパーティー会場から姿を消していた。
「ロミネンス伯爵令嬢は、聖女アリアンナ様の姪にあたる方だよ。素敵な友達が出来たね」
オルセウスがミルフィリアの頭を撫でながら教えると、ミルフィリアだけで無く周りの令嬢達も驚いた様に、ユーリアを見た。
「凄い、凄いですわ。そんな凄い方とお友達になれたなんて。だから、ユーリア様も心が綺麗なのね」
「凄いのは叔母さまで……」
「聖女アリアンナ様も凄い方だけど、私はユーリア様の優しさが嬉しかったし、ユーリア様とお友達になれたのが嬉しいの」
キュッと、茹で上がったタコのように湯気が出そうなほど赤くなっているユーリアの手を取り、ミルフィリアは満面の笑みを浮かべた。
意外な所から聖女アリアンナとの繋がりを持つ事が出来、オルセウス達は直様行動を開始した。
パーティー以降、ミルフィリアはユーリアとの友情を深めながら、同世代の令嬢達とも交流を持ち、気が付けば仲の良い令嬢達がいつもミルフィリアの周りに、花が咲いた様な笑顔で集まっている。
今日は私の誕生日。
私は7歳になる。
「おはようございます。ミルフィリア様。とても良い天気ですよ」
「おはよう、サラ」
笑顔で挨拶すると、何故かサラが涙ぐんでいる。
「サラ?どうしたの?」
「すみません。お嬢様がいつも以上に愛らしいので」
サッと目元を拭き、サラは誕生日パーティー用のワンピースを出した。
トーラス侯爵家の中庭で行われているミルフィリアの誕生日パーティーはとても賑やかで、主役のミルフィリアはキラキラした笑顔で、両親と共に招待客達に感謝の言葉を口にする。
「あの……、きゃあ」
パーティーの最中、1人の少女がミルフィリアに野の花を渡そうとした時、誰かが足を掛ける嫌がらせをした。
「大丈夫?」
ミルフィリアが駆け寄ると、少女は悲しげに花びらが散ってしまった花を隠そうとした。
「このお花は?」
「ミルフィリア様の髪に似合いそうなので、摘んで来たのです」
少女の言葉に、オルセウス達はハッと息を飲む。
時を巻き戻す前も同じ事があった。
あの時、ミルフィリアは、彼女から花を受け取らなかった。
「ミルフィリア。プレゼントとは、豪華な物が良いとは限らないよ。彼女の様に心から祝う気持ちがこもる物が良いのだよ」
オルセウスは、足を掛けられた令嬢を助けると、さり気なく驚いた顔をしたミルフィリアに微笑み掛けた。
「心が……。そうですね、お父様。ありがとう。私に似合うかしら?」
ミルフィリアが花を受け取り、サラに渡すと髪に飾って欲しい、と笑った。
花びらが折れていないものをサラが、綺麗に編み込まれた銀の髪に飾っていくと、野の花の可憐さがミルフィリアをより愛らしくみせた。
「お嬢様、とても愛らしいです」
「本当に!ありがとう。貴女は私の事ちゃんと見てくれているのね。名前を教えて。お友達になりたいわ」
真っ赤になっている少女に、ミルフィリアが声を掛けた。
「ユーリアです。ユーリア・ロミネンスです」
ロミネンス伯爵の娘で、現在の聖女様の姪にあたる。
巻き戻る前では、ミルフィリアに相手にされなかった彼女は名前も告げずにパーティー会場から姿を消していた。
「ロミネンス伯爵令嬢は、聖女アリアンナ様の姪にあたる方だよ。素敵な友達が出来たね」
オルセウスがミルフィリアの頭を撫でながら教えると、ミルフィリアだけで無く周りの令嬢達も驚いた様に、ユーリアを見た。
「凄い、凄いですわ。そんな凄い方とお友達になれたなんて。だから、ユーリア様も心が綺麗なのね」
「凄いのは叔母さまで……」
「聖女アリアンナ様も凄い方だけど、私はユーリア様の優しさが嬉しかったし、ユーリア様とお友達になれたのが嬉しいの」
キュッと、茹で上がったタコのように湯気が出そうなほど赤くなっているユーリアの手を取り、ミルフィリアは満面の笑みを浮かべた。
意外な所から聖女アリアンナとの繋がりを持つ事が出来、オルセウス達は直様行動を開始した。
パーティー以降、ミルフィリアはユーリアとの友情を深めながら、同世代の令嬢達とも交流を持ち、気が付けば仲の良い令嬢達がいつもミルフィリアの周りに、花が咲いた様な笑顔で集まっている。
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