3 / 46
変わり始めた過去
しおりを挟む
「そう言えば前では、ミルフィリアには友人と呼べる令嬢達が居なかったな」
オルセウスがしみじみと呟いた。
「本当に。ミルフィリアの幸せそうな笑顔。これだけでも時を巻き戻して良かった、と思えますわ」
ローレルが目を細め、庭でお茶会をしているミルフィリア達を見詰める。
「聖女アリアンナ様を通して、王弟殿下の暗殺をまず阻止するか」
オルセウスは直近に起こるだろう、聖女アリアンナの学友であったポセイダス王弟殿下の暗殺を阻止する事から本格的に未来を改変しようと考えていた。
一族だけではミルフィリアを守る事は難しい。ならば、多くの仲間を得て未来を改変すれば良い。
ミルフィリアには前の時には居なかったな友人達を作らせ、悪意から彼女を守る盾とし、トーラス家は第二王子の後ろ盾にはならず、中立の立場を取りながら第二王子の対抗馬として第一王子や王弟殿下を味方に引き入れようとしている。
聖女アリアンナを味方にするとなると、聖女の力を金儲けに使う教会を敵にするが、聖女を守りきれれば自然と潰れる。
「貴方方が、何故時間軸を2本持っているのか、説明してくださる?」
「勿論です。聖女アリアンナ様」
教会で対面した聖女アリアンナの鋭い視線に、オルセウス達はにこやかに頷いた。
ユーリアを通し面会を求めた時からそう聞かれる事は覚悟していた。
聖女アリアンナが信じるかが不安だったが、オルセウスが予想していたよりも聖女アリアンナは鋭い。
「なるほどね。ミルフィリア様が16歳になられる時、私は病気で」
「長年、聖魔力を過度に使っていた為、と精霊殿は言ってます」
サラから聞いていた事をオルセウスが説明すると、アリアンナが少し眉を顰める。
「聖魔力を過度に?全力を出さねば人は救えない」
如何やらアリアンナは精霊の力を知らなかった様子にオルセウスは頷いた。
「聖女の杖は、力を強くするので、杖を通して聖魔力を使えば、体への負担も少なくて済むそうです」
杖の精霊曰く、術者にもよるが1の力を10にまで引き上げが可能、だと。
アリアンナが驚いた顔で杖を見た。
「そんな力があったのですね。ならば、第一王子殿下を完全に癒せます」
時を巻き戻す前、第一王子は聖女の力でも治せない病気で余命幾許もない、と言われていた。
その為、正妃の子供では無いのに第二王子が王太子候補筆頭になり、側妃達が権力をかさに暴挙を重ねていたのだ。
オルセウスがしみじみと呟いた。
「本当に。ミルフィリアの幸せそうな笑顔。これだけでも時を巻き戻して良かった、と思えますわ」
ローレルが目を細め、庭でお茶会をしているミルフィリア達を見詰める。
「聖女アリアンナ様を通して、王弟殿下の暗殺をまず阻止するか」
オルセウスは直近に起こるだろう、聖女アリアンナの学友であったポセイダス王弟殿下の暗殺を阻止する事から本格的に未来を改変しようと考えていた。
一族だけではミルフィリアを守る事は難しい。ならば、多くの仲間を得て未来を改変すれば良い。
ミルフィリアには前の時には居なかったな友人達を作らせ、悪意から彼女を守る盾とし、トーラス家は第二王子の後ろ盾にはならず、中立の立場を取りながら第二王子の対抗馬として第一王子や王弟殿下を味方に引き入れようとしている。
聖女アリアンナを味方にするとなると、聖女の力を金儲けに使う教会を敵にするが、聖女を守りきれれば自然と潰れる。
「貴方方が、何故時間軸を2本持っているのか、説明してくださる?」
「勿論です。聖女アリアンナ様」
教会で対面した聖女アリアンナの鋭い視線に、オルセウス達はにこやかに頷いた。
ユーリアを通し面会を求めた時からそう聞かれる事は覚悟していた。
聖女アリアンナが信じるかが不安だったが、オルセウスが予想していたよりも聖女アリアンナは鋭い。
「なるほどね。ミルフィリア様が16歳になられる時、私は病気で」
「長年、聖魔力を過度に使っていた為、と精霊殿は言ってます」
サラから聞いていた事をオルセウスが説明すると、アリアンナが少し眉を顰める。
「聖魔力を過度に?全力を出さねば人は救えない」
如何やらアリアンナは精霊の力を知らなかった様子にオルセウスは頷いた。
「聖女の杖は、力を強くするので、杖を通して聖魔力を使えば、体への負担も少なくて済むそうです」
杖の精霊曰く、術者にもよるが1の力を10にまで引き上げが可能、だと。
アリアンナが驚いた顔で杖を見た。
「そんな力があったのですね。ならば、第一王子殿下を完全に癒せます」
時を巻き戻す前、第一王子は聖女の力でも治せない病気で余命幾許もない、と言われていた。
その為、正妃の子供では無いのに第二王子が王太子候補筆頭になり、側妃達が権力をかさに暴挙を重ねていたのだ。
1,125
あなたにおすすめの小説
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
断罪前に“悪役"令嬢は、姿を消した。
パリパリかぷちーの
恋愛
高貴な公爵令嬢ティアラ。
将来の王妃候補とされてきたが、ある日、学園で「悪役令嬢」と呼ばれるようになり、理不尽な噂に追いつめられる。
平民出身のヒロインに嫉妬して、陥れようとしている。
根も葉もない悪評が広まる中、ティアラは学園から姿を消してしまう。
その突然の失踪に、大騒ぎ。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる