【完結】お父様。私、悪役令嬢なんですって。何ですかそれって。

紅月

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変わり始めた過去

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「そう言えば前では、ミルフィリアには友人と呼べる令嬢達が居なかったな」

オルセウスがしみじみと呟いた。
「本当に。ミルフィリアの幸せそうな笑顔。これだけでも時を巻き戻して良かった、と思えますわ」

ローレルが目を細め、庭でお茶会をしているミルフィリア達を見詰める。

「聖女アリアンナ様を通して、王弟殿下の暗殺をまず阻止するか」

オルセウスは直近に起こるだろう、聖女アリアンナの学友であったポセイダス王弟殿下の暗殺を阻止する事から本格的に未来を改変しようと考えていた。

一族だけではミルフィリアを守る事は難しい。ならば、多くの仲間を得て未来を改変すれば良い。

ミルフィリアには前の時には居なかったな友人達を作らせ、悪意から彼女を守る盾とし、トーラス家は第二王子の後ろ盾にはならず、中立の立場を取りながら第二王子の対抗馬として第一王子や王弟殿下を味方に引き入れようとしている。

聖女アリアンナを味方にするとなると、聖女の力を金儲けに使う教会を敵にするが、聖女を守りきれれば自然と潰れる。


「貴方方が、何故時間軸を2本持っているのか、説明してくださる?」
「勿論です。聖女アリアンナ様」

教会で対面した聖女アリアンナの鋭い視線に、オルセウス達はにこやかに頷いた。

ユーリアを通し面会を求めた時からそう聞かれる事は覚悟していた。

聖女アリアンナが信じるかが不安だったが、オルセウスが予想していたよりも聖女アリアンナは鋭い。

「なるほどね。ミルフィリア様が16歳になられる時、私は病気で」
「長年、聖魔力を過度に使っていた為、と精霊殿は言ってます」

サラから聞いていた事をオルセウスが説明すると、アリアンナが少し眉を顰める。

「聖魔力を過度に?全力を出さねば人は救えない」

如何やらアリアンナは精霊の力を知らなかった様子にオルセウスは頷いた。

「聖女の杖は、力を強くするので、杖を通して聖魔力を使えば、体への負担も少なくて済むそうです」

杖の精霊曰く、術者にもよるが1の力を10にまで引き上げが可能、だと。

アリアンナが驚いた顔で杖を見た。

「そんな力があったのですね。ならば、第一王子殿下を完全に癒せます」

時を巻き戻す前、第一王子は聖女の力でも治せない病気で余命幾許もない、と言われていた。
その為、正妃の子供では無いのに第二王子が王太子候補筆頭になり、側妃達が権力をかさに暴挙を重ねていたのだ。
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