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そして二人は、、、。
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授業が終わった学校では、急いで家に帰る生徒、校舎では、教師に呼び出され叱られている生徒、教室で仲間たちと他愛もない言葉を交わして青春を楽しむ生徒、そして、校舎裏では今まさに、純粋な愛を言葉に乗せて愛の告白を生徒、校庭や体育館では部活動に精 を出している生徒など、それぞれが自由に青春を積み重ねていた。
栞は、図書室でお気に入りの本を読みながら親友の茜音の部活が終わるのを待っていた。栞と茜音はいわゆる幼馴染で出会いは、二人がまだ保育園に通っていた時代にまで遡る。
負けず嫌いで男の子たちに混ざって遊ぶことの多かった茜音が遊びの最中にちょっとした喧嘩になり三対一で口喧嘩になってしまった時に両者の間に入って茜音をかばって、仲裁をしたのが栞だった。その時の茜音には栞が自分のピンチに突如として現れて自分を救ってくれたヒーローの様に感じたのだ。一方で栞は、自分とは正反対で活発的な茜音がこの時ばかりは、困っている様に見えて考えるよりも先に体が動いていた。栞は、なぜか私が守ってあげなくちゃ、と幼心ながらに思った。このことがきかっけで、今でも二人は、親友と言える仲である。
体育館では、床とシューズが擦れイルカが鳴いているかのように甲高い音が鳴り響いていた。茜音は、バスケ部で副部長をしている。負けず嫌いで真っ直ぐな性格は相変わらずで、熱くなりすぎて一人で暴走してしまうこともあるが同級生や後輩からも頼られ慕われている。
陽が落ち始め、淹れたてのアールグレイの様に空が染まりはじめてきた頃、栞は左手首内側の文字盤に視線をやると、読んでいた本を静かに閉じて鞄にしまい席を立った。あーちゃん、今日も部活でたくさん疲れて喉も乾いているだろうから帰りにジュースでも買ってあげようかなぁ、でも大会前で気合入ってるから願掛けでジュースとかお菓子は禁止してるから怒られちゃうかな。そんなことを考えながら栞は、校門へ向かい足を進めていた。すると、「くぼせんぱぁ~~い!」と後ろの方から栞のことを少し遠くから呼ぶ男子生徒の声がする。声が聞こえてきた方へ振り向くと、左手を挙げ少し振り肩で息をしながらこちらの方へ走り寄ってきた。
「やっと、見つけましたよ!今から帰るとことですか?帰る方向、同じですよね?一緒に帰りましょうよ!」その男子生徒は、栞の返事を待たずに話を勝手に進めていく。
「いや私、友達を待っているから。」
「えー、いいじゃないですかぁ!一緒に帰りましょうよ!」栞の断りの言葉を無視して男子生徒は図々しく誘ってくる。
「いや、だから私、友達を待っているから。」栞は再度、一方的な態度の男子生徒に対して断りの言葉を伝えた。しかし、男子生徒は少しも栞の言葉に耳を貸そうとする様子は一切なく完全に自分一人だけの世界を展開している状況だ。
そんな、栞の様子を気の毒に思いながらも周りで見ている生徒たちは、自分が関わり合いにならないように、素通りをしていく。その様子はまるで映画やドラマに出てくる焦点も合わず役名も無い通行人と、物語の主人公の様にも見える。
一方、部活が終わったバスケ部の部室では女子生徒たちが練習で掻いた汗をタオルで拭い、練習着から制服へと着替えていた。
「あ~、つかれたぁ~おなか空いたぁ~眠い~、もう私ムリぃ死んじゃうよぉ~。」
「あれだけハードな練習の後に食欲と睡眠欲の両方を欲するなんてそれだけ貪欲なら、あんたは当分死なないから大丈夫だよ。」
「二人とも、馬鹿なこと言ってないで早く着替えて部室出てよ!鍵閉めるのは、私なんだから!」
「わぁ~、茜音が怒った~」
「ほら、あんたのせいで私まで軍曹に怒られちゃったよ」そんな女子だけの空間の中で飛び交う、部室の中で誰よりも早く部室を出ようとする生徒がいた。
「じゃあね!私、先に帰るね~!」部員の中で一人、石鹸の様な香りを体に纏って部室を出て行ったのは、みなみである。
「今日も、みなみは彼氏と放課後デートかぁ、いいなぁ」
「まぁ、私たちには縁のない夢のまた夢のような話だね」
「それにしても、みなみっていつも石鹸みたいな香りがするよねぇ~」
「あー、みなみの制汗剤の匂いでしょ?」
「さすが、出来る女は違うねぇ~」
「茜音は、そうゆうの気にしなさそうだよね。」
「私は、そういう類のことは興味ないから。」
「えぇ~、でも女子の嗜みだとおもうよねぇ?」
「そんな事はどうでもいいから、あんたたち早く帰りなさいよ!」
「わぁ~~!軍曹が怒ったぁ~、こわぁ~い」部員が全員帰ったのを確認し部室の鍵を閉めて茜音は栞の待つ校門へと駆け出した。いつもよりも少しだけ、遅くなってしまっているから茜音は、いつもよりも少し早く駆け出した。ちょうど校門が見えてきて、茜音は栞の姿を確認すると同時にいつもとは違う違和感をとても強く感じた。
いつもなら校門が見えてきた辺りで栞がこちらを向いて天使のような柔らかい表情で微笑みながら手を振ってくれているのに今日は、違う。栞が男子生徒に無理に迫られて困った表情をしている。昔からいつも笑顔でいることが多かった栞のそんな表情を見たのは茜音にとっては、初めてのことだった。
その瞬間、茜音の中にある正義感というなの炎が一気に温度を上げて体中が熱くなった。茜音は、走る速さをさらに上げて一直線に栞のもとに駆け寄った。
「あっ!あーちゃん、お疲れ様ぁー!」栞は、自分の方へ茜音が向かって来ていることに気が付くと、満面の笑みを浮かべて茜音の方へ駆け寄った。
「おまたせ栞、絡まれてたみたいだけど大丈夫?」先ほどまでは自分のペースで意気揚々と話をしていた男子生徒は、突然の出来事に何が起きたのかを理解するのに少し時間が掛かっているのか、ただただその場に立ち尽くしている。
「少しびっくりしたけど、あーちゃんが助けに来てくれるって信じてたから平気だったよ。」そういうと栞は、校門の方へと歩き始めた。茜音は、いつもと変わらない笑顔の栞を見て心の中でそっと胸を撫で下ろした。
二人は帰りながら、茜音は部活でのことを話し、栞は今ハマっている本や漫画の話をしながらいつも通りの帰り道のはずだが、茜音の様子がいつもと違うことに栞は、気がついていた。それは、茜音がいつもよりも栞と距離をとって歩いているという点だった。不思議に思った栞は、口を開いた。
「ねぇあーちゃん、なんで私から少し離れて歩いてるの?」
「えっ、それは、、、」
「ねぇ、なんで?」
不意打ちで質問を投げられて動揺している茜音をさらに、栞が問い詰める。しばらく、二人の間に沈黙が流れてから茜音が思い口を開いた。
「だって私、汗かいてるから、、、。」
「それで?」
茜音は、俯きながら少し小さな声で栞に言った。
「だから、汗くさいって栞に思われたくないから少し距離空けて歩いたの!」茜音の中でなにかが吹っ切れたのかさっきよりも大きな声で思いの丈を吐き出した。急に目の前で大きな声を出されて栞は、驚いた表情を浮かべた後に小さく笑った。
「ふっふふ、なんだそんなこと気にしてたんだ」と言って茜音の腕を掴み身体ごと強引に自分の方へと引き寄せた。呆気に取られている茜音に対して栞は、続けた。
「そんなこと今さら気にしないでいいよ、私達、姉妹みたいなもんなんだから!」
茜音は、栞の言葉に安心をして少し体の力が抜けたような気がしていた。すると、栞が急に何かを思い出したように茜音の腕を話して十メートルくらい先にある自動販売機に向かって走っていった。あっという間に自動販売機に着くとジュースを二本買い天使の様な笑顔でこちらに微笑みかける。
「この先の公園で少し話して行こうよっ!」
「う、うんっ!」そう返事をすると、茜音は少し走った。
公園に着くと人っ子一人いない、貸切状態だった。公園と言っても二人掛けのベンチが二つと小さな滑り台があるだけの場所だから、普段は二人も素通りしていた。
ベンチに座り栞から貰ったジュースを飲む茜音に栞が質問をした。
「ねぇ、好きな人とかいる?」
「え?急に何?」
「私は、いるよ。」
栞のあまりにも急な質問と告白に驚きを隠せない茜音。
「好きな人って誰?どんな人?私の知ってる人?」
栞は、いつになく真剣な眼差しで茜音を見つめて答た。
「私、あーちゃんのことが昔から好きでした、私で良かったら彼女にして下さい。」そう言って栞は頭を下げた。茜音は、と云うと数秒間の出来事を理解するのに必死で一体何から話して良いのかが分からずにいた。確かに栞の事は好きだし、茜音にとってとても大切な存在であることに間違いは無いが、茜音が引っ掛かりを感じているのはそこではない。彼女にして下さいという栞の言葉に対して引っ掛かりを感じている。しかし、茜音も栞に対して同級生達とは、違った特別な感情を抱いていることも間違いではない。頭の中で色々なことが混ざり過ぎてどうして良いのか分からなくなったその時。
自分でもなぜそうしたのか分からないが茜音は、栞の腕を引き寄せ背中に手をまわしてを自分の身体で栞を包み込んでいた。栞からはとても甘い匂いがして、自分の鼓動がだんだんと早まるの感じのと同時に栞の鼓動が早まるのを感じた。暫くそのまま二人は、時間を過ごした。
すると、栞が顔を上げて茜音の顔に自分の顔を近づけてくる。茜音は、少し恐くなり肩に力が入った。それを感じたのか、今度は栞の方から茜音の背中に手をまわした。そして、二人の距離はじわじわと縮まり、、、。
栞は、図書室でお気に入りの本を読みながら親友の茜音の部活が終わるのを待っていた。栞と茜音はいわゆる幼馴染で出会いは、二人がまだ保育園に通っていた時代にまで遡る。
負けず嫌いで男の子たちに混ざって遊ぶことの多かった茜音が遊びの最中にちょっとした喧嘩になり三対一で口喧嘩になってしまった時に両者の間に入って茜音をかばって、仲裁をしたのが栞だった。その時の茜音には栞が自分のピンチに突如として現れて自分を救ってくれたヒーローの様に感じたのだ。一方で栞は、自分とは正反対で活発的な茜音がこの時ばかりは、困っている様に見えて考えるよりも先に体が動いていた。栞は、なぜか私が守ってあげなくちゃ、と幼心ながらに思った。このことがきかっけで、今でも二人は、親友と言える仲である。
体育館では、床とシューズが擦れイルカが鳴いているかのように甲高い音が鳴り響いていた。茜音は、バスケ部で副部長をしている。負けず嫌いで真っ直ぐな性格は相変わらずで、熱くなりすぎて一人で暴走してしまうこともあるが同級生や後輩からも頼られ慕われている。
陽が落ち始め、淹れたてのアールグレイの様に空が染まりはじめてきた頃、栞は左手首内側の文字盤に視線をやると、読んでいた本を静かに閉じて鞄にしまい席を立った。あーちゃん、今日も部活でたくさん疲れて喉も乾いているだろうから帰りにジュースでも買ってあげようかなぁ、でも大会前で気合入ってるから願掛けでジュースとかお菓子は禁止してるから怒られちゃうかな。そんなことを考えながら栞は、校門へ向かい足を進めていた。すると、「くぼせんぱぁ~~い!」と後ろの方から栞のことを少し遠くから呼ぶ男子生徒の声がする。声が聞こえてきた方へ振り向くと、左手を挙げ少し振り肩で息をしながらこちらの方へ走り寄ってきた。
「やっと、見つけましたよ!今から帰るとことですか?帰る方向、同じですよね?一緒に帰りましょうよ!」その男子生徒は、栞の返事を待たずに話を勝手に進めていく。
「いや私、友達を待っているから。」
「えー、いいじゃないですかぁ!一緒に帰りましょうよ!」栞の断りの言葉を無視して男子生徒は図々しく誘ってくる。
「いや、だから私、友達を待っているから。」栞は再度、一方的な態度の男子生徒に対して断りの言葉を伝えた。しかし、男子生徒は少しも栞の言葉に耳を貸そうとする様子は一切なく完全に自分一人だけの世界を展開している状況だ。
そんな、栞の様子を気の毒に思いながらも周りで見ている生徒たちは、自分が関わり合いにならないように、素通りをしていく。その様子はまるで映画やドラマに出てくる焦点も合わず役名も無い通行人と、物語の主人公の様にも見える。
一方、部活が終わったバスケ部の部室では女子生徒たちが練習で掻いた汗をタオルで拭い、練習着から制服へと着替えていた。
「あ~、つかれたぁ~おなか空いたぁ~眠い~、もう私ムリぃ死んじゃうよぉ~。」
「あれだけハードな練習の後に食欲と睡眠欲の両方を欲するなんてそれだけ貪欲なら、あんたは当分死なないから大丈夫だよ。」
「二人とも、馬鹿なこと言ってないで早く着替えて部室出てよ!鍵閉めるのは、私なんだから!」
「わぁ~、茜音が怒った~」
「ほら、あんたのせいで私まで軍曹に怒られちゃったよ」そんな女子だけの空間の中で飛び交う、部室の中で誰よりも早く部室を出ようとする生徒がいた。
「じゃあね!私、先に帰るね~!」部員の中で一人、石鹸の様な香りを体に纏って部室を出て行ったのは、みなみである。
「今日も、みなみは彼氏と放課後デートかぁ、いいなぁ」
「まぁ、私たちには縁のない夢のまた夢のような話だね」
「それにしても、みなみっていつも石鹸みたいな香りがするよねぇ~」
「あー、みなみの制汗剤の匂いでしょ?」
「さすが、出来る女は違うねぇ~」
「茜音は、そうゆうの気にしなさそうだよね。」
「私は、そういう類のことは興味ないから。」
「えぇ~、でも女子の嗜みだとおもうよねぇ?」
「そんな事はどうでもいいから、あんたたち早く帰りなさいよ!」
「わぁ~~!軍曹が怒ったぁ~、こわぁ~い」部員が全員帰ったのを確認し部室の鍵を閉めて茜音は栞の待つ校門へと駆け出した。いつもよりも少しだけ、遅くなってしまっているから茜音は、いつもよりも少し早く駆け出した。ちょうど校門が見えてきて、茜音は栞の姿を確認すると同時にいつもとは違う違和感をとても強く感じた。
いつもなら校門が見えてきた辺りで栞がこちらを向いて天使のような柔らかい表情で微笑みながら手を振ってくれているのに今日は、違う。栞が男子生徒に無理に迫られて困った表情をしている。昔からいつも笑顔でいることが多かった栞のそんな表情を見たのは茜音にとっては、初めてのことだった。
その瞬間、茜音の中にある正義感というなの炎が一気に温度を上げて体中が熱くなった。茜音は、走る速さをさらに上げて一直線に栞のもとに駆け寄った。
「あっ!あーちゃん、お疲れ様ぁー!」栞は、自分の方へ茜音が向かって来ていることに気が付くと、満面の笑みを浮かべて茜音の方へ駆け寄った。
「おまたせ栞、絡まれてたみたいだけど大丈夫?」先ほどまでは自分のペースで意気揚々と話をしていた男子生徒は、突然の出来事に何が起きたのかを理解するのに少し時間が掛かっているのか、ただただその場に立ち尽くしている。
「少しびっくりしたけど、あーちゃんが助けに来てくれるって信じてたから平気だったよ。」そういうと栞は、校門の方へと歩き始めた。茜音は、いつもと変わらない笑顔の栞を見て心の中でそっと胸を撫で下ろした。
二人は帰りながら、茜音は部活でのことを話し、栞は今ハマっている本や漫画の話をしながらいつも通りの帰り道のはずだが、茜音の様子がいつもと違うことに栞は、気がついていた。それは、茜音がいつもよりも栞と距離をとって歩いているという点だった。不思議に思った栞は、口を開いた。
「ねぇあーちゃん、なんで私から少し離れて歩いてるの?」
「えっ、それは、、、」
「ねぇ、なんで?」
不意打ちで質問を投げられて動揺している茜音をさらに、栞が問い詰める。しばらく、二人の間に沈黙が流れてから茜音が思い口を開いた。
「だって私、汗かいてるから、、、。」
「それで?」
茜音は、俯きながら少し小さな声で栞に言った。
「だから、汗くさいって栞に思われたくないから少し距離空けて歩いたの!」茜音の中でなにかが吹っ切れたのかさっきよりも大きな声で思いの丈を吐き出した。急に目の前で大きな声を出されて栞は、驚いた表情を浮かべた後に小さく笑った。
「ふっふふ、なんだそんなこと気にしてたんだ」と言って茜音の腕を掴み身体ごと強引に自分の方へと引き寄せた。呆気に取られている茜音に対して栞は、続けた。
「そんなこと今さら気にしないでいいよ、私達、姉妹みたいなもんなんだから!」
茜音は、栞の言葉に安心をして少し体の力が抜けたような気がしていた。すると、栞が急に何かを思い出したように茜音の腕を話して十メートルくらい先にある自動販売機に向かって走っていった。あっという間に自動販売機に着くとジュースを二本買い天使の様な笑顔でこちらに微笑みかける。
「この先の公園で少し話して行こうよっ!」
「う、うんっ!」そう返事をすると、茜音は少し走った。
公園に着くと人っ子一人いない、貸切状態だった。公園と言っても二人掛けのベンチが二つと小さな滑り台があるだけの場所だから、普段は二人も素通りしていた。
ベンチに座り栞から貰ったジュースを飲む茜音に栞が質問をした。
「ねぇ、好きな人とかいる?」
「え?急に何?」
「私は、いるよ。」
栞のあまりにも急な質問と告白に驚きを隠せない茜音。
「好きな人って誰?どんな人?私の知ってる人?」
栞は、いつになく真剣な眼差しで茜音を見つめて答た。
「私、あーちゃんのことが昔から好きでした、私で良かったら彼女にして下さい。」そう言って栞は頭を下げた。茜音は、と云うと数秒間の出来事を理解するのに必死で一体何から話して良いのかが分からずにいた。確かに栞の事は好きだし、茜音にとってとても大切な存在であることに間違いは無いが、茜音が引っ掛かりを感じているのはそこではない。彼女にして下さいという栞の言葉に対して引っ掛かりを感じている。しかし、茜音も栞に対して同級生達とは、違った特別な感情を抱いていることも間違いではない。頭の中で色々なことが混ざり過ぎてどうして良いのか分からなくなったその時。
自分でもなぜそうしたのか分からないが茜音は、栞の腕を引き寄せ背中に手をまわしてを自分の身体で栞を包み込んでいた。栞からはとても甘い匂いがして、自分の鼓動がだんだんと早まるの感じのと同時に栞の鼓動が早まるのを感じた。暫くそのまま二人は、時間を過ごした。
すると、栞が顔を上げて茜音の顔に自分の顔を近づけてくる。茜音は、少し恐くなり肩に力が入った。それを感じたのか、今度は栞の方から茜音の背中に手をまわした。そして、二人の距離はじわじわと縮まり、、、。
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