青い月にサヨナラは言わない

Cerezo

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EP3 復讐の黄金比3 すれ違いと思春期

心行くまで征服して(性描写あり)

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「っは、ぁ……はぁ”……ぅ、ぐ……」

 肩で息をしながら瑞雪は必死に息を整えようとしていた。
 トツカが身体を離した事に安堵する。

(もう、終わりか……?というか終わってくれ……)

 全身脱力し、ぐったりとベッドに身体を沈めたまま動かない瑞雪。
 いや、動けないのだが。
 涙やらなにやらでぼやけていた視界がやっと晴れ、クリアになってくる。
 トツカはベッドから立ち上がり、瑞雪の事をじぃっと見下ろしている。
 そんなトツカのちんこはもうこれ以上ないほどにばきばきに勃起しており、天を仰ぎカウパーをとろりと垂らしていた。
 てらてらと腸液とローションに塗れたバイブは寂しくカーペットの上に打ち捨てられている。

(あ、これ終わってねえ)

 心の中で理解した。
 トツカの視線は瑞雪のアナルに寄せられていた。
 アナルはぽっかりと口を開いたまま閉じなくなっており、縁はふっくらと赤く膨らみナカは熱くねっとりと濡れていた。
 トツカからしてみれば誘っているにほかならず、ちんこを開いたまま閉じないアナルの入り口にあてがう。
 くちゅ、と濡れた卑猥な音が部屋に響く。

「ちょっと、待て……やすま、せ、ェぇ”っ……っぁ、ぁ”あ”ぐ、んぉ”、お”っ……!?」

 どぢゅんっ!
 一気に根元までちんこで貫かれ、喉から汚い吠え声が飛び出す。
 根元まで貫かれたということは、一気に結腸のナカまで亀頭がぐっぽりと入り込んだということ。

「は、ぁ……すごいぞ、瑞雪……。俺のペニスを締め付けて離したくないと言っている。亀頭も、竿も、全部きゅうきゅう締め付けキツく食んでくる。気持ちいい……いつもよりもナカが熱い気がする」

「っひ、ぅ”……ふぐ、んぉ”、お”っ……はぐ、ぅぁ、あ”っ、あが、だめ、くそっ、そこ、ふか、ァ”っ……!」

「ああ。一番奥まで挿いっている。ほら、腹が俺のペニスで膨らんでいる」

 うっとりと愛おし気にトツカは目を細めつつ瑞雪の薄い下腹部を撫でる。
 普段は殆ど脂肪がついておらず、うっすらと筋肉がついているだけの下腹部は今はぼこりと一部に歪みつき出ていた。
 根元まで収めるといつもそうだ。
 トツカのちんこが大きすぎて、瑞雪の腹はぽっこりと出てしまう。

「っぁ、ぐ……くそ、実況するなと、なん、っどぉ”……は、ふっ……ぅ、ぅ”ん」

 凄まじい圧迫感。
 腹のナカをみっちりと埋める圧迫感は確かに苦痛を瑞雪にもたらすのに、その苦痛は同時に甘露に似た快楽を与えてくるのだ。
 気持ちよくて、けれど苦しい。
 苦しいことは気持ちいい。
 瑞雪の身体も脳みそもそれを強固な紐づけで瑞雪の感覚をがんじがらめにしていくのだ。

「っぁぎ、ふ、ふーっ……ぁぐ、くる、しっ……っひ、ひぅ……」

 快楽に抗えない身体が憎い。
 甘い苦痛はどんどん大きくなり、感覚の全てを快楽に支配される。
 トツカのちんこはどんどん膨らんでバイブなどとは比べ物にならないくらいの強い快楽を瑞雪に伝えてくる。
 ギリギリまで引き抜かれ、奥まで貫かれる。
 一回のストロークで瑞雪の気持ちいいところをすべて刺激され、切ない痺れが全身を駆け巡る。

「瑞雪、瑞雪……っ」

 トツカが瑞雪の身体を押し上げ、ベッドに乗り上げてくる。
 そのまま身体を押しつぶすように密着させ、より深くナカまで抉る。
 肺を潰され、甘やかな吐息が口から零れ落ちる。

(怖い、痛い……っ、きもち、いい、きもちいい……っ)

 脳内が全て白く弾けるような快楽で塗りつぶされる。
 もはやそれしか考えられず、瑞雪は最後の力を振り絞ってシーツをぎゅっ強く握りしめた。

「っぁ、あ”ゥ、っぐ、んぉ”ォ”っ……っが、ぁぐ、ッィ、ぅ”、も、むりっ……また、イ」

「ああ、イくといい。俺、もっ……っふ、は……気持ちいい、瑞雪っ、もっと、もっと……」

「んぁ、あ”んっ、っふ、あ”っ……ぅ、う”っ……ぁう”」

 トツカのちんこが小刻みに震え、ストロークから腰をグラインドさせカウパーを塗り付けるような動きへと変化する。
 気持ちいい。気持ちいい。
 どちらの脳みそも最早熱で茹り馬鹿になり、ただただ快楽を追い求めていた。
 隠すことのない征服欲、被虐性。
 脳髄が蕩けて甘く滴り落ちる。
 結腸口が愛おしげにトツカのペニスを甘噛みしたところで、耐えきれずトツカは喉の奥から獣の唸り声を上げつつ射精した。
 瑞雪もつられて射精を伴わない深い絶頂を味わう羽目になる。

「っひ、ぃ”……っ、ぁ、あ”ー……ォ”」

 声にならず、歯を食いしばり快楽をそれでも殺そうとする。
 それが逆効果で、全身でずっと反響し続けさらなる快楽に藻掻く。
 トツカはそれを抑え込むように全身を密着させ、瑞雪は少しも動けなくなった。
 
「ふーっ……ふーっ……絞り、取られるな、いい心地だ」

 ぱたぱたとトツカの形のいい顎先から汗が滴り瑞雪へと落ちる。
 その不快感も最早瑞雪は感じられず、ただぶるぶると震え続けていた。
 余韻にしても強すぎて、思考を纏めようとしては霧散していく。
 
「瑞雪、もう一度」

「マジ、で、無理だと、何度、かひゅ、っぁ”……っ!?」

 抜かないまま抱きしめられていた瑞雪はトツカの言葉に慌てて制止を試みる。
 しかしまあ、当然の如くうまくいかずトツカは再びむくむくとちんこを勃起させ再び体を起こす。
 その刺激にまたも小さく甘イキしつつ、瑞雪の手は空を切る。
 
「気持ちいい、瑞雪、気持ちいい……」

 うっとりと、心底感じ入った声を出すトツカを瑞雪は結局止める事が出来ず、そのまま瑞雪は朝までやはり貪られたのであった。
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