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【豚の血液でがまんするのもうやだ】
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異種族ちゃんねる
【豚の血液でがまんするのもうやだ】
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人の血のみたい
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わかる
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最近は自分に催眠を掛けてなんとかしてる
4:nameless
「これは人の血………これは人の血………」って言いながらグラスに家畜の血淹れてる
5:nameless
それなんとかなってなくない?
6:nameless
誇り高い吸血鬼が持つ力の使い方じゃないだろ
7:nameless
異種族交流法とかいう若い吸血鬼のことなんも考えてない法律
8:nameless
分かる 人に催眠掛けるの禁止って何考えてんだよ
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自力で口説いて吸血まで持ってかないと無理ってことだよね
10:nameless
ハードルが ハードルが高い
11:nameless
こないださぁ勇気を振り絞ってさぁ町で配達してたお兄さんに声掛けたんよ
12:nameless
ずっと屋敷に引き籠ってて久々に発声したから声裏返るわつっかえるわで大変だったな
13:nameless
ミステリアスに「やぁ 良い夜だね」と挨拶しようとしたら思った以上に声出なくてさ
14:nameless
「や↓あぁ↑ いいっよ、いい夜でねぃ!!」みたいな感じになった
15:nameless
嚙んだのに無理矢理言い切るんじゃないよ仕切り直せ
16:nameless
あまりにダサいけど自分も似たようなことになる自信があるから馬鹿にできない
17:nameless
それで?どんな感じに逃げられたの?
18:nameless
逃がした前提で話を進めるな
19:nameless
確かに「あっ………そう、ですね?」って言いながらそのまま通り過ぎられたけど
20:nameless
反応くれるだけ優しい
21:nameless
仕事で忙しかったろうに
22:nameless
というかよく聞き取れたな
23:nameless
接客もするっちゃする職業だし
24:nameless
けど挨拶返してくれたってことは脈あるんじゃね?
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確かに
27:nameless
やめろいらんこというなストーカーを生み出すな
28:nameless
いつか思い余って魅了を使ってでも事に及ぶパターンの話は聞きたくない
29:nameless
そういうのの積み重ねで規制って厳しくなっていくからな
30:nameless
あ~も~あまりにも吸血できてないからかなり力が弱ってる感じがする
31:nameless
分かるなぁ この間買い物帰りに雨に降られたんだけども
32:nameless
傘忘れたけど流水とはいえ小雨だしまぁいける!とか思ってたら道中マジで死にかけたなぁ
33:nameless
弱い
34:nameless
哀れ
35:nameless
好きなように言ってもらえればいいよ 後でそんなことはどうでもよくなる位いいことあったもん
36:nameless
何?
37:nameless
雨に晒されてる身体がだいぶ灰になってきてヤバイヤバイヤバイってなってたらさ
38:nameless
急に何かが雨を遮ってくれてね
39:nameless
お?
40:nameless
「大丈夫………じゃないですよね」「窓からあなたの姿が見えて大変だと思って」
41:nameless
崩れかかってる私を見て近くの民家から傘持ったお兄さんが飛び出してくれたんだ
42:nameless
はぁ~~~?
43:nameless
そんなことある?
44:nameless
まじ?
45:nameless
しかもそのまま「大変だったでしょう。少し休んでいってください」って家に入れてくれたんだよね
46:nameless
おい不幸中の幸いどころじゃないだろ
47:nameless
幸と不幸のレートがおかしい
48:nameless
温めた牛乳まで出してくれてさ 明らかに“分かってる人”だったね
49:nameless
「吸血鬼の人にはお世話になってて」「だからこれは恩返しみたいなものなんです」
50:nameless
照れくさそうに言う姿はあまりに美しく 肖像を我が家に飾りたいくらいだったよ
51:nameless
どんな善行を積んだらそんなシチュを引き当てられるんだよ
52:nameless
私も雨の日に出掛ければワンチャン?
53:nameless
多分雨上がりのぬかるんだ地面に灰の山が出現するだけだぞ
54:nameless
悲しい
55:nameless
とにかくこの好機を逃がすつもりは一切無かったね
56:nameless
どう篭絡するか考えていたんだが そこで彼が頬を紅くして私から視線を逸らしている事に気付いた
57:nameless
何かと思ったんだが 身体は再生しても私の服は乾いてなくてね
58:nameless
張り付いて透けていたわけだ 色々と
59:nameless
おいこいつ幸運に恵まれすぎだろ
60:nameless
運だけで渡り合うな
61:nameless
まぁこの武器を活かさない手は考えられなかったね
62:nameless
私はグッと距離を詰めて囁いた
63:nameless
こんなに良くしてくれてありがとう 私も君にお礼がしたいな とね
64:nameless
彼は「そ、そんなつもりでは……」と困った様子でねぇ
65:nameless
でも私から目が離せない 初心であまりにも可愛らしかった
66:nameless
あ”~痛くしないからちょっとだけ吸わせて欲しい
67:nameless
こんなんもうほぼ合意じゃん
68:nameless
発想がキモイけど気持ちは分かる
69:nameless
私も辛抱堪らなくなってね
70:nameless
飛びつくようにして彼に抱き着いたんだ
71:nameless
嗚呼 人のぬくもり 堪らなかった
72:nameless
未だに私は人のぬくもりを知らない私にも分かりやすく伝えてくれ
73:nameless
よう吸血童貞
74:nameless
黙れ
75:nameless
こればかりは経験してみないと分からないねぇ
76:nameless
そのままさらに深く彼を求め蛇の様に絡みつく私
77:nameless
我慢が効かず漏れ出す彼の声は今まで聞いたどの音楽よりも私の心を高揚させてくれたよ
78:nameless
おぉう盛り上がってきちゃった
79:nameless
そんな声の一つ一つを聞き逃すまいと耳をそばだてていると
80:nameless
おいおいおい
81:nameless
「あっ、母さん」というちょっと間の抜けた彼の声が耳に入った
82:nameless
おっ おっ?
83:nameless
えっ母さん?
84:nameless
振り返って玄関の方を見ると 鬼の形相をした吸血鬼が立っていてねぇ
85:nameless
ご子息に襲い掛かろうとしている不審者にしか見えなかったであろう私は思いっ切りぶっ飛ばされた
86:nameless
一瞬で身体が灰になった私はそこでやっと“世話になっている吸血鬼”とやらはお義母様の事だと気づいたのさ
86:nameless
お母様強いっすね
87:nameless
旦那さんからいっぱい血貰ってるんだろうなぁ
88:nameless
息子さんは養子だったかぁ
89:nameless
ちなみに そのままマジギレしたお義母様に灰を増水した川に流されかけた
90:nameless
マジの殺り方だな
91:nameless
運の揺り戻しが来たな
92:nameless
誇張抜きに消滅の危機だったが 愛しの彼がどうにか取り成してくれたおかげで事なきを得たよ
93:nameless
サラッと愛しの彼とか言ってるあたり懲りてないだろお前
94:nameless
当然だ脈があるのは確認できたんだ次はもっとうまくやるさ
95:nameless
ああ こうしてまた規制が厳しくなってゆくのか
96:nameless
負のスパイラル
【豚の血液でがまんするのもうやだ】
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人の血のみたい
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わかる
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最近は自分に催眠を掛けてなんとかしてる
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「これは人の血………これは人の血………」って言いながらグラスに家畜の血淹れてる
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それなんとかなってなくない?
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誇り高い吸血鬼が持つ力の使い方じゃないだろ
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異種族交流法とかいう若い吸血鬼のことなんも考えてない法律
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分かる 人に催眠掛けるの禁止って何考えてんだよ
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自力で口説いて吸血まで持ってかないと無理ってことだよね
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ハードルが ハードルが高い
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こないださぁ勇気を振り絞ってさぁ町で配達してたお兄さんに声掛けたんよ
12:nameless
ずっと屋敷に引き籠ってて久々に発声したから声裏返るわつっかえるわで大変だったな
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ミステリアスに「やぁ 良い夜だね」と挨拶しようとしたら思った以上に声出なくてさ
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「や↓あぁ↑ いいっよ、いい夜でねぃ!!」みたいな感じになった
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嚙んだのに無理矢理言い切るんじゃないよ仕切り直せ
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あまりにダサいけど自分も似たようなことになる自信があるから馬鹿にできない
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それで?どんな感じに逃げられたの?
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逃がした前提で話を進めるな
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確かに「あっ………そう、ですね?」って言いながらそのまま通り過ぎられたけど
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反応くれるだけ優しい
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仕事で忙しかったろうに
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というかよく聞き取れたな
23:nameless
接客もするっちゃする職業だし
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けど挨拶返してくれたってことは脈あるんじゃね?
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26:nameless
確かに
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やめろいらんこというなストーカーを生み出すな
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いつか思い余って魅了を使ってでも事に及ぶパターンの話は聞きたくない
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そういうのの積み重ねで規制って厳しくなっていくからな
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あ~も~あまりにも吸血できてないからかなり力が弱ってる感じがする
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分かるなぁ この間買い物帰りに雨に降られたんだけども
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傘忘れたけど流水とはいえ小雨だしまぁいける!とか思ってたら道中マジで死にかけたなぁ
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弱い
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哀れ
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好きなように言ってもらえればいいよ 後でそんなことはどうでもよくなる位いいことあったもん
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何?
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雨に晒されてる身体がだいぶ灰になってきてヤバイヤバイヤバイってなってたらさ
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急に何かが雨を遮ってくれてね
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お?
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「大丈夫………じゃないですよね」「窓からあなたの姿が見えて大変だと思って」
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崩れかかってる私を見て近くの民家から傘持ったお兄さんが飛び出してくれたんだ
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はぁ~~~?
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そんなことある?
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まじ?
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しかもそのまま「大変だったでしょう。少し休んでいってください」って家に入れてくれたんだよね
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おい不幸中の幸いどころじゃないだろ
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幸と不幸のレートがおかしい
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温めた牛乳まで出してくれてさ 明らかに“分かってる人”だったね
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「吸血鬼の人にはお世話になってて」「だからこれは恩返しみたいなものなんです」
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照れくさそうに言う姿はあまりに美しく 肖像を我が家に飾りたいくらいだったよ
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どんな善行を積んだらそんなシチュを引き当てられるんだよ
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私も雨の日に出掛ければワンチャン?
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多分雨上がりのぬかるんだ地面に灰の山が出現するだけだぞ
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悲しい
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とにかくこの好機を逃がすつもりは一切無かったね
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どう篭絡するか考えていたんだが そこで彼が頬を紅くして私から視線を逸らしている事に気付いた
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何かと思ったんだが 身体は再生しても私の服は乾いてなくてね
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張り付いて透けていたわけだ 色々と
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おいこいつ幸運に恵まれすぎだろ
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運だけで渡り合うな
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まぁこの武器を活かさない手は考えられなかったね
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私はグッと距離を詰めて囁いた
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こんなに良くしてくれてありがとう 私も君にお礼がしたいな とね
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彼は「そ、そんなつもりでは……」と困った様子でねぇ
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でも私から目が離せない 初心であまりにも可愛らしかった
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あ”~痛くしないからちょっとだけ吸わせて欲しい
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こんなんもうほぼ合意じゃん
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発想がキモイけど気持ちは分かる
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私も辛抱堪らなくなってね
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飛びつくようにして彼に抱き着いたんだ
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嗚呼 人のぬくもり 堪らなかった
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未だに私は人のぬくもりを知らない私にも分かりやすく伝えてくれ
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よう吸血童貞
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黙れ
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こればかりは経験してみないと分からないねぇ
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そのままさらに深く彼を求め蛇の様に絡みつく私
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我慢が効かず漏れ出す彼の声は今まで聞いたどの音楽よりも私の心を高揚させてくれたよ
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おぉう盛り上がってきちゃった
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そんな声の一つ一つを聞き逃すまいと耳をそばだてていると
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おいおいおい
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「あっ、母さん」というちょっと間の抜けた彼の声が耳に入った
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おっ おっ?
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えっ母さん?
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振り返って玄関の方を見ると 鬼の形相をした吸血鬼が立っていてねぇ
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ご子息に襲い掛かろうとしている不審者にしか見えなかったであろう私は思いっ切りぶっ飛ばされた
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一瞬で身体が灰になった私はそこでやっと“世話になっている吸血鬼”とやらはお義母様の事だと気づいたのさ
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お母様強いっすね
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旦那さんからいっぱい血貰ってるんだろうなぁ
88:nameless
息子さんは養子だったかぁ
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ちなみに そのままマジギレしたお義母様に灰を増水した川に流されかけた
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マジの殺り方だな
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運の揺り戻しが来たな
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誇張抜きに消滅の危機だったが 愛しの彼がどうにか取り成してくれたおかげで事なきを得たよ
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サラッと愛しの彼とか言ってるあたり懲りてないだろお前
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当然だ脈があるのは確認できたんだ次はもっとうまくやるさ
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ああ こうしてまた規制が厳しくなってゆくのか
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負のスパイラル
応援ありがとうございます!
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