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二章
近場での依頼とピクニック
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「はぁっ!」
ザシュッ!
「はぁっ、はぁっ、よしっ!」
「セドー!いい感じだよ!レオンもちゃんと後衛から支援出来てる!いいコンビネーションだね!この調子ならもうゴブリンとか一角兎の討伐以外も受けてもいいかもね!」
ワシが登って様子を見ていた木から降りると二人が駆け寄ってきた。
「次はワイルドボアを三人で倒してみようか」
そう言ってワシはスマホを取り出しワイルドボアをマップで探す
「おっ!ちょうど一頭いた、ここから近いからちょいと行ってみる?それとも今日はやめとく?」
「いや、俺はまだ大丈夫!レオンはどう?大丈夫か?」
「...ん、やる」
そう言ってレオンはコクリと頭を縦に振った
「よし、じゃあ今回はワシとセドで前衛を、後衛をレオンで大丈夫かな?」
「うん!」
「ん」
コクコク
よしっ!やる気は充分だな!
「近くまで走るよ、二人ともついて来る様に!」
ガザザッ
ヴー、ヴー、ヴー
手に持っていたスマホのバイブレーションが鳴る
と言うことは...
ワシは走っていた足を止め、二人に止まれと静かにとハンドサインをおくる
『ワシが先に攻撃して注意を引くからその隙にレオンは光魔法で支援を、ワシが合図したらセドがトドメを。いい?』
ヒソヒソと指示を出し、二人が頷いたところでワシはわざと音を立てて草むらから出る
「はあっ!」
ザンッ!
「ブギィィィィッ!!」
ワシがワイルドボアの右目を潰して死角を作った。
よし、この調子で少しこいつの体力減らすか
双剣を握りしめ、徐々に体に傷をつけていく
レオンが小さい傷を癒しながらバフをのせてくれている。
うん、魔法の使い方が上手いね
さて、そろそろかな
「ピュイッ」
と指笛を鳴らすと草むらからセドがワイルドボアの右目の死角から飛び出して一気に首を落とした
ザンッ!!
ドスンッ
「よしっ!討伐完了!三人での連携もよく取れてきたな!」
「イサギさんとレオンが居たからで...俺はまだまだ未熟だよ」
「ネガティブだめ!絶対!ちゃんと実力はついてきてる、あとはそれを証明していくだけだよ、セド!」
「う」
コクコクとワシの言葉に頷くレオン
「二人とも...、うん、そうだよな!頑張る!」
「さて!お昼ご飯作ろうか!...とは言ったものの、ワシあんまり料理上手じゃないんだ」
そう言って苦笑いする
「え!?イサギさん料理苦手なんだ!意外だなぁ、ね、レオン」
コクコクと頭を縦に振るレオン
うゔー、今度こっそり練習した方がいいかなぁ
でもワシが料理したら食材が炭になるのは目に見えてるからなぁー
でもでも、レオンにちゃんとしたご飯を食べさせたいしー
「セドはこのワイルドボアの素材の剥ぎ取りとか出来るの?」
「うん、テイラー様に教わったよ!イサギさんは?いつも綺麗に素材はぎ取ってあるけど...?」
「あー、それねー、ちょっとズルしてるのよー」
コテンとセドとレオンが首を傾げる
クソッ!可愛いな!
「コホンッ、例えばこのワイルドボアをこのマジックバックに収納するでしょ?」
うんうん、と相槌を打つ二人
「そして出すでしょ?」
「「!?!?」」
なんてことでしょう、全て解体されてマジックバックから出てくるではありませんか。
しかもこれ、解体されずに出すことも可能。
「凄いでしょ?これ秘密ね、勿論解体せずに出すこともできるから安心して」
「イ、イサギさんの持ち物って凄く不思議...」
コクコクコクと首を縦に振るレオン、首もげそう。
「さて、せっかく今解体できたし、ここらでピクニックでもしようか!」
「あ!じゃあ俺このワイルドボアで何か作るよ!」
「ワシは作れないけど買ってきた焼きたてのパンと自作の調味料は持ってきたよ」
何を隠そう、そう、あのみんな大好きマヨネーズと塩胡椒と砂糖!
この世界では塩胡椒と砂糖は高価なものらしいけど、みんな知っての通りワシの財布、使っても金が減らないので少しした贅沢くらいならワシのあの不思議な財布から出してもいいかなって。
流石に毎回あの財布に頼るなんて事はしない。
ちょっと罪悪感あるからね。
「この薄黄色の調味料は...?それにこれは!塩胡椒と砂糖!?こんな高価な調味料使っていいの!?」
「勿論!ピクニックと言えばサンドウィッチかなぁ、このマヨネーズと塩胡椒使って作ってくれるかなぁ?ワシが料理しようとすると何故か炭が出来上がるんだ、昔から。あ、挟むくらいは出来るよ!?」
「イサギさん...いや、分かったよ!因みにこのマヨネーズ?はイサギさんの手作りって言ってたけどどんな味がするか味見していい?」
「勿論!」
そう言ってセドとレオンに味見させる
「「っ!」」
「美味しい!」
「...んっ!」
良かったぁー、成功して。
「じゃあ早速このワイルドボアを焼いてサンドウィッチ作ろう!レオン手伝えるか?」
「ん!」
レオンはそう言って手をあげセドに近寄っていく
「じゃあワシはデザート用意しとくよ」
「え!?デザートは作れるの?イサギさん」
「まぁ、簡単なのだったらね、さぁ何が出来るかはお楽しみと言う事で!」
さて、二人がサンドウィッチ作ってくれている間にワシは今朝早くにミリーさんの果物屋さんから調達したフルーツをむしったり切ったりして、生クリームを作り、パンに挟んで見栄えがいい様に切っていく。
そう、これはフルーツサンドパンin生クリームバージョン!
「イサギさーん!こっちは出来たよー!」
「はいはーい、ワシも出来たからそっち行くよー!」
「「わぁ!美味しそう!」」
お互いが作った食べ物を見てワシとセドの言葉が重なる。
プッ、アハハハッ!
そう言ってワシとセドは笑うと
クスクス
と小さい笑い声が...
えっ!?
ワシとセドは笑い声のする方をバッと見るとそこには笑顔を浮かべて笑うレオンの姿が!
ジーッとレオンを二人で見つめているとレオンは首をかしげて不思議そうな顔をしてこちらを見た
「セド!今レオンが!」
「う、うん!笑った!」
こんなに嬉しいことがあるだろうか
もうワシとセドはテンションマックスだ
「さ、温かいうちにサンドウィッチも食べよう!」
「「いただきます!」」
「...ますっ」
パクッ
モグモグモグ
「お、美味しい!いやこれ、本当に焼いて挟んだだけなの!?」
「いやぁ、調味料のおかげだよ、イサギさん」
「いや、これはレオンとセドが作ったからこんなに美味しいんだよ!」
「イサギさんに褒められたぞ、レオン!頑張って良かったな!」
「...ん!」
か、可愛い!
「あの、俺ずっとそのイサギさんが作ってたものが気になるんだけど...!な、レオン」
「ん!」
そう言って激しく首を縦に振るレオン
「これはフルーツサンド、セドのお店で買ったフルーツに生クリームを塗ったやつ!甘いよ」
「甘いものなんて貴族様の家か平民だったら果物しか縁がないから...ゴクリッ、食べていいの?イサギさん。」
「勿論。さ、レオンもお食べ」
そう言って二人にお皿を渡す
恐る恐る口にする二人
すると一瞬ブルリと体を震わせたかと思うと瞳の煌めきがキラキラと増した
「ななな!何だこれ!?こんな物生まれて初めて食べた!」
そう言ってセドはフルーツサンドをまじまじと見つめた
「甘いってこう言うことを言うんだ、俺、初めて知ったよイサギさん!」
「レオンはどう?初めての甘いものは」
そう言ってレオンを見ると綺麗なオッドアイから大きな涙をボタボタと流してた
「「レオン!?」」
ザシュッ!
「はぁっ、はぁっ、よしっ!」
「セドー!いい感じだよ!レオンもちゃんと後衛から支援出来てる!いいコンビネーションだね!この調子ならもうゴブリンとか一角兎の討伐以外も受けてもいいかもね!」
ワシが登って様子を見ていた木から降りると二人が駆け寄ってきた。
「次はワイルドボアを三人で倒してみようか」
そう言ってワシはスマホを取り出しワイルドボアをマップで探す
「おっ!ちょうど一頭いた、ここから近いからちょいと行ってみる?それとも今日はやめとく?」
「いや、俺はまだ大丈夫!レオンはどう?大丈夫か?」
「...ん、やる」
そう言ってレオンはコクリと頭を縦に振った
「よし、じゃあ今回はワシとセドで前衛を、後衛をレオンで大丈夫かな?」
「うん!」
「ん」
コクコク
よしっ!やる気は充分だな!
「近くまで走るよ、二人ともついて来る様に!」
ガザザッ
ヴー、ヴー、ヴー
手に持っていたスマホのバイブレーションが鳴る
と言うことは...
ワシは走っていた足を止め、二人に止まれと静かにとハンドサインをおくる
『ワシが先に攻撃して注意を引くからその隙にレオンは光魔法で支援を、ワシが合図したらセドがトドメを。いい?』
ヒソヒソと指示を出し、二人が頷いたところでワシはわざと音を立てて草むらから出る
「はあっ!」
ザンッ!
「ブギィィィィッ!!」
ワシがワイルドボアの右目を潰して死角を作った。
よし、この調子で少しこいつの体力減らすか
双剣を握りしめ、徐々に体に傷をつけていく
レオンが小さい傷を癒しながらバフをのせてくれている。
うん、魔法の使い方が上手いね
さて、そろそろかな
「ピュイッ」
と指笛を鳴らすと草むらからセドがワイルドボアの右目の死角から飛び出して一気に首を落とした
ザンッ!!
ドスンッ
「よしっ!討伐完了!三人での連携もよく取れてきたな!」
「イサギさんとレオンが居たからで...俺はまだまだ未熟だよ」
「ネガティブだめ!絶対!ちゃんと実力はついてきてる、あとはそれを証明していくだけだよ、セド!」
「う」
コクコクとワシの言葉に頷くレオン
「二人とも...、うん、そうだよな!頑張る!」
「さて!お昼ご飯作ろうか!...とは言ったものの、ワシあんまり料理上手じゃないんだ」
そう言って苦笑いする
「え!?イサギさん料理苦手なんだ!意外だなぁ、ね、レオン」
コクコクと頭を縦に振るレオン
うゔー、今度こっそり練習した方がいいかなぁ
でもワシが料理したら食材が炭になるのは目に見えてるからなぁー
でもでも、レオンにちゃんとしたご飯を食べさせたいしー
「セドはこのワイルドボアの素材の剥ぎ取りとか出来るの?」
「うん、テイラー様に教わったよ!イサギさんは?いつも綺麗に素材はぎ取ってあるけど...?」
「あー、それねー、ちょっとズルしてるのよー」
コテンとセドとレオンが首を傾げる
クソッ!可愛いな!
「コホンッ、例えばこのワイルドボアをこのマジックバックに収納するでしょ?」
うんうん、と相槌を打つ二人
「そして出すでしょ?」
「「!?!?」」
なんてことでしょう、全て解体されてマジックバックから出てくるではありませんか。
しかもこれ、解体されずに出すことも可能。
「凄いでしょ?これ秘密ね、勿論解体せずに出すこともできるから安心して」
「イ、イサギさんの持ち物って凄く不思議...」
コクコクコクと首を縦に振るレオン、首もげそう。
「さて、せっかく今解体できたし、ここらでピクニックでもしようか!」
「あ!じゃあ俺このワイルドボアで何か作るよ!」
「ワシは作れないけど買ってきた焼きたてのパンと自作の調味料は持ってきたよ」
何を隠そう、そう、あのみんな大好きマヨネーズと塩胡椒と砂糖!
この世界では塩胡椒と砂糖は高価なものらしいけど、みんな知っての通りワシの財布、使っても金が減らないので少しした贅沢くらいならワシのあの不思議な財布から出してもいいかなって。
流石に毎回あの財布に頼るなんて事はしない。
ちょっと罪悪感あるからね。
「この薄黄色の調味料は...?それにこれは!塩胡椒と砂糖!?こんな高価な調味料使っていいの!?」
「勿論!ピクニックと言えばサンドウィッチかなぁ、このマヨネーズと塩胡椒使って作ってくれるかなぁ?ワシが料理しようとすると何故か炭が出来上がるんだ、昔から。あ、挟むくらいは出来るよ!?」
「イサギさん...いや、分かったよ!因みにこのマヨネーズ?はイサギさんの手作りって言ってたけどどんな味がするか味見していい?」
「勿論!」
そう言ってセドとレオンに味見させる
「「っ!」」
「美味しい!」
「...んっ!」
良かったぁー、成功して。
「じゃあ早速このワイルドボアを焼いてサンドウィッチ作ろう!レオン手伝えるか?」
「ん!」
レオンはそう言って手をあげセドに近寄っていく
「じゃあワシはデザート用意しとくよ」
「え!?デザートは作れるの?イサギさん」
「まぁ、簡単なのだったらね、さぁ何が出来るかはお楽しみと言う事で!」
さて、二人がサンドウィッチ作ってくれている間にワシは今朝早くにミリーさんの果物屋さんから調達したフルーツをむしったり切ったりして、生クリームを作り、パンに挟んで見栄えがいい様に切っていく。
そう、これはフルーツサンドパンin生クリームバージョン!
「イサギさーん!こっちは出来たよー!」
「はいはーい、ワシも出来たからそっち行くよー!」
「「わぁ!美味しそう!」」
お互いが作った食べ物を見てワシとセドの言葉が重なる。
プッ、アハハハッ!
そう言ってワシとセドは笑うと
クスクス
と小さい笑い声が...
えっ!?
ワシとセドは笑い声のする方をバッと見るとそこには笑顔を浮かべて笑うレオンの姿が!
ジーッとレオンを二人で見つめているとレオンは首をかしげて不思議そうな顔をしてこちらを見た
「セド!今レオンが!」
「う、うん!笑った!」
こんなに嬉しいことがあるだろうか
もうワシとセドはテンションマックスだ
「さ、温かいうちにサンドウィッチも食べよう!」
「「いただきます!」」
「...ますっ」
パクッ
モグモグモグ
「お、美味しい!いやこれ、本当に焼いて挟んだだけなの!?」
「いやぁ、調味料のおかげだよ、イサギさん」
「いや、これはレオンとセドが作ったからこんなに美味しいんだよ!」
「イサギさんに褒められたぞ、レオン!頑張って良かったな!」
「...ん!」
か、可愛い!
「あの、俺ずっとそのイサギさんが作ってたものが気になるんだけど...!な、レオン」
「ん!」
そう言って激しく首を縦に振るレオン
「これはフルーツサンド、セドのお店で買ったフルーツに生クリームを塗ったやつ!甘いよ」
「甘いものなんて貴族様の家か平民だったら果物しか縁がないから...ゴクリッ、食べていいの?イサギさん。」
「勿論。さ、レオンもお食べ」
そう言って二人にお皿を渡す
恐る恐る口にする二人
すると一瞬ブルリと体を震わせたかと思うと瞳の煌めきがキラキラと増した
「ななな!何だこれ!?こんな物生まれて初めて食べた!」
そう言ってセドはフルーツサンドをまじまじと見つめた
「甘いってこう言うことを言うんだ、俺、初めて知ったよイサギさん!」
「レオンはどう?初めての甘いものは」
そう言ってレオンを見ると綺麗なオッドアイから大きな涙をボタボタと流してた
「「レオン!?」」
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