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三章
三人VSセド(セドside)
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イサギさんから盗賊の話を聞いてから三日たった。
今の所道中変わったことはなく、たまに魔物が出るくらい
タラン商会の荷馬車は全部で三つあり、中央にタラン商会の会頭であるトマスさん、先頭と後方に普通の積荷が乗った荷馬車がある。
正直イサギさんから盗賊の話を聞いてからよく眠れない
いつ盗賊に出くわすかその事をずっと考えてしまう
本当に情けないと思う
こんなんでよくクレバー団長は俺に合格をだしてくれたものだ。
「はぁ...」
「う?...セ、ド...だい...じょぶ?」
レオンはそう言うとぎゅっと抱きついてきた
ダメだ、俺の不安がレオンにまでうつったらどうするんだ、しっかりしろ俺!
「大丈夫、レオンは眠くは無いか?疲れは?」
「ん、だい...じょぶ」
「そうか、良かっーー」
そう言いかけた途端、イサギさんが声を張った
「敵だ!おそらく盗賊!数は十一人!非戦闘員は直ちに馬車に入れ!ワシがいいと言うまで出てくるな!!」
盗賊!?
「イサギさ...」
「いいか、セド、レオン。敵は十一人。後方に三人、中央に三人、前方に五人だ。前方はワシが受け持つ。レオンは中央で何としてもトマスさんを守れ!セドは後方の三人だ。おそらく強い奴らは前方の五人、あとは雑魚だ。大丈夫、落ち着いて深呼吸するんだ、セドとレオンならやれる、頼んだぞっ!」
そう言ってイサギさんは素早くこの場を離れた
ど、どうしよう、手の震えが止まらない
でもっ、頼んだって言って貰えたんだ!
イサギさんが俺なんかを信じてくれた、頑張らないと!
「レ、レオン...何かあったら叫べ。俺かイサギさんが必ず駆けつけるから!」
そう言ってレオンを見るとレオンの顔が青ざめてるのが分かる
あまり時間はない
ギュッとレオンを強く抱きしめ俺は後方に移動した
クレバー団長が言っていた事を思い出せ
ハッタリでもいいから強気な態度でいろと。
俺は深呼吸すると盗賊の三人を静かに見る
まだ心臓がドクドクとうるさい
腰に下げていた剣を抜き三人に向ける
「今ならまだ怪我せずに帰れるぞ」
俺は震えそうになる声を必死に隠す
「はぁ?お前一人に俺らが負けるとでも?殺せっ!」
ギィィィーンッ!!
「っ!」
俺はギリギリで剣をかわす
いきなりの複数戦、俺はちゃんと出来るだろうか
キンッキンッキンッ!
ガキンッ!
「ハハっ!守ってばっかかよ!殺しがいがねーな!」
「くっ!」
“何をしている!さっさと打ち返してこい!”
“敵は待ってくれないぞ!きたない技も使ってくる!”
“剣だけで戦おうとするな!足も使え!そこらへんの砂でさえも使って相手の視界を奪え!止まったら死ぬぞ!”
クレバー団長...っ
そうだ、なんでも使えるものは使えと教えられたっ
ジャリッ
ザッ!
「っ!!!目がっ!!このガキ!」
ザンッ!!
「はー、はー、っ!一人目」
「チッ!クソが!」
さっきよりも冷静に戦況が見える気がする
一人が正面から剣を振りかぶりながら左からは俺の急所を狙ってくる
まずは足で正面から剣を振りかぶってくる奴の剣を蹴り上げて武器を取り上げ肩から斜めにぶった斬る
ザシュッ!
「ガハッ!」
そして左の奴は短剣使い
あえて相手の間合いに体を置き、回し蹴りをくらわすと木の方までぶっ飛ぶ。
脳震盪を起こして動けない相手のところまで行く
「お前で最後だな」
「まっ!」
ザシュッ!
「っ!げぇっ!ゲホッ!ゲホッ!うっ...!げぇっ...!はぁっ」
呼吸が整わない
落ち着け
今気を失ったらレオンやイサギさんが!
早く向かわないと!
初めて人を殺した感覚が未だ手に残ってる
剣から手を離そうとしても指が固まって離せない
「うっ!」
また吐き気が込み上げてきた
震える足に鞭を打ちながらレオンの所へと急ぐ
早く合流しなければ...!
今の所道中変わったことはなく、たまに魔物が出るくらい
タラン商会の荷馬車は全部で三つあり、中央にタラン商会の会頭であるトマスさん、先頭と後方に普通の積荷が乗った荷馬車がある。
正直イサギさんから盗賊の話を聞いてからよく眠れない
いつ盗賊に出くわすかその事をずっと考えてしまう
本当に情けないと思う
こんなんでよくクレバー団長は俺に合格をだしてくれたものだ。
「はぁ...」
「う?...セ、ド...だい...じょぶ?」
レオンはそう言うとぎゅっと抱きついてきた
ダメだ、俺の不安がレオンにまでうつったらどうするんだ、しっかりしろ俺!
「大丈夫、レオンは眠くは無いか?疲れは?」
「ん、だい...じょぶ」
「そうか、良かっーー」
そう言いかけた途端、イサギさんが声を張った
「敵だ!おそらく盗賊!数は十一人!非戦闘員は直ちに馬車に入れ!ワシがいいと言うまで出てくるな!!」
盗賊!?
「イサギさ...」
「いいか、セド、レオン。敵は十一人。後方に三人、中央に三人、前方に五人だ。前方はワシが受け持つ。レオンは中央で何としてもトマスさんを守れ!セドは後方の三人だ。おそらく強い奴らは前方の五人、あとは雑魚だ。大丈夫、落ち着いて深呼吸するんだ、セドとレオンならやれる、頼んだぞっ!」
そう言ってイサギさんは素早くこの場を離れた
ど、どうしよう、手の震えが止まらない
でもっ、頼んだって言って貰えたんだ!
イサギさんが俺なんかを信じてくれた、頑張らないと!
「レ、レオン...何かあったら叫べ。俺かイサギさんが必ず駆けつけるから!」
そう言ってレオンを見るとレオンの顔が青ざめてるのが分かる
あまり時間はない
ギュッとレオンを強く抱きしめ俺は後方に移動した
クレバー団長が言っていた事を思い出せ
ハッタリでもいいから強気な態度でいろと。
俺は深呼吸すると盗賊の三人を静かに見る
まだ心臓がドクドクとうるさい
腰に下げていた剣を抜き三人に向ける
「今ならまだ怪我せずに帰れるぞ」
俺は震えそうになる声を必死に隠す
「はぁ?お前一人に俺らが負けるとでも?殺せっ!」
ギィィィーンッ!!
「っ!」
俺はギリギリで剣をかわす
いきなりの複数戦、俺はちゃんと出来るだろうか
キンッキンッキンッ!
ガキンッ!
「ハハっ!守ってばっかかよ!殺しがいがねーな!」
「くっ!」
“何をしている!さっさと打ち返してこい!”
“敵は待ってくれないぞ!きたない技も使ってくる!”
“剣だけで戦おうとするな!足も使え!そこらへんの砂でさえも使って相手の視界を奪え!止まったら死ぬぞ!”
クレバー団長...っ
そうだ、なんでも使えるものは使えと教えられたっ
ジャリッ
ザッ!
「っ!!!目がっ!!このガキ!」
ザンッ!!
「はー、はー、っ!一人目」
「チッ!クソが!」
さっきよりも冷静に戦況が見える気がする
一人が正面から剣を振りかぶりながら左からは俺の急所を狙ってくる
まずは足で正面から剣を振りかぶってくる奴の剣を蹴り上げて武器を取り上げ肩から斜めにぶった斬る
ザシュッ!
「ガハッ!」
そして左の奴は短剣使い
あえて相手の間合いに体を置き、回し蹴りをくらわすと木の方までぶっ飛ぶ。
脳震盪を起こして動けない相手のところまで行く
「お前で最後だな」
「まっ!」
ザシュッ!
「っ!げぇっ!ゲホッ!ゲホッ!うっ...!げぇっ...!はぁっ」
呼吸が整わない
落ち着け
今気を失ったらレオンやイサギさんが!
早く向かわないと!
初めて人を殺した感覚が未だ手に残ってる
剣から手を離そうとしても指が固まって離せない
「うっ!」
また吐き気が込み上げてきた
震える足に鞭を打ちながらレオンの所へと急ぐ
早く合流しなければ...!
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