黒髪が王族の証という異世界に転移しました、自重は致しません。

クレハ

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三章

ランクアップ

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「皆さんとの旅も後残りわずかになりましたなぁ」

「初めての護衛依頼がトマスさん達タラン商会で良かったです」

旅も残りわずか、この街道をまっすぐ行って入国審査を受ければ依頼完了だ。

「盗賊が出た時はもう終わりだと思ったのですが、あなた達白銀のパーティを雇えてて本当に良かった」

「そう言っていただけると嬉しいです無事に入国できたらガルダス帝国のタラン商会のお店に行って色々買い物させていただきますね」

「それは嬉しいですな、その時は是非とも以前渡したブラックカードを店員に見せてくださいね!」

「ええ、それであのカードはなんなんですか?」

「秘密ですな」

そう言ってまたウインクするトマスさん

やはりその場のノリでは話してくれないか、無念。

「あ!イサギさん、次が俺たちの番ですよ!」

「おやおや、話していたらもう順番ですか、ではちょっと門番と話して来ますね」

「了解です」

「ついにガルダス帝国に来たね、セド、レオン!」

「そうだね!すごく楽しみだ」

「...ん!」

そう言ってコクコクと首を振るレオン

「ガルダス帝国の中に入ったらまずは宿を確保してその後に冒険者ギルドに行って護衛依頼完了の報告ね、それからは少しだけ街の中を歩いてみるか」

「うん、俺もそれで良いと思う!」

「ん!」

そう言うとレオンも首を縦にコクコクと振る

そんな事を話していたらトマスさんが戻って来た

「入国の許可が降りました、イサギさん、セドさん、レオン君、これは護衛依頼完了の書類です、また今後も機会があれば護衛を頼みたいと思うほど心強い護衛でした。道中何事もなくガルダス帝国まで来れたのは三人のおかげです、本当にありがとうございました。」

そう言ってトマスさんは頭を下げる

「そんな、こちらこそ道中の食事まで用意してくださってありがとうございます。とても良い経験になる依頼でした。是非ともまた依頼していただければと思います。ね、セド、レオン!」

「はいっ!トマスさんにはお世話になりました!ありがとうございます!」

「あり...がとう、トマスさん」

そう言ってトマスさんは満面の笑みでまた会おうと言って街の中に入ると別れた。

「さてとー!じゃあ宿探そうかっ」

「どこが良いかな?」

うーん、やっぱり綺麗なところが良いなぁ

ワシはスマホを取り出してマップ機能を開いて検索をかける

すると冒険者ギルド付近に木漏れ日の宿という宿がヒットした

ふむ、ここにしよう!

「ここから少し行ったところに木漏れ日の宿って所があるらしくて、そこは綺麗だし少し高級だけどセキュリティー面と考えるとそこが良いと思う、どうかな?二人ともそこで良い?」

「俺はイサギさんがいいと思った所ならどこでも大丈夫!」

「...ん、俺...も、お兄ちゃんと...一緒なら...いいっ」

「よし!じゃあ宿に行こうか!」













カランコロン


「三人泊まりたいんだけど」

「いらっしゃいませ、三人同じ部屋がよろしいですか?」

チラリとセドとレオンを見ると頷いていたのでワシは首を縦に振る

「それでお願いしたい」

「では三人部屋がちょうど空いていますのでそちらをご案内いたしますね、こちらが3階の305号室の鍵になります。どの位お泊まりになりますか?」

「取り敢えず1ヶ月、その後は延期する時に都度払いでも大丈夫かな?」

「はい、かしこまりました、お食事はいかがなさいますか?」

「うーん、いる時は前日に言うってのでも大丈夫かな?」

「大丈夫です。今晩はいかがなさいますか?」

「ここで食べるよ」

「かしこまりました、1ヶ月3名様で料金は金貨6枚になります。」

「はい、これで。」

「ちょうど頂戴いたします、ではお部屋までご案内いたします。こちらへどうぞ。」









「こちらが3階の305号室になります、ではごゆっくり。」

パタンッ

「すーっごい!綺麗な部屋だね、イサギさん!」

「す...ごい」

「そうだね!綺麗な方かも」

部屋に入ってからは各自荷解きをしてある程度終わったところで冒険者ギルドに出かける事にした












さて、ガルダス帝国の王都にある冒険者ギルドにやって来た

流石王都なだけあって人が多いし賑わっている

「すみません、護衛依頼の達成の書類を持って来たんだが」

ワシは受付の女性にそう言うとトマスさんから貰った書類を提出した

「ふむ、成程、はい。書類確認いたしました。こちら依頼が達成されたので報酬です、確認よろしくお願いします。」

「あ、途中で魔物や盗賊を討伐したのだが...」

「では冒険者カードを拝見させていただきます」

そう言われてワシとセドとレオンは受付の人にカードを渡す

ガタンッ!

「えっ!?あの盗賊団のホムラを討伐!?すみません、ギルドマスターの所へご案内いたします!」

三人で顔を見合わせて首を傾げる

そんなに凄い盗賊団だったのだろうか?

取り敢えず受付のお姉さんについていく

因みにあのギルドカード、これまでの討伐記録が見れるのだ。すごくハイテクだよね。

コンコン

「ギルマス!入りますよ!」

ガチャ

「おいおい、せめて返事を待てよハーリス」

「そんな事よりギルマス!この白銀のパーティの方々が護衛依頼の途中で指名手配犯のホムラの盗賊団を討伐したそうです!」

受付嬢のハーリスがそう言うとギルドマスターが目を丸くして驚いた顔をして椅子から立ち上がった

「そりゃあ本当か!?」

そう言ってワシらの方に急いで歩いてくる

ガシィッ!

ワシの目の前に立ったかと思えば肩を掴んでガクガクと揺らしてくる。

「ちょ、まっ、まって!ストップギルマス!」

そうワシが叫ぶとギルマスがやっと手を離した

「悪い、俺はギルマスのゴドナだ。お前らは初めて見る顔だな」

「ワシはイサギこっちはセドとレオンだ」

「はぁー!レオンは貴族か何かか?」

「いや、平民だよワシの家族だ」

「そうか、えらく綺麗な顔立ちだからビックリしたぞ、まぁそれはさておきホムラという盗賊団な、あいつらかなり厄介で指名手配されていたんだ、そいつらを討伐するために冒険者ギルドでも人数集めてたんだがその必要がなくなったな、いや本当に良かった!お前らCランクのパーティだったよな?」

「ああ、ワシがAランクでこっち二人がDランクだからな」

「成程、ではセドとレオン、お前らは今日からCランクだ!」

「「えっ!」」

「そしてパーティのランクはBランクに昇格な!」

「そんなに簡単にランク上げて良いの?ギルマス」

「簡単に上げたわけじゃない、このランクアップはそれだけ大事なんだよ、しかも道中の魔物討伐記録も見た。Bランク相当の魔物もいた、充分条件は満たしていると思うがな」

「はぁ、分かった。じゃあここでランクアップの手続きお願いしようかな、ね、二人とも」

「は、はいっ!」

「ん...!」




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