黒髪が王族の証という異世界に転移しました、自重は致しません。

クレハ

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三章

女神メディス

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「あざみちゃん!?え、なんで神界に居るの!?」

「...あ?何でここに?」

目が覚めたらそこには女神メディスがいた

さっきまで漢栄国の復活がうんたらかんたら言ってた奴等とドンパチしてたのに

「そんな事よりセドとレオンは!?無事なの!?メディス!あんた女神なんだから確認出来るよね!?」

そう言って女神メディスの肩をガクガクと揺さぶる

「やーめーてー!メディスちゃん壊れるー!」

そう言われてハッとし女神メディスを見る

「早く確認して!」

「もー、女神使いが荒いんだから!えーっと、セドくんとレオンくんね、あ、いたいた!うん、健康体!無事よ!」

良かった

「おやおや?セドくんようやく魔眼に目覚めたんだね!」

「?魔眼とはなんぞや?」

「元々セドくんの家系は重力系の魔眼使いだったんだけど、大昔に貴族から平民になっちゃってね、今ではセドくんの家系の重力系の魔眼は発動することがなくなってたのよーほら、見てみる?普段茶色の瞳が紫で右目の白目が黒くなってるでしょ?この特徴がある子は特に魔眼の力が強い証なのよ!」

「ほえー、凄い...って、そんなこと言ってる場合じゃなくて!どうしよう、何でここに居るわけ!?」

「んー、フムフム、成る程ー、ほーん、」

ズイッと女神メディスがワシの瞳を覗き込んめきた

「あざみちゃんの魂がさっきの戦闘で摩耗して一時的にこの神界に避難してきたっぽい!」

「は?そんなこと可能なの?」

「ない話ではないのよ、一度時空の狭間に迷い込んでるあざみちゃんならね、それにその傷は呪いの武器でおいっきりバッサリいってるからさ」

えぇー、そんなもんなんだ

「早く帰らないと心配かけちゃう、どうやったら帰れるの?」

「んー?そうねー、魂の傷が修復するまでかしらー?」

「それどのくらいかかるの?」

「分からないわ!」

「ドヤるな!!」

やっぱりこの女神メディス使えないな

「さあさあ、あざみちゃん、起きてたら魂の修復が出来ないわよ!お休みなさい、また適当な時に起こしてあげるから」

「は?寝なきゃいけないの!?ちょっ、まっ!」

「おやすみなさーい」

「メディスーーー!!!!」





















「あざみちゃん!起きて起きてー!」

「ん...メディス...」

「下界のことは見せてあげられないけど、ちゃんとみんな健康に過ごしてるわよ!」

本当か?

ワシが居なくなって皆んな大丈夫だろうか

急にいなくなったんだもん、心配かけてないといいけど

「てか、なんで下界の事見せられないの?」

「掟なの、ゴメンねー」

「セドのこと見せてくれたじゃん」

「あれは例えで見せただけで本当はあれもだめなのよ!」

へいへい、そーですか

そう言えば神界と下界では時間の流れが違うんだよね、そこの所大丈夫なのかな

あんまりここでゆっくりしたく無い

皆んなとの差なんてあまりつけたくない

はあ、セド、レオン、早く会いたいなー

ワシは女神メディスに途中で眠らされたからあれからどれだけ寝たのか分からないけど

なんか相当時間経ってそうだなぁ

嫌だなぁ

「さて、あざみちゃん、もう一眠りしようか!そしたら完全に魂の修復完了だよ!」

「まだ治らないの?」

「あの呪いの武器はそれだけやばいやつだったってこと!もっと気をつけて行動しないと駄目よ!あざみちゃん!」

グッ、女神メディスに怒られるなんて!

なんて屈辱...!

「じゃあおやすみー!あざみちゃん!」

「はいはい、おやすみ」




















イサギさん!

おに...ちゃん!

ふふっ、何だよセド、レオン、もう少し寝かせて...

起きて!

イサギさん!

お兄ちゃん!

「あざみちゃん、起きて!」

「むにゃ、?」

「魂の修復終わったわよー!」

ガバリと起き上がり女神メディスを見る

「本当に!?」

「本当よー!もう私大変だったんだから、褒めてよね!」

「ありがとうメディス!感謝感激!」

「もぅ、これからは無茶しないこと!絶対よ!?」

「しないしない!」

「本当にぃー?まあ良いけど!ではこれからアザミ・ラニ・カンエイを下界に送ります。健やかに過ごしなさい、約束よ?」

そう言って女神メディスは女神っぽい貫禄を出してワシを見送った

待っててね、セド、レオン。

今そっちに行くから

再会したらなんて言おうかな

まずは謝らないとね

早く会いたい








そう思いながらワシの意識はブラックアウトした











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