【R18】ウブな小鳥と奔放な兎とツンな猫は猛獣と猛禽類と仲良くお勉強をします

枯枝るぅ

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退屈な男

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今回の講習はまず最初の約三十分が座学。

その後約二十分間、ここのレーベルから出されているAVを見る。

出演しているのはもちろん男優同士。

所謂ゲイビというやつだ。

次に四階に移動して、約百十分間実技の講習を受け、最後に一階に戻ってきてから各々アドバイスが書かれた紙を受け取り、次回の説明等を聞いて終了、という流れだそうだ。

いや、セックスの座学ってなんだよ、と思いつつ講習を受けたけど、男性の身体の仕組みとか、性病についてだとかを深堀した、普通の保健体育の授業では教わらないような内容で思ったより興味深く、真剣に聞いてしまった。

その後に見たゲイビも、俺は元々ゲイじゃなかったから男同士のそういう行為を見たことが無くてちゃんと見られるか心配だったけど、ストーリー仕立てになっているそれは内容自体が面白く、行為のシーンもなんの抵抗も無く見ることができた。

そしていよいよ、初めての実技講習。

今日はどんなことをするんだろうとソワソワしながら全員で四階へ上がり、実技講習が行われる部屋へと入った。

前回施設見学をした時にも足を踏み入れたその部屋は、俺の部屋ほど広くは無いけどそれなりの広さがあり、真っ白で明るく、とても清潔感がある。

一旦グループごとに分かれて自由に座っていいと言われたので、俺達のグループはヒナくんを真ん中にして赤いソファに座り、リンくん、ケイくん、ルイくんのグループはベッドに、ユウくん、マサくん、リョウくんのグループは見学用のパイプ椅子にそれぞれ座った。


「今日は、まずお互い触れ合うことに慣れる為に、ハグやボディタッチをしてもらいます」


レイさんの説明によると、服の上からなら乳首、性器、お尻の穴以外どこに触れても構わないが、相手が本気で嫌がった場合はすぐに止めること。

持ち時間は各ペア十五分ずつで、交代する際に約三分間のインターバルを挟む。

どんなに盛り上がっても、唇にキスをしたり服の中に手を入れたり、それ以上進むのはNG、とのことだった。

それを聞いた皆の反応は様々で、あからさまにほっとしている人もいれば、ちょっと残念そうにしている人もいる。


「今回はあくまでも慣れることが目的なので、僕達は特に指導したりはしません。今説明したことさえ守って貰えたら、自由に動いて大丈夫です。五分後に開始するので、それまでにグループで話し合って順番を決めて下さい」


「……だって。どうする?」


説明を聞き終えると早速、ヒナくんを挟んで反対側に座っているシュンくんが皆に意見を仰ぎ始めた。

彼は初回の時もそうだったけど、コミュニケーション能力に長けているというか、場を仕切るのがすごく上手くて、こういう存在が居てくれるのはすごく有り難いし、未来の経営者として見習いたいとさえ思う。


「ここはネコ側の意見を尊重すべきだと思うよ」


シュンくんの言葉を受けて、真っ先にそう発言したのは王子様のようなビジュアルのルイくんだ。見た目が王子様みたいな人は、言うことまで王子様みたいだ。


「ボクは何番目でもいいよー。リンくんとヒナはどうしたい?」

「……俺も、別に、なんでも」

「あ……お、おれは、はじめてだから……出来れば最初じゃないと嬉しい……かも……」

「う~んウブで可愛いなぁ~。じゃあ、ボク、リンくん、ヒナの順番でループにしましょ。グループ内でどっちからするかはジャンケンでいいですかね?」

「いいね、そうしようか」


ルイくんの意見に反対する人は当然のことながら誰も居なかった為、ルイくんがどうかな?とネコ側の三人に話を振ってくれた。

だけど三人のうち一人は無口であまり輪に入りたがらない、一人はキスすら未経験な為モジモジしている……ということで、三人の中で一番慣れていてコミュニケーション力もあるユウくんがまとめてくれて、ネコ側の意見を尊重しようと始めに言ってくれたルイくんもユウくんの提案に賛成して、俺とシュンくん、ケイくんとルイくん、リョウくんとマサくんでジャンケンをして順番を決めることになった。


「んじゃ、俺とコタでジャンケンして勝った方からヒナのこと可愛がってやるからな~」

「……なんか……なんか、可愛がってやるって言い方なんかすけべくさくて嫌!」

「なんで!?てかどうせすけべなことするじゃん」

「えっ、今日はしないでしょ!?」

「服着てたってやらしいことはできるけど?」

「そ、そうなの……?」


ベッドとパイプ椅子のほうから、ジャンケンの掛け声が聞こえてきている。

俺達のグループでも俺とシュンくんでジャンケンをして、あわよくばヒナくんとの初イチャイチャを……と思ったら、シュンくんがニヤニヤしながらヒナくんをからかうもんだから、ヒナくんはビクッと肩を震わせて真っ赤になってしまった。


──可愛い…………いやいや、そうじゃなくて。


「ちょっとシュンくん、ヒナくんめっちゃ赤くなっちゃったじゃん。やめたげて。それより早くジャンケンしようよ」

「ごめんて。ヒナがあんまりウブな反応するもんだから可愛くてつい……。ジャンケンな、するか」


これから行われることを想像しているのか、すっかり縮こまってしまったヒナくん。

そんな彼を間に挟んで俺とシュンくんでジャンケンをした結果、悔しいかな、シュンくん、俺、の順番に決まってしまった。


 
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