酸っぱいだらけのアブナイ戯れ

みのる

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ー休息ー再度寄り道

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『···お客様の財産をお預かりするからにして···』

今日は俺と加地くんは、「研修会」ということで街中にある本店で学び中である。
チラリと視線を送ると加地くんは眉間にシワを寄せながら先輩の話を聞き入れている。

加地くん、そんな難しいカオして耳にしなくても大丈夫じゃないかな?(滝汗)

軽く一時間。

『あぁーーー、やっと終わりましたね!岡田さん』

受講中に出来た全身のコリをほぐしながらいう。

『加地くんは必死で聞いてたな(笑)
ところで···』

俺にはある提案があった。

『ハイ?』


『へぇーーー!とってもアンティークなお店ですね♪』

本店からちょっと歩いた場所に存在する、車通りの多い道にある"如何にも女子が好みそうな中世を思わせる雰囲気醸し出す"喫茶店。
何故!俺がこのような店を知っているかはまぁ、ご想像にお任せしよう。

ドアを開け、空調の効いた店に入り外の景色が見える窓際に腰掛ける。

『レイコ(※アイスコーヒー)と···加地くんは何にするんだ?』

『え!えと···えと···もう暫しお待ちください!』

加地くんはメニューを睨みながら懸命に自分の脳内と格闘を続ける。

俺は苦笑いを浮かべて店員に伝える。

『あ、すみません。少し時間をください(滝汗)』

(約十分後)

『すみません!バスクチーズケーキひとつと、アイスコーヒーひとつとアイスレモンティーひとつください』

漸くこころの葛藤にケリが着いたのか、加地くんは店員を呼び注文を始める。
俺はキンキンのお冷をひと口喉に通した。
その動きに乗じてカラリと氷が涼しく音を立てた。

忙しく行き交うクルマ達。
まるでその姿が全く視界に入らないように喫茶店はその場に別空間を放ち佇む。

ただ時と共に急ぐ景色を俺たちはことばを発する事無く眺めていた。
人間、たまにはゆっくりする事も大切だぞ?

『···お待たせしました、ご注文の品は以上ですか?』

年配の女性が俺たちに朗らかに声をかける。

『ハイ、以上です。ありがとうございます』

『♪♪♪いっただっきまぁーーーす✩』

女子というのは本当に甘物が好きなんだな。
アイスティーにシロップをひとつ入れ、"この世の一番の幸を味わう時は今!"とばかりに加地くんは目を閉じ手を合わせる。

俺もレイコで喉を潤しながら、ケーキをひと口口に入れる毎に福に染まる加地くんをじっと見つめていた。
けれども目の前のスウィーツをハラに収める事が精一杯なのか、そんな俺には全く無関心なようだ。

まぁこんな日も、あってもイイよな···
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