何でも屋さん

みのる

文字の大きさ
30 / 68

第18話 家電を求める夫婦【後編】

しおりを挟む
店内に戻ってくる3人
奥のCafeスペースで席につき旦那さんが
” さて何を飲もうかな· · · “と考えてると

嫁さんが旦那さんに、

『あらやだ、もうお昼を過ぎてるじゃない』

と言う。

旦那さんが、

『あっ、本当だ!ゆっくりしてる場合じゃなかった!!』

と慌てて立ちかけると

店主は、

『食事も出来るよ。何でも食べたい物が有ったら言ってくれればいい』

と伝えてくる。

旦那さんは椅子に座り直し、

『じゃあ…僕はカツ丼をお願いします』

音美は、

『私はザル蕎麦にするよ』

嫁さんが、

『私はミックスサンドをお願いします』

それぞれ注文する。

店主は、

『飲み物はどうする?』

と聞いてくる。

3人が暫く相談した後、

『アイス珈琲をお願いします』

と注文する。

店主が店の奥へ、

『お~い!食事を運んでくれるかい』

と声をかけると、
中から奥さんが、

『はいよ~!』

と出てきた。

店主がカツ丼のセット・ザル蕎麦と天ぷらのセット・ミックスサンドを乗せたワゴンを、

『じゃあ…これを頼む』

と奥さんに手渡す。

奥さんが奥へと運び、

『いらっしゃい』

と声をかけ、カツ丼・ミニうどん・味噌汁・漬物のセット、ザル蕎麦と天麩羅の盛り合わせのセット、ミックスサンドとサラダのセットをテーブルの上へと置き、戻ってゆく。

3人がそれぞれ注文した物を取り食べはじめる。

『…美味しい!!』

と口々に言い、舌鼓を打っている。
旦那が口を動かしながら、

『このカツがとってもジューシーで、肉汁が溢れ出てくるし…卵の味も濃厚で玉葱も甘みが有り味付けも丁度いい!』

と言い味噌汁を啜る。

「この味噌汁も味噌にコクが有って美味い…!」

と呟く。

音美も、

『このザル蕎麦も美味いよ。蕎麦粉のいい味が出ていて手打ち麺って感じだよ!それに天麩羅はサクサクで素材も新鮮で実に美味い…!
それよりもなんでザル蕎麦に天麩羅が付いてるんだ?これだと天ざる蕎麦じゃ無いのかね?』

…とのツッコミ(笑)

嫁さんも、

『サンドイッチもとっても美味しいわよ、どれもバターの風味が良くマヨネーズの酸味がいいアクセントになってるわ!
それにボリュームが有り過ぎるわ、卵サンドだけでもタマゴサラダ・ゆで卵のスライスとレタスのサンドした物、卵焼きサンドの3種類有って、
他にもハムサンドもハムとキュウリとトマトのサンド・ハムとレタスとチーズの2種類、
カツサンドはエビカツとキャベツの千切りのサンド・チキンカツとキャベツの千切りサンド・トンカツとキャベツのサンドの3種類で…それぞれ各2切れずつも有るから量が多すぎて、とてもじゃないけど食べきれないわ…
少し食べてくれません?』

と2人に声をかける…が、

2人も自分のだけで精一杯で、とても食べれないと返す。
すると店主が、

『サンドイッチなら残した分を持ち帰りにしてあげるよ』

声をかける。

嫁さんが、

『すみませんが…残りはお持ち帰りにしてください』

と半分以上を残してる。

食事が終わり寛いでいると奥さんが注文の品を運んで来て、

『ゆっくりしていってね』

とそれぞれの前へストロー付きのアイス珈琲・ミルク・ガムシロップを置いてゆく。
アイス珈琲を飲んで、
旦那さんは、

「アイス珈琲も美味いな、コク・苦味・酸味のバランスがいい」

と呟く。

暫く寛いだ後、3人がカウンターの方へ来て旦那さんが、

『勘定をお願いします』

と店主に声をかける。

店主は

『え~と、カツ丼が800円、ザル蕎麦が650円、ミックスサンドが500円だな』

さらっと驚愕の値段を口にする。
3人が流石に驚いて、

『いやいやいや、値段がおかしいから!』

とざわめく。

店主は、

『ん?だいたいそんなんじゃないの?』

旦那は、

『いや、単品なら妥当な値段だけど…あれだとセットで千円以上してもおかしくないくらいだよ· · ·』

と言う。

店主が、

『ハッハッハ、まぁいいじゃないか!』

と笑う。

店主の言い値で支払いを済ませ3人は帰路につく、帰りの車中で音美さんが旦那さんに

『どうだい?店主の愛想は悪いかも知れないけど満足できただろう?』

と問いかける。

旦那は答える。

『はい、最初は変な店に連れていかれた!と思いましたが…後から音美さんが強く勧めて来る事に納得しましたよ、なんですかねあの常識を逸脱した品々は…?空いた口が塞がりませんでしたよ』

と苦笑い。

音美も、

『私にもわからないよ、けど品物は間違いなく特級品だよ』

と笑う。

帰宅した夫婦が買った物を配置し終え、冷房を付けたら設定温度が何故か0℃と…低すぎてあまりもの寒さに震え、電気を点ければ設定が50とMAXで眩しすぎ、2人が目を抑え、

『目が…目があぁぁっ!!?』

っと叫んで転げ回り、テレビを点ければ大音量で鳴り響き2人は耳を抑え、

『耳が、耳があぁっ!!?耳が…!!』

と転げ回り、何とも賑やかな1日なった事はあまり知られていない。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく… なお、スピンオフもございます。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

処理中です...