何でも屋さん

みのる

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第18話 家電を求める夫婦【中編】

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旦那さんが嫁さんに声をかける。

『掃除機と洗濯機と冷蔵庫も買っといて』

嫁さんは

『はーい♪』

と返事をして、店主に

『先ずは洗濯機を見せてください』

と言う。

店主は、

『洗濯機だね、10万だ』

とごく一般的な洗濯機を出す。

嫁さんは困惑して、

『これ一つしか無いのですか?』

店主は、

『あぁ、そうだよ』

嫁は不平を漏らす。

『え~、私…ドラム式の洗濯機が欲しかったのに· · ·』

店主は、

『ん?ドラム式が良いなら、スライドさせたらドラム式になるぞ』

とありえないことを言う。

嫁さんは驚いて、

『えっ?言ってる意味がよくわからないのですけど· · ·』

と言うと、

店主は、

『ここのロックを外して、ここをこういう風にスライドさせて、ここをロックすれば· · ·ほらドラム式の洗濯機だ!』

と自慢げ言う。

嫁さんが唖然として固まってると、隣で音美さんと旦那さんがクックックと声を押し殺して笑ってる。
店主が、

『でだ、洗濯が終わったらここのボタンを押すと…脱水と乾燥がはじまるから干す必要も無いぞ、シワも無く綺麗なもんだ!』

と言い笑ってる。

嫁さんのフリーズが続いてる。横では2人がゲラゲラと笑いだした。

嫁さんが笑い声にハッと我に返り、旦那さんと音美さんに、

『あなた!!何が面白いのですか!?音美さんも酷いですよ!?』

と怒る。

2人がごめんごめんと謝る。

嫁さんが、

『ほんとにもう…』

と頬を膨らませる。
店主に向かって、

『次は掃除機を見せてくれますか?』 

店主は、

『はいよ、8千円だ』

とカウンターの上に置く。

嫁さんは、

『流石にこれは変な機能は無いですよね?』

と恐る恐る店主に尋ねる。

店主は、

『そうだな、音がしないくらいで他には特になにも無いかな?そうそう、ゴミも自動分解されて捨てる必要も無いな』

と答える。

嫁さんは、

『え· · ·音がしないのですか?それとゴミが出ないなんて有り得るのですかそんなこと!?』

店主が、

『音聞いてみるか?そう言われても出ないからな・・・』

と見本用の掃除機を取り出して電源を入れる。

嫁さんは驚き、

『· · ·音がまったくしない…』

とまた固まる。その横ではまたもや2人が涙目になりながら笑いを堪えている。

嫁さんが我に返り、

『冷蔵庫も見せてください』

と言う。

店主は、

『冷蔵庫はこれだが、14万でどうだ』

と取り出す。

嫁さんはまた不服そうに、

『あの~、出来ればもう少し大きい方が良いのですが…』

と訴えてくる。

店主は言う。

『これは見た目は小さいけど、見た目以上に入るから大丈夫だよ』

嫁さんは店主に、

『どの程度入りますか?』

と聞く。

店主は、

『ん~、大型の冷蔵庫(店舗用)と同じくらいは入ると思うけど…見てみるかい?』

と尋ねる。

嫁さんが、

『大型の冷蔵庫(家庭用)ですか・・・少し確認させてください』

と言い、冷蔵庫のドアを開いて中を確認する。

『見た目と中の広さが合ってないと思うのですが…どうなってるのですか?』

店主は、

『特別製だからな』

と、だけ返す。

旦那さんが嫁さんに、

『他に必要な物が有るなら買っておいてよ、僕達は取り敢えず買ったものを車へ運ぶよ』

と声をかける。

次々と運び出される荷物を横目に嫁さんが、

『え~と他には· · ·あっ、そうそう炊飯器もください』

店主が、

『炊飯器っと…これは6万だね、これは炊きあがりも早く何時間保温しておいても炊きたてと同じ、そして何よりもまるで釜で炊いた様に炊きあがるよ』

とカウンターの上に炊飯器を置く。

嫁さんが旦那さんに、

『とりあえずこれくらいじゃないかしら?』

と問いかける。

旦那は、

『そうだね、支払いはクレジットカードでも大丈夫ですか?』

と店主に確認。

店主は、

『ああ、使えるよ』

と答える。

旦那が、

『じゃあ、これでお願いします』

とクレジットカードを差し出して支払いを済ませる。

旦那さんが嫁さんに、

『車で待ってて、残りをトラックに積み込むから』

と言って荷物を次々と運び出す。

暫くして荷物を運び終わった旦那さんが

『お世話になりました!』

と店主にお礼を言い、

『あと、缶コーヒー3つください』

と言うと、

店主が、

『良かったら奥のCafeスペースで寛いで行ったらどう?』

と声をかける。

旦那さんが、

『いや、荷物がトラックに積みっぱなしになってますので…』

と言う。

店主は、

『ハッハッハ、大丈夫だよ』

と笑う。

『もし盗られても、買ったものは保証してあげるから休んでってよ』

と言う。

買ったものを保証してくれると言うし…旦那さんが、

『それじゃあ2人を呼んできます』

と車に走った。
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