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4人で生きる!
雪の降る聖夜
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12月24日、言わずと知れたクリスマス・イヴ…
『お願いです‼オレの話を聞いてください‼』
雪のチラチラ降る中、オレは玄関で「ジャパニーズ・ドゲザ」をする。
何故かまたちょうど日曜日。
奥様はさも鬱陶しそうに言う。
『またあなたなの…?懲りないのね…‼…カグラ!』
今度はカグラさんが呼ばれた。彼女も…また何とも言えないような顔をして、玄関を閉めようとした。…その時に!オレは叫んだ。
『…子どもが生まれたんです‼』
屋敷の中に姿を消そうとした奥様が、ピタリ…とそのカラダをその場に止めた。そうして、奥様は…一言吐き捨てた。
『私達に……娘は居なかった。……初めからね』
そしてそのまま…屋敷の中に入って行った。
オレ達は…そんなにイケナイ事をしたのか⁉
ただ、「お嬢様」と「使用人」。…それだけ…なのに!
その垣根を乗り越えたら…オレ達の子どもは、たった1人のじぃさんとばぁさんにすら会うことすら出来ないのか…
オレの父親はオレがモノごころつく前に死んでいた。
それに悲しんだオレの母親は…まだ小さなオレをばぁさんの元に置いたまま、姿を消した。
つまり、オレには両親がいない。
オレはばぁさんを「親」として慕い続けてきた。
だから…せめて旦那様と奥様に…『じぃじとばぁばだよ♪』ってあの小さな娘のカラダを、抱っこして貰いたかった…
オレは閉された扉を前に、ただ立ち尽くしていた。
両親のいないオレと、じぃじとばぁばのいない我が娘のかもめ。
『お願いです‼オレの話を聞いてください‼』
雪のチラチラ降る中、オレは玄関で「ジャパニーズ・ドゲザ」をする。
何故かまたちょうど日曜日。
奥様はさも鬱陶しそうに言う。
『またあなたなの…?懲りないのね…‼…カグラ!』
今度はカグラさんが呼ばれた。彼女も…また何とも言えないような顔をして、玄関を閉めようとした。…その時に!オレは叫んだ。
『…子どもが生まれたんです‼』
屋敷の中に姿を消そうとした奥様が、ピタリ…とそのカラダをその場に止めた。そうして、奥様は…一言吐き捨てた。
『私達に……娘は居なかった。……初めからね』
そしてそのまま…屋敷の中に入って行った。
オレ達は…そんなにイケナイ事をしたのか⁉
ただ、「お嬢様」と「使用人」。…それだけ…なのに!
その垣根を乗り越えたら…オレ達の子どもは、たった1人のじぃさんとばぁさんにすら会うことすら出来ないのか…
オレの父親はオレがモノごころつく前に死んでいた。
それに悲しんだオレの母親は…まだ小さなオレをばぁさんの元に置いたまま、姿を消した。
つまり、オレには両親がいない。
オレはばぁさんを「親」として慕い続けてきた。
だから…せめて旦那様と奥様に…『じぃじとばぁばだよ♪』ってあの小さな娘のカラダを、抱っこして貰いたかった…
オレは閉された扉を前に、ただ立ち尽くしていた。
両親のいないオレと、じぃじとばぁばのいない我が娘のかもめ。
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