秀と清美

みのる

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本編

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雪吹き荒れる山の中。
小さな女の子がひとりで歩いていた。
『衣服』とはとても呼べない、古い布を頭から深く被って。
“おなか、すいた…。”
女の子は、いつも空腹だった。
この季節では、とても食べられる物は、手に入らない。
女の子は『ひとり』だった。
親の顔も知らない、生まれてそのまま、捨てられた…
“たべるもの、おちてないかな?”
この季節、この天候では、探すのは難しい。
仲良しの動物さんも、『眠ってしまった』後だった。

“きょおも、なにもたべれないのかな?”

そこに、背の低めな人影が近づいてきた。

『…お前、この寒いのに何をしている?』

その人影がそう問うた。

『わたし、たべものをさがしてるの。』

さらに問う。

『…家は何処だ?』

女の子は答えた。

『わたし、おうち、ないの。』

その人影が続ける。

『…名前は何と言う?』

首を傾げて、その子は答える。

『なまえって、なに?』

その人影は、

『俺についてこい』

と言った。


…不思議な夢で目が覚めた清美。
まだ夜中だ。もうひとねむり。
ー夢の所為で人恋しくなったのか、そっと秀に寄り添う清美ー

朝が来て、『ん…』と目覚める俺。…にしがみつく女の手⁉️
『‼』
…良く見たら、清美の珍しい姿だった。(嬉)瞳にはうっすら涙の跡。
“どうしたの?清美…?”と眠り続ける清美に優しく問いかける。幸い今日は土曜日だ。“バイトはあるけど、少しなら…”
清美を抱きしめる。
“怖い夢、見たんだね?”起きるまでは居たげれないかもだけど、(洗濯もしないといけないし)少しだけ……”
清美の頬の涙の跡をそっと舌で辿る。
しがみつく力が緩む。安心したのかな?
それを見て、少し安心した俺は、桜色の可愛い唇に、俺の唇を軽く重ねて、、、ベッドを後にした。

“朝ごはんも、二人分の昼ごはんも作らないと”
まずは洗濯機を稼働する。二人分だから、あまりないんだけど(汗)
その間にパパっと昨日の残りで朝ごはんを済ませ、お昼の支度をする。
“んー、なににしよう?”
たまには和食もいいかも♪と、勝手な判断。
俺はひじきを炊いた。卵焼きに、お味噌汁。(玉ねぎとあげ)
ーこんなもんかな?ー
着替えて出かける準備をする。
「いってきます」と、もう一度清美に口付ける。舌を入れて。“もう、泣かないでね?”

“あ、フルーツ買うの忘れてた→秋の味覚
今年の秋は、かなり短かった。
(清美に秋服も買ってやれず(涙))

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