秀と清美

みのる

文字の大きさ
40 / 94
本編

金曜日

しおりを挟む
金曜日。
仕事を終えた俺は、ジュンと今日約束してるから急いで帰る。

『た、だいまっ…!ぜーハーぜーハー』

『……………ん。』

今日はお迎え付きだ♪(喜)

『今日は前に言った通り、友達が来るから』

今までの俺には無かった、こそばゆい響き。
ー友達ー
一応ビールとツマミを用意した。

『…せんたくは、たたんどいたぞ。』

ドヤ顔の清美。……嬉しい!

『ありがとうね!』

ぎゅっと抱きしめ軽く口づける。

『…今日はこれ以上はお預けね(汗)』

タイミングを見計らったかのように、ピンポーン♪の呼び鈴。

『はーい、どなたですか?』

一応聞く。

『オレだよ、ジュン』

それらしき人影。
俺は鍵を開けて友達を快く迎え入れた。
手には何やらレジ袋。

『飲もうぜ!』

とジュンはそれを差し出した。中には缶ビールが2本。

『いや、俺は飲めないんだ……(申し訳)』

そうか…とジュンは話題を変えて、

『そっちのスミにいる子が奥さん?』

清美に目を向けた。

清『…………(怯)』

ウサギさんを抱きしめてる。

俺『俺の友達、ジュンだよ』

ジ『初めまして、奥さん。(ニコニコ)』

ジ『名前、聞いていい?』

俺『あぁ、悪い。“清美”だ』

ジ『よろしく、清美ちゃん』


てなわけで、ジュンひとりの、軽い宴会&愚痴大会が始まった。

『でよー?オレはちゃんと働いてるっつーの!』

いいながら、自分の持ってきたビール2缶をひとりで空けた。(汗)

『お前……その辺にしとけよ(焦)』

『ありゃ、無くなっちまった~』

夜も更けてきた。

『そろそろ帰れよ』

『あと1缶だけ~。秀♡買って来て?』

…まぁ酔っ払いをひとりで買いに行かすのは危険だ。

『仕方ないな』

俺は近くの自販機に買いに出た。
…俺が準備してたのも忘れて。


バタン。と秀が出ていったのを確認して、ジュンは清美を据わった目で見つめた。

「…確か自販機はここから少し遠かった……(ボソッ)………清美ちゃ~ん♪」

『………………(怯)』

部屋の隅にじわりじわりと追い詰められる清美。

『追い詰めちゃった♪♪もう逃げられないよ♪♪』

酔っ払いの威力…いや、違う。ジュンは実は…人妻を好んで喰う、いわゆる”ヘンタイ”だったのだ。
清美の顔に、酒臭い息がかかる。怯えて逃げる気も失った清美に、無理矢理口づけようとするジュン。

『ーーーぃやっ!』



カンカンカンと階段を駆け上がる音が聞こえる。
”かえってきた‼(安堵)“

『…チッ…もう帰ったのか、意外に早かったな…』

ガチャ!

『清美‼大丈夫⁉』(ハァハァ…)

『オレが何かするってのか?信用無いな…』

『今のお前は酔っ払いだ。何をするか分からん』

俺は買ってきたビールを渡し、

『今日は遅いから、もう帰れ。帰って飲め!』

そして、ジュンを摘まみ出した。

『清美、大丈夫だった?』

『………………』

何故か清美が俺のスーツの裾を、ぎゅっと握ってくる。俺の「男の勘」が働いた。
そっと抱きしめ、頭を撫でる。

『怖かったね……』

清美は何かを我慢していたように、ポロポロと涙を流し始めた。清美が泣き止むまで、ずっと抱きしめて、頭を撫でつづけた。

もう、あいつは家には連れて来ないから。
怖い思いさせて、ごめんね……。
清美がこんなに涙するのは、『ごんぎつね』以来だ…。

お風呂は今日は止めといた。(一緒には、入ってはいけない気がした)『いつもの夜のお楽しみ♪』も、今日は、、、というか、清美が落ちつくまで、止そうと思う。
アイツが何かしでかしたのはおそらく、間違いない。でも、それは怖くて一体何があったのかは聞けない…(怖)
異常に怯える清美に寝間着に着替えるように優しく言って、自らも着替えた。清美に、

『今日は、ひとりで寝たい?』

そう聞くと、黙って首を横に振った。

『…俺も一緒に寝て良いの?』

清美は静かにうなずいた。怖かったけど、誰かに一緒に居て欲しいのかな?(勝手な解釈(汗))

清美を先に床に入らせて、俺も後からベッドに入る。
ベッドの中で、じっと俺を見つめてくる。(キュン死)
でも、俺は必死で耐え、優しく手を繋ぐだけに抑えた。
すぐに寝息を立て始めた清美に、触りたいのを懸命に堪え!口づけしたいのを我慢して!眠れない夜は朝を迎えた。(清美、蛇の生殺しだよ…)


清美はいつになったら、怖くなくなるだろうか…
多分、今は『男』という生き物が怖くなっているのだと思う。無論!全ての男があんなでは無いのだが。(自分も、ちょっと反省OTL)


明くる日。
俺は清美が起きる迄、ずっと手を握っていた。
優しく見つめながら。(手を出したいのはやまやまだったのだか我慢)俺はじっと自分と闘っていた。(汗)
すると、お早い清美姫のご起床。

『おはよう♪(にっこり)』

いう俺に、清美!まさかの行動⁉寝ぼけ眼で俺に近づき、俺に口づけてきた‼
驚いて、目を閉じるのも忘れていた俺!
(アンタ、嫌だったんじゃないの?)
どうやら清美は、『俺じゃない誰か』に唇を奪われたのが、イヤで嫌で仕方なかったらしい!(大喜)怖くて仕方なかったはずの清美に、俺は問う。

『(触られるのが)怖かったんじゃないの?』

清美は寝ぼけ眼で、

『おまえは、わたしの”ごしゅじんさま“とやらではないのか?』

『⁉(嬉し過ぎる)』

俺はもうさ、我慢効かなくて、思い切り清美を抱きしめて思い切り口の中を犯した。

『ーーーーーゃっ!』

…やっぱり、嫌なのね……

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

アラフォーリサの冒険 バズったSNSで退職からリスタート

MisakiNonagase
恋愛
堅実な会社員として働いてきた39歳のリサ。まだまだ現役の母親と二人暮らしで高望みしなければ生活に困ることはなく、それなりに好きなことを楽しんでいた。 周りが結婚したり子育てに追われる様子に焦りがあった時期もあるなか、交際中の彼氏と結婚の話しに発展した際は「この先、母を一人にできない」と心の中引っ掛かり、踏み込めないことが続いてきた。 ある日、うっかりモザイクをかけ忘れインスタグラムに写真を上げたとき、男性から反応が増え、下心と思える内容にも不快はなく、むしろ承認欲求が勝り、気に入った男性とは会い、複数の男性と同時に付き合うことも増え、今を楽しむことにした。 その行動がやがて、ネット界隈で噂となり、会社の同僚達にも伝わり… リサは退職後、塞ぎ込んでいたが、同じような悩みを抱えていたカナリア(仮名)と話すようになり立ち上がった。ハローワーク経由で職業訓練を受講したり、就活したり、その間知り合ったり仲間と励まし合ったり、生きる活力を取り戻していく… そして新たな就業先で、メール室に従事する生涯枠採用の翔太という男性と知り合い、リサの人生は変わる… 全20話を予定してます

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです

沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)その後

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合つまた。 その後、大学を卒業した祐輔(ユウスケ)の新たなストーリーが始まった。 全15話を予定

処理中です...