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本編
やってくるクリスマス
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12月に入った。
街は光に彩られ、夜道行く人々も、カップル率が高くなる。
『さて、今日は日曜日だし、ツリー飾ろっか』
昼ごはんを食べながら、俺は言う。
今日はパスタにしたが、しかもミートソース(汗)
どうなるかは、、、ご想像の通りです。
『つりぃ?なんだそれは?』
お口はスパゲッティのミートソースだらけ(滝汗)
…うーん、洗濯が大変そうだから、あまり作らないでおこうか。
『クリスマスってのがあってね、···んー、恋人がラブラブして、ツリー飾って、24日にはみんなでケーキ食べるの』
俺は適当に流した。
清美には訳の分からない単語だらけだったらしい。
でも、“ケーキ”とは食べ物の事と認識したのか、
目を輝かせた。ポソリ呟く。
「けぇき……(期待)」
『今日はツリーの飾り付けだけだからね(汗)』
清美は少し残念そうだ。
ふたりでツリーの飾り付けをした。
清美はよく分かっていないらしく、てっぺんのスターを抜いたり差したり。
『こうやってつけるんだよ?』
飾りを無造作にひとところに固まらないように、適当に散りばめる。小さなツリー故に、ライトとかないけど…
雪の代わりに綿の散りばめで完成!
完成したツリーを見て清美が言う。
『わたしのいえには、ほんもののゆき、つもってるぞ。』
いつの間にか、男言葉になってる⁉️
やはり、『あの日』のせいか…
俺は苦く笑った。
さて、少し早いけど「プレゼント」は何にしよう?
アクセサリー……着けなそうだし
服…ぼちぼち揃えてあげようと思う。
彼女には『着物』しかないから。
寝間着には俺の服を貸してるが、、、着てくれない(涙)
下着も…………買ってあげないと(冷汗)
いろいろあって、悩む。
でも、俺の服を着てくれないのに、洋服に興味あるのか?
更に悩む俺だった。
いつものように気絶してしまった清美を隣に。
そっと柔らかな頬に口づけ、『おやすみ』
そして夜は更けてゆく。
日にちは過ぎ去り、クリスマスイブ当日。
“今日はごちそうにしなきゃ‼”
飛び起きる俺。
ただ、今日は学校、行かないと。
明日で冬休みだけどね♪♪♪
まず俺の朝ごはんと俺と清美の昼ごはんを用意。
今日は手軽に炒飯にするか。
夕方帰ってからが戦争だな(汗)
ケーキはどうしよう? ふたりだからホールでなくてもいいのかな?
小さいのを買うか。
朝ごはんを食べて、支度をする。
色素の薄い髪に櫛を通す。短めの髪。櫛を通さなくてもさらっとしている。
少し赤みがかってて、学校で何度『染めてんだろ⁉️』疑惑受けたか…(ため息)
そろそろいかなきゃ。
眠っている清美に、今度は深く口づける。
よほど寝入ってるのか、びくともしない。
『いってきます』
鍵を閉めた。
お昼頃、清美は目覚める。
お弁当を確認。
『きょおは、なんだ?』
炒飯を知らないらしいorz
もぐもぐ、、、不味くはなかったらしい。
『……………………』(無言)
あぁ、なんでこんなになってしまったのだろう!?
全ては秀のせいだ。
でも、こんなに変わらなくても…
お弁当箱を放置し、ふわぁ~とひとあくび。
チュンチュン。鳥の鳴き声。
動物が好きな清美、声のする方にそっと近づく。
しかし窓が開いていない。開け方も知らないらしい。
窓の中から鳥とお話する。
鳥『どうして中にいるの?』
清『でかたがわからないの』
鳥『鍵を開けて外に出ればいいよ』
清『あけかた、わかんない…』
すると、空からちらつく白い結晶。
『ゆきだ!!』
清美の顔がぱっと明るくなる。
その声の大きさに、思わず鳥は羽ばたいて行ってしまった。
“いいなぁ、そといきたいなぁ”外への願望が次第に募る。
ピンポーン♪
『アニキぃ、いねーのかぁ?』
“だれ???”
誰か来るとは聞かされてない。不安になる清美。
ピンポンピンポン。ピンポンダッシュ!?
『勝手に入りますよっと!』ガチャガチャ。キィ…
鍵を持ってるから、いちおうあいつの知る者らしい。
『あれ、おめぇ誰だ?』
ボサボサの黒髪の少年。清美と同じ年くらいか。
『あなたこそ。』
怖じ気づきながら清美は尋ねる。
『おれは秀の弟だ』
そう言ってにかっと笑った。
夕方、大量の食材を買い込んで、秀の帰宅。
『ただいま』
呼んでも返事はいつものようにない。
妙な不安。
『清美?』
探しても、ソファーの上にも、何処にも彼女の姿はなかった。
“何処に行った⁉”
彼女の言う、「山の中」に帰ってしまったのか。
おしせまる不安。
ごちそうどころではない。
彼女は鍵の開け方を知っていたのか?
まさか、さらわれた⁉️
どうしよう?どうしよう?
警察か?
番号をプッシュしようとしていた、、、その瞬間。
『ただいま~』
唖然とする秀。
入ってきたのは我が末弟ユウスケと、探し求めていた清美。
ぎゅうっと清美を抱きしめる秀。ユウスケを鋭く睨み付ける。
『清美に何をした‼』
ユ『おれは…』
『ユウスケと“すーぱぁふぁみこんとやら”をしたぞ。おもしろかった。』
『それだけ⁉』
『おかしもたべたぞ。』
ほっと胸を撫で下ろす秀。
清美は無事だった。
ユウスケは女の子には下心を持たない。純粋に『遊び相手』としか捉えない。
それを分かっていながら、、、浅はかだったけど…
何故今?
『おい、いたい!』
清美の苛立ちに思わず抱きしめる腕を離した。
『悪かった…そのよ、今日はイブっての忘れてて、なんか、部屋の中に閉じ込められて、きよみが可哀想でよ』
だから連れ出したと言うのだ。
スペアキーの使い方、教えないとな、清美に。
はぁーーーっと深いため息をはき、とりあえず
ユウスケを帰らせた。
だんだん、雪の勢いがついてきた。
“明日は積もるかな?”等と考えながら、真剣な顔で清美に言いきかせる。
『いい?知らない人には、ぜぇったいついていっちゃダメだよ?怖い目に遭うんだから!』
『……………………………』
清美は何か言いたげだったが、ふいっとそっぽを向いた。
夜遅くなってしまった。ごちそうは明日にするか。
小さなケーキを買ってきた。二人用くらいのやつ。
そして………清美の飲みたがってたものを母親に買っといて貰った。
ケーキをとすんと机におく。
『今日はごちそう作れないけど、普通のご飯食べたらケーキ、食べようね?』
『ごちそうくえるのか⁉』(喜)
『明日ね(汗)』
いきなりだから今日はインスタントラーメン(汗)
でも、美味しそうに、珍しそうに清美は食べてくれた。
クリスマスがインスタントラーメンなんて、男として泣けてくるけど、明日はうんと豪華にするから。
机の真ん中にケーキ。
そして驚かすように出して見せた『ワイン』に瞳を輝かせる清美。よく見たら清美の瞳は茶色ではなかった。静かに燃えるような『真紅』。
その美しさにおもわず暫し見とれた。
俺はアルコールにすこぶる弱い。
飲むとどうなるか分からない。自分のしたことも覚えていない『危険人物』(滝汗)
清美は美味しそうにケーキを食べて、嬉しそうにワインを飲んだ。不思議と、強いのか、酔った気配はまるで見せない。今日はお風呂入れないな…(汗)
今日は、清美と入ってみたかったな、お風呂orz
おもいっきり嫌がられそうだが。
やっぱりクリスマスだしね♡
にじりにじりと、清美に近寄る。少しだけ、ワインで上機嫌な清美。そこで、じっと清美を見据える俺。
『?』
『清美……好きだよ…』
生まれて初めての告白。そういえばまだ言ってなかった(汗)
意味が分からない様子の清美orz
ふぅっと軽くため息をつき、おもむろに清美を抱きしめる。力強く。
『やだっ…』
力が入らないようだ。
アルコールで、酔わないか少しだけ心配だったが、
優しく…優しく口づけた。
一度顔を離して
『メリークリスマス、清美』
そして今度は深く深く口づけした。
今日は清美は抗わなかった。
少しだけワインが効いてるのか?
白い雪のような肌に、痕跡を残す。
口づけながら思いを込める。
『お前は俺のもの』
胸に、手首に。太ももに。身体中に痕跡を残す。
今頃酔いが回ってきたのか、無抵抗だ。何をしても。
大好きな胸の膨らみの突起を丁寧に口づけて、吸う。
『んんっ…』
ちょっと身じろいだが、そこが一番感じるところなのは既に俺は知っていた。そして、俺もそこを吸うのは大好きだ。
丁寧に吸ってる最中、まさかの出来事⁉
清美、寝てる⁉
それはそれは幸せそうに寝息を立てて。
俺のクリスマスは幕を下ろした。(未遂)
プレゼントはきちんと枕に置いて♪
クリスマス当日
今日は終業式だから、行かないと。
やはり眠ってる清美。
“プレゼント、喜んでくれるかな?”ドキドキ
気になるけれど、起きるのを待っていると遅刻間違いなしなので、泣く泣く登校(泣)
お決まりになってきた深い口づけ。それでも清美は寝息を立てたまま。
『いってきます』
“今日は、ごちそう頑張るからね♪”
ひとり、ガッツポーズを決める秀。
学校で1日遅れでたくさんの女子生徒から、“クリスマスプレゼント”と称し、いろんなものを半ば強制的に渡された。
山のようなプレゼント…。(絶句)
俺には“彼女”がいるからと断るのも手だが、、、
相手が俺を“彼”として認めるのか?
あんな…性格が変わるまで酷いことをしておいて…
…ツキン…胸が痛んだ。
“でも、俺は清美が好きなんだ‼”
今日は昼まで。式を終えていつものやつを受け取っていそいそと帰る。
『ただいま、清美♪』
学校で女の子に貰ってきたものも、一緒に帰ってしまったが…お菓子とか好きだし、清美きっと喜ぶよね?
“補足”
これまで女の子から貰ったもの…「手作りのお菓子」が圧倒的に多い。
寝息が聞こえる。
まだ、寝ているようだ。そろそろ、起こさないと…(汗)
『清美、清美?』
ゆすっても、起きない。
どうやって起こすか?
そっと、ベッドに入る。
清美の寝顔が目の前にある。
とても幸せそうだ。いい夢見てるのかな?
(少し、可哀想だが)
清美の鼻を摘まむ。
そして、自らの唇で清美の唇も塞ぐのだった。
『…………?????!!!?』
がばっと飛び起きる清美。
(秀よ、それは犯罪にならないのかい?)
『おはよう、清美ちゃん』(満面の笑み)
恨めしげに秀を睨む清美。
それはそうだろう。間違えればあの世行きだ。
枕元の包みに気づく。
『……………………?』
俺は笑顔で、
『サンタさんからの贈り物だよ♪♪♪』
『さんた…』
清美は不思議そうに包みを開ける。
包みを開けると驚きを隠せないといった表情で、俺を見る。
愛らしいつぶらな瞳に、真っ白な毛皮
ー俺はおもちゃ屋で悩んでいたー
なんのぬいぐるみを贈るか?イメージは『白』。
白い『なにか』。清美のイメージはズバリネコ‼
気まぐれ?さんだし、なかなかなつかないし。
(ネコさんに対する偏見です、ごめんなさい。)
残念、ネコさんは黒いのしか居なかった。
残るはシロクマさんか、ウサギさんか?
ウサギさんと目が合った。じっと、見つめてくる。
“ヤバい。この子にしよう(照)”
すごく俺のことを見つめてくる(気の所為)
清美も、そのウサギさんのことをいたくお気に入りになってしまったようだ。何だか、俺も嬉しい。
清美は、部屋の隅の包みの大群にも気づいた。
表情が一気に明るくなる。
『それもサンタさんからのプレゼントだよ』
俺はいい、少し複雑な気持ちになった。
清美は、開けても開けても出てくるお菓子の山にご満悦といった感じだった(安堵)
しかし、その内のひとつを口にして、ちょっとかじっただけで
『…………いらん…』
全てを放棄した。
『どうして?』
慌てて尋ねる俺。
『マズイからだ(怒)』
清美はウサギさんと戯れながら、こっちも向かずに言う。
『どれどれ♪』
俺はわざわざ清美の口の中のかじりかけを、口移しで味わって即答した。
『美味しいよ?なんで?』
『とにかく、もういらん(怒)(怒)』
…秀よ、少し「女心」を研究しなされ…
そうして、秀の女の子から貰ってきたものは、これから「ユウスケ行き」となるのであった。
街は光に彩られ、夜道行く人々も、カップル率が高くなる。
『さて、今日は日曜日だし、ツリー飾ろっか』
昼ごはんを食べながら、俺は言う。
今日はパスタにしたが、しかもミートソース(汗)
どうなるかは、、、ご想像の通りです。
『つりぃ?なんだそれは?』
お口はスパゲッティのミートソースだらけ(滝汗)
…うーん、洗濯が大変そうだから、あまり作らないでおこうか。
『クリスマスってのがあってね、···んー、恋人がラブラブして、ツリー飾って、24日にはみんなでケーキ食べるの』
俺は適当に流した。
清美には訳の分からない単語だらけだったらしい。
でも、“ケーキ”とは食べ物の事と認識したのか、
目を輝かせた。ポソリ呟く。
「けぇき……(期待)」
『今日はツリーの飾り付けだけだからね(汗)』
清美は少し残念そうだ。
ふたりでツリーの飾り付けをした。
清美はよく分かっていないらしく、てっぺんのスターを抜いたり差したり。
『こうやってつけるんだよ?』
飾りを無造作にひとところに固まらないように、適当に散りばめる。小さなツリー故に、ライトとかないけど…
雪の代わりに綿の散りばめで完成!
完成したツリーを見て清美が言う。
『わたしのいえには、ほんもののゆき、つもってるぞ。』
いつの間にか、男言葉になってる⁉️
やはり、『あの日』のせいか…
俺は苦く笑った。
さて、少し早いけど「プレゼント」は何にしよう?
アクセサリー……着けなそうだし
服…ぼちぼち揃えてあげようと思う。
彼女には『着物』しかないから。
寝間着には俺の服を貸してるが、、、着てくれない(涙)
下着も…………買ってあげないと(冷汗)
いろいろあって、悩む。
でも、俺の服を着てくれないのに、洋服に興味あるのか?
更に悩む俺だった。
いつものように気絶してしまった清美を隣に。
そっと柔らかな頬に口づけ、『おやすみ』
そして夜は更けてゆく。
日にちは過ぎ去り、クリスマスイブ当日。
“今日はごちそうにしなきゃ‼”
飛び起きる俺。
ただ、今日は学校、行かないと。
明日で冬休みだけどね♪♪♪
まず俺の朝ごはんと俺と清美の昼ごはんを用意。
今日は手軽に炒飯にするか。
夕方帰ってからが戦争だな(汗)
ケーキはどうしよう? ふたりだからホールでなくてもいいのかな?
小さいのを買うか。
朝ごはんを食べて、支度をする。
色素の薄い髪に櫛を通す。短めの髪。櫛を通さなくてもさらっとしている。
少し赤みがかってて、学校で何度『染めてんだろ⁉️』疑惑受けたか…(ため息)
そろそろいかなきゃ。
眠っている清美に、今度は深く口づける。
よほど寝入ってるのか、びくともしない。
『いってきます』
鍵を閉めた。
お昼頃、清美は目覚める。
お弁当を確認。
『きょおは、なんだ?』
炒飯を知らないらしいorz
もぐもぐ、、、不味くはなかったらしい。
『……………………』(無言)
あぁ、なんでこんなになってしまったのだろう!?
全ては秀のせいだ。
でも、こんなに変わらなくても…
お弁当箱を放置し、ふわぁ~とひとあくび。
チュンチュン。鳥の鳴き声。
動物が好きな清美、声のする方にそっと近づく。
しかし窓が開いていない。開け方も知らないらしい。
窓の中から鳥とお話する。
鳥『どうして中にいるの?』
清『でかたがわからないの』
鳥『鍵を開けて外に出ればいいよ』
清『あけかた、わかんない…』
すると、空からちらつく白い結晶。
『ゆきだ!!』
清美の顔がぱっと明るくなる。
その声の大きさに、思わず鳥は羽ばたいて行ってしまった。
“いいなぁ、そといきたいなぁ”外への願望が次第に募る。
ピンポーン♪
『アニキぃ、いねーのかぁ?』
“だれ???”
誰か来るとは聞かされてない。不安になる清美。
ピンポンピンポン。ピンポンダッシュ!?
『勝手に入りますよっと!』ガチャガチャ。キィ…
鍵を持ってるから、いちおうあいつの知る者らしい。
『あれ、おめぇ誰だ?』
ボサボサの黒髪の少年。清美と同じ年くらいか。
『あなたこそ。』
怖じ気づきながら清美は尋ねる。
『おれは秀の弟だ』
そう言ってにかっと笑った。
夕方、大量の食材を買い込んで、秀の帰宅。
『ただいま』
呼んでも返事はいつものようにない。
妙な不安。
『清美?』
探しても、ソファーの上にも、何処にも彼女の姿はなかった。
“何処に行った⁉”
彼女の言う、「山の中」に帰ってしまったのか。
おしせまる不安。
ごちそうどころではない。
彼女は鍵の開け方を知っていたのか?
まさか、さらわれた⁉️
どうしよう?どうしよう?
警察か?
番号をプッシュしようとしていた、、、その瞬間。
『ただいま~』
唖然とする秀。
入ってきたのは我が末弟ユウスケと、探し求めていた清美。
ぎゅうっと清美を抱きしめる秀。ユウスケを鋭く睨み付ける。
『清美に何をした‼』
ユ『おれは…』
『ユウスケと“すーぱぁふぁみこんとやら”をしたぞ。おもしろかった。』
『それだけ⁉』
『おかしもたべたぞ。』
ほっと胸を撫で下ろす秀。
清美は無事だった。
ユウスケは女の子には下心を持たない。純粋に『遊び相手』としか捉えない。
それを分かっていながら、、、浅はかだったけど…
何故今?
『おい、いたい!』
清美の苛立ちに思わず抱きしめる腕を離した。
『悪かった…そのよ、今日はイブっての忘れてて、なんか、部屋の中に閉じ込められて、きよみが可哀想でよ』
だから連れ出したと言うのだ。
スペアキーの使い方、教えないとな、清美に。
はぁーーーっと深いため息をはき、とりあえず
ユウスケを帰らせた。
だんだん、雪の勢いがついてきた。
“明日は積もるかな?”等と考えながら、真剣な顔で清美に言いきかせる。
『いい?知らない人には、ぜぇったいついていっちゃダメだよ?怖い目に遭うんだから!』
『……………………………』
清美は何か言いたげだったが、ふいっとそっぽを向いた。
夜遅くなってしまった。ごちそうは明日にするか。
小さなケーキを買ってきた。二人用くらいのやつ。
そして………清美の飲みたがってたものを母親に買っといて貰った。
ケーキをとすんと机におく。
『今日はごちそう作れないけど、普通のご飯食べたらケーキ、食べようね?』
『ごちそうくえるのか⁉』(喜)
『明日ね(汗)』
いきなりだから今日はインスタントラーメン(汗)
でも、美味しそうに、珍しそうに清美は食べてくれた。
クリスマスがインスタントラーメンなんて、男として泣けてくるけど、明日はうんと豪華にするから。
机の真ん中にケーキ。
そして驚かすように出して見せた『ワイン』に瞳を輝かせる清美。よく見たら清美の瞳は茶色ではなかった。静かに燃えるような『真紅』。
その美しさにおもわず暫し見とれた。
俺はアルコールにすこぶる弱い。
飲むとどうなるか分からない。自分のしたことも覚えていない『危険人物』(滝汗)
清美は美味しそうにケーキを食べて、嬉しそうにワインを飲んだ。不思議と、強いのか、酔った気配はまるで見せない。今日はお風呂入れないな…(汗)
今日は、清美と入ってみたかったな、お風呂orz
おもいっきり嫌がられそうだが。
やっぱりクリスマスだしね♡
にじりにじりと、清美に近寄る。少しだけ、ワインで上機嫌な清美。そこで、じっと清美を見据える俺。
『?』
『清美……好きだよ…』
生まれて初めての告白。そういえばまだ言ってなかった(汗)
意味が分からない様子の清美orz
ふぅっと軽くため息をつき、おもむろに清美を抱きしめる。力強く。
『やだっ…』
力が入らないようだ。
アルコールで、酔わないか少しだけ心配だったが、
優しく…優しく口づけた。
一度顔を離して
『メリークリスマス、清美』
そして今度は深く深く口づけした。
今日は清美は抗わなかった。
少しだけワインが効いてるのか?
白い雪のような肌に、痕跡を残す。
口づけながら思いを込める。
『お前は俺のもの』
胸に、手首に。太ももに。身体中に痕跡を残す。
今頃酔いが回ってきたのか、無抵抗だ。何をしても。
大好きな胸の膨らみの突起を丁寧に口づけて、吸う。
『んんっ…』
ちょっと身じろいだが、そこが一番感じるところなのは既に俺は知っていた。そして、俺もそこを吸うのは大好きだ。
丁寧に吸ってる最中、まさかの出来事⁉
清美、寝てる⁉
それはそれは幸せそうに寝息を立てて。
俺のクリスマスは幕を下ろした。(未遂)
プレゼントはきちんと枕に置いて♪
クリスマス当日
今日は終業式だから、行かないと。
やはり眠ってる清美。
“プレゼント、喜んでくれるかな?”ドキドキ
気になるけれど、起きるのを待っていると遅刻間違いなしなので、泣く泣く登校(泣)
お決まりになってきた深い口づけ。それでも清美は寝息を立てたまま。
『いってきます』
“今日は、ごちそう頑張るからね♪”
ひとり、ガッツポーズを決める秀。
学校で1日遅れでたくさんの女子生徒から、“クリスマスプレゼント”と称し、いろんなものを半ば強制的に渡された。
山のようなプレゼント…。(絶句)
俺には“彼女”がいるからと断るのも手だが、、、
相手が俺を“彼”として認めるのか?
あんな…性格が変わるまで酷いことをしておいて…
…ツキン…胸が痛んだ。
“でも、俺は清美が好きなんだ‼”
今日は昼まで。式を終えていつものやつを受け取っていそいそと帰る。
『ただいま、清美♪』
学校で女の子に貰ってきたものも、一緒に帰ってしまったが…お菓子とか好きだし、清美きっと喜ぶよね?
“補足”
これまで女の子から貰ったもの…「手作りのお菓子」が圧倒的に多い。
寝息が聞こえる。
まだ、寝ているようだ。そろそろ、起こさないと…(汗)
『清美、清美?』
ゆすっても、起きない。
どうやって起こすか?
そっと、ベッドに入る。
清美の寝顔が目の前にある。
とても幸せそうだ。いい夢見てるのかな?
(少し、可哀想だが)
清美の鼻を摘まむ。
そして、自らの唇で清美の唇も塞ぐのだった。
『…………?????!!!?』
がばっと飛び起きる清美。
(秀よ、それは犯罪にならないのかい?)
『おはよう、清美ちゃん』(満面の笑み)
恨めしげに秀を睨む清美。
それはそうだろう。間違えればあの世行きだ。
枕元の包みに気づく。
『……………………?』
俺は笑顔で、
『サンタさんからの贈り物だよ♪♪♪』
『さんた…』
清美は不思議そうに包みを開ける。
包みを開けると驚きを隠せないといった表情で、俺を見る。
愛らしいつぶらな瞳に、真っ白な毛皮
ー俺はおもちゃ屋で悩んでいたー
なんのぬいぐるみを贈るか?イメージは『白』。
白い『なにか』。清美のイメージはズバリネコ‼
気まぐれ?さんだし、なかなかなつかないし。
(ネコさんに対する偏見です、ごめんなさい。)
残念、ネコさんは黒いのしか居なかった。
残るはシロクマさんか、ウサギさんか?
ウサギさんと目が合った。じっと、見つめてくる。
“ヤバい。この子にしよう(照)”
すごく俺のことを見つめてくる(気の所為)
清美も、そのウサギさんのことをいたくお気に入りになってしまったようだ。何だか、俺も嬉しい。
清美は、部屋の隅の包みの大群にも気づいた。
表情が一気に明るくなる。
『それもサンタさんからのプレゼントだよ』
俺はいい、少し複雑な気持ちになった。
清美は、開けても開けても出てくるお菓子の山にご満悦といった感じだった(安堵)
しかし、その内のひとつを口にして、ちょっとかじっただけで
『…………いらん…』
全てを放棄した。
『どうして?』
慌てて尋ねる俺。
『マズイからだ(怒)』
清美はウサギさんと戯れながら、こっちも向かずに言う。
『どれどれ♪』
俺はわざわざ清美の口の中のかじりかけを、口移しで味わって即答した。
『美味しいよ?なんで?』
『とにかく、もういらん(怒)(怒)』
…秀よ、少し「女心」を研究しなされ…
そうして、秀の女の子から貰ってきたものは、これから「ユウスケ行き」となるのであった。
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