移動販売の加地さん。

みのる

文字の大きさ
12 / 42

第9話 加地くんバザーに出陣だ!

しおりを挟む
(よし……明日は「あそこ」に出陣だべ!)
加地くんは「明日仕入れるモノリスト」をノートに記入し終えると、満足気に眠りに着いた。

てか加地くん、「あそこ」って一体何処だ???
ちゃんと教えといて貰わないと……俺ナレータークビになっちまう!(驚愕)


ー翌朝ー
何時もの時間に商品を仕入れに行く加地くん。新♡タラコ号を率いて。

で、何処へ行くんだ?(やはり教えて貰えないダメダメナレーター岡田)

『着いただ………☆』

加地くんは新♡タラコ号を引っ張り、少しでも涼める場所を探す。
………此処は……病院?
そして他にもいろいろな方々が出店準備をしているようだ。

加地くんも一息つくと、新♡タラコ号に準備を始める。
その向かいには、あっ!タコ焼き屋⁉俺タコ焼き好きなんだ♡
なんか裸の大佐風な男子と腹を抱えた大柄な男子、更に!顔の半分程ありそうなタラコ唇な女子が準備を始めているようだ。
(んーーーーーっ?なんか見た事が………?)

その隣にはかき氷屋。先程の超!タラコ唇な女子よりも‼更にタラコ唇なおばさんが、更にタラコ唇な可愛い女子と男子と3人でコチラは既に待機体勢である。
(てか……タラコ唇祭りだな!)

お、何なに……看板が出てるぞ?

『欲しい味を言っとくれ、どれでも1つ700円だよ』

………何でも良いのか⁉(ウキウキ)


病院の院長が『開会宣言』してるぞ?加地くん、始まるみたいだ!
セレモニーが始まり、その後からいよいよバザーの開幕だ。
お客さんが各出店に散らばり始める。タコ焼き屋には……あっちゅーまに長蛇の列が出来上がった。忙しくタコ焼きを焼き続ける2人の男子と慌ただしくタコ焼きのトッピングをひたすら独りでこなすタラコ唇の女子。
それと大人(?)が1人付いている。
(何てったって、1つ200円だしな?)

かき氷屋には……やはりその価格がモノを言うのか、まだ誰も並んではいない。
(美味いのかもしれないが……高いからなぁ……)

あっ‼‼‼‼‼タコ焼き屋の列ん中に………超!爆乳な看護師の姉ちゃんがいるぅ~~~っ♡♡
(何気に余所見してるナレーター岡田)←そして加地くんから無言の制裁を喰らう。

イテテテ………💦💦お?か、加地くん!お客さんだ‼なんかメニューを凝視してるな。
そこで加地くんからの何時ものにこやか挨拶。

『いらっしゃいませ~!
何に致しますか?タップリと胃袋を満たされたい場合は、お弁当がボリューム満点でオススメですよ?
パフェにアイスもありますし、お飲み物も取り揃えてますよ♪』

可愛い女子を連れた男子学生がとにかく!メニューをガン見している。(滝汗)

「てか……どれがお得なのかな……(考)やっぱり清美ちゃんには「アレ」だよね………でも清美ちゃん、きっと「アレ」だけじゃあ足りないだろぉし…(ブツブツ)」

とそこでその男子学生に連れられた女子がワクワクしながら男子に言う。

『なぁ!わたしはたこやきがくいたいぞ!』

そう言われた男子学生はその女子に問う。

『ねぇ清美ちゃん……タコ焼きはもちろん買ったげるんだけども!何か他に食べたいモノとか無いの?』

その女子は暫くじぃっとメニューを見つめていたが……そしてこう答えた。

『これがほしいぞ!(嬉々)』

そう言って女子が指差したモノは…………
まぁ当然ながら!男子学生は驚愕する。

『え!それは……(滝汗)こ、今度また別のところで買ったげるから……何か違うのを……(ダラダラ)』

そして何処か頑固なのか、こうと決めたら意思は曲げないようだ。

『これがいい。(トドメ)』

あ、トドメを差したようだ。
項垂れながらも男子学生は加地くんに、

『これ……下さい……(悲しみ半端無い)』

普通にスーパーで購入した方が明らかにお安い「ジャゴリコ(チーズ味)」をチョイスした。

『ありがとうございました!』

嬉しそうにジャゴリコを手にしてもう片方の手は男子学生にしっかりと握りしめられて、ルンルン♪でその場を去って行った。


そしたらタコ焼きを焼くのに目処を付けた裸の大佐風な男子がかき氷屋でかき氷をオーダーしていた。
かと思うと……それをあっちゅーまに平らげて、今度は新♡タラコ号へと向かって来るではないか⁉⁉

新♡タラコ号の目の前でメニューをガン見な裸の大佐。

『い、いらっしゃいませ!』

加地くんスマイルにも無表情な男子。
そして即座にオーダー。

「焼肉弁当と………………」

えっ!なんだって?加地くん、聞こえたか⁉⁉
加地くんもどうやら聞こえなかったようなので聞き直す。

『すみません、焼肉弁当と……何でしたか?』

無理もない、この人混みであの極小なヴォイスでは聞き取れる訳もない。

裸の大佐ははぁぁぁぁあ……と重苦しいため息をつくと再度注文する。

「焼肉弁当と…抹茶パフェ……」

漸く!(なんとか)聞き取れた加地くん、颯爽と抹茶パフェを作り始める。(特大のらぁめん丼にな?)

『お待たせしました!焼肉弁当と抹茶パフェでぇす♪』

裸の大佐は奪い取るように受け取ると、代金を支払い即座に去ったのだった。

冷たいモノの食い過ぎには注意だぞ?裸の大佐。(ナレーター岡田の親切心)

その後、腹を抱えた大柄な男子と……また時間を置いて超!タラコ唇な女子が同じモノを買い求めに来たのは言うまでもない。
(そして爆乳な姉ちゃんはココにはくるこたァ無かったのだ……(悲しみ半端無いナレーター岡田))

ん?
でも俺……あの姉ちゃんに会ったことあるかも?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...