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第8話(2) 新♡タラコ号で元職場付近に出没な加地くん。
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因みに……加地くんには残念な話だが、ココBOOK・ONには日陰が皆無である。
加地くんが熱中症で倒れないか俺は心配だ……あんまり、頑張り過ぎるなよ?
駐車場の片隅の邪魔にならないところでスタンバイを始める加地くん。
(夏の間は弁当、お惣菜、その他保冷が必要なモノは保冷要素のある場所に入れて、お客さんには現物のコピーを見てもらい購入を決断していただくシステムである)
スタンバイが完了した時、おもむろに加地くんはデカい声を張り上げるのである。
『いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!
美味しいお弁当にお惣菜、お飲み物やちょっとしたお菓子…
暑さを和らげる為に美味しいアイス・パフェをご用意しておりまぁす!如何ですかぁ?』
まずはやはり、BOOK・ONのお客さんが新♡タラコ号にチラホラと群れを形成し始めた。
『俺は……なんか酸っぱいアイスとか欲しいな?あるかな?』
と、1人の高校生らしき男子が加地くんに声をかけた。
酸っぱいアイス………加地くんはフリーズした。
『アイスはちょっと無いんですが……ベリーのパフェならば少しは酸っぱいかと………(滝汗)』
そこでえぇ~っ!無いのぉ⁉みたいな顔をする男子は仕方なく、ベリーのパフェで妥協する。
『………幾らなの?(渋々)』
そこで加地くんはにこやかに応対する。
『安心価格の400円です!(輝)』
その男は加地くんに400円を支払うと、
『お待ち下さい!』
加地くんはパフェを作り始めた。
(今まで需要は無かったけども…シャーベットも必要だがや……)
そしてその男子と一緒にいた、やはり同年代くらいの女子がすかさず注文する。
『あたしはチョコレィトアイスでお願いします!』
まぁ加地くんの身体はひとつしかないので、パフェを速攻で作り上げた加地くん。男子に手渡し、
『チョコレィトアイスですね!(プチ多忙)お待ち下さいませ!』
栗色に光る山をワッフルコーンの上に乗せた。
先程の男子校生が感激の声を上げる。
『このパフェ、デカいのに…結構安くてお得だ!(輝)んでもってラズベリーやブルーベリー、イチゴもしっかり解凍されてて…シャリシャリ感が無いし‼ベリーソースが酸っぱくて美味ぁ♡』
それに続き、チョコレィトアイスを口に運んだ女子も即座に答える。
『すっごい濃厚~♡』
もちろん、そのお客さんの声に釣られた人々がSweetSを買い求めに来たのは言うまでもない。
そこで、ちょうど休憩に入ったのか……山元さんがやって来た。
そして新♡タラコ号で販売されているものを吟味し始める。
『あらあら、お弁当もあるじゃない?……そういや、バイトのツトムくん、お弁当持って来て無いから……コンビニに走らないとって言ってたわね……
ツトムくんに教えとくわね☆』
とのありがたいお言葉。
『んー、お菓子も捨て難いけど……やはりパフェかな?抹茶パフェ1つ下さい!』
との山元さんからの言葉に、加地くんの仕事魂にも力が入る。
『お待ち下さいませ!』
この抹茶パフェには、タップリの生クリームの上に小豆、白玉、わらび餅、トドメにはサクランボ♪それからもちろんその底にはコーンフレークがあしらわれてる。
(ナレーター岡田、今更のパフェの説明)
そして大満足で抹茶パフェを受け取った山元さんは、BOOK・ON内に戻っていった。
『加地さん!また明日も来るのなら、色んな人に宣伝しとくわよ?』
『ありがとうございます!また明日も来ます‼(感謝)』
その後、2時間程して「ツトムくん」らしき男子が弁当を見にBOOK・ONから出てきた。
ツトムくんは新♡タラコ号をジロジロと舐め回すように見学している。なんか呟いてる……
「うん、この価格でこのボリューム……なかなか良いんでねぇの?」
そして加地くんに質問してきた。
『一番のオススメ的な弁当は……?』
加地くんは当然!ごく自然な「営業スマイル」を浮かべて「例のアレ」を紹介!
『もちろん、焼肉弁当です♪焼肉以外にも色々と大人にも子供にも嬉しい食材がてんこ盛りですよ♡』
それを聞いたツトムくんは迷わずに焼肉弁当をオーダー♪
それとコークを購入して行った。
ありがとうございます!ツトムくんとやら。
(加地くんに惚れるなよ?)
加地くんが熱中症で倒れないか俺は心配だ……あんまり、頑張り過ぎるなよ?
駐車場の片隅の邪魔にならないところでスタンバイを始める加地くん。
(夏の間は弁当、お惣菜、その他保冷が必要なモノは保冷要素のある場所に入れて、お客さんには現物のコピーを見てもらい購入を決断していただくシステムである)
スタンバイが完了した時、おもむろに加地くんはデカい声を張り上げるのである。
『いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!
美味しいお弁当にお惣菜、お飲み物やちょっとしたお菓子…
暑さを和らげる為に美味しいアイス・パフェをご用意しておりまぁす!如何ですかぁ?』
まずはやはり、BOOK・ONのお客さんが新♡タラコ号にチラホラと群れを形成し始めた。
『俺は……なんか酸っぱいアイスとか欲しいな?あるかな?』
と、1人の高校生らしき男子が加地くんに声をかけた。
酸っぱいアイス………加地くんはフリーズした。
『アイスはちょっと無いんですが……ベリーのパフェならば少しは酸っぱいかと………(滝汗)』
そこでえぇ~っ!無いのぉ⁉みたいな顔をする男子は仕方なく、ベリーのパフェで妥協する。
『………幾らなの?(渋々)』
そこで加地くんはにこやかに応対する。
『安心価格の400円です!(輝)』
その男は加地くんに400円を支払うと、
『お待ち下さい!』
加地くんはパフェを作り始めた。
(今まで需要は無かったけども…シャーベットも必要だがや……)
そしてその男子と一緒にいた、やはり同年代くらいの女子がすかさず注文する。
『あたしはチョコレィトアイスでお願いします!』
まぁ加地くんの身体はひとつしかないので、パフェを速攻で作り上げた加地くん。男子に手渡し、
『チョコレィトアイスですね!(プチ多忙)お待ち下さいませ!』
栗色に光る山をワッフルコーンの上に乗せた。
先程の男子校生が感激の声を上げる。
『このパフェ、デカいのに…結構安くてお得だ!(輝)んでもってラズベリーやブルーベリー、イチゴもしっかり解凍されてて…シャリシャリ感が無いし‼ベリーソースが酸っぱくて美味ぁ♡』
それに続き、チョコレィトアイスを口に運んだ女子も即座に答える。
『すっごい濃厚~♡』
もちろん、そのお客さんの声に釣られた人々がSweetSを買い求めに来たのは言うまでもない。
そこで、ちょうど休憩に入ったのか……山元さんがやって来た。
そして新♡タラコ号で販売されているものを吟味し始める。
『あらあら、お弁当もあるじゃない?……そういや、バイトのツトムくん、お弁当持って来て無いから……コンビニに走らないとって言ってたわね……
ツトムくんに教えとくわね☆』
とのありがたいお言葉。
『んー、お菓子も捨て難いけど……やはりパフェかな?抹茶パフェ1つ下さい!』
との山元さんからの言葉に、加地くんの仕事魂にも力が入る。
『お待ち下さいませ!』
この抹茶パフェには、タップリの生クリームの上に小豆、白玉、わらび餅、トドメにはサクランボ♪それからもちろんその底にはコーンフレークがあしらわれてる。
(ナレーター岡田、今更のパフェの説明)
そして大満足で抹茶パフェを受け取った山元さんは、BOOK・ON内に戻っていった。
『加地さん!また明日も来るのなら、色んな人に宣伝しとくわよ?』
『ありがとうございます!また明日も来ます‼(感謝)』
その後、2時間程して「ツトムくん」らしき男子が弁当を見にBOOK・ONから出てきた。
ツトムくんは新♡タラコ号をジロジロと舐め回すように見学している。なんか呟いてる……
「うん、この価格でこのボリューム……なかなか良いんでねぇの?」
そして加地くんに質問してきた。
『一番のオススメ的な弁当は……?』
加地くんは当然!ごく自然な「営業スマイル」を浮かべて「例のアレ」を紹介!
『もちろん、焼肉弁当です♪焼肉以外にも色々と大人にも子供にも嬉しい食材がてんこ盛りですよ♡』
それを聞いたツトムくんは迷わずに焼肉弁当をオーダー♪
それとコークを購入して行った。
ありがとうございます!ツトムくんとやら。
(加地くんに惚れるなよ?)
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