新☆何でも屋

みのる

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待ちに待ったお寿司屋さん

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『お寿司屋へ行く物語を待っていてくれた皆様ありがとうございます、今回はお寿司屋編です♪
待っていなかった人は······まぁ見て行ってください(滝汗)
登場人物は、おじぃさん♡じゃ♪、お婆さん、元店主夫婦、元店主妹、中村夫妻
一人称はおじぃさん♡じゃ♪はワシ、お婆さんはワタシ、元店主は私、店主奥さんはアタシ、店主妹は不明、中村は俺、中村の奥さん事まいは私。
さて、······忘れた程前に元店主一家が何でも屋へと集結して寿司屋へ食べに行こうとなっていましたが、果たして鬼が出るか蛇がはたまた何が出るか、おもしろいので乞うご期待······じゃ☆』

『鬼も出ねぇし、蛇も出ねぇし、何も出ねぇぞ?
そして作者が作者だから面白いのも怪しいと来たもんだ!!
それよりもおジィさん♡、ナレーションはしなくても作者が勝手にやってくれるから余計な事しなくても良いって言っただろ?ほんとにまったく…』

    中村よ作者の扱いに気を付けなければお前だけ留守番にしても良いんだぞ?
    それよりもお爺さんのナレーションは作者より丁寧だな、需要が有るのかは不明だけど。

『おジィさん♡、作者様がきっと面白くしてくれるから早くはじめよう!!』

    調子が良いんだか食い意地が張ってるんだか(汗)

『さて、どこの寿司屋行くんだ?』

『ワシは与一が良いのぅ♪』

『父さん、残念だけどここには与一は無いよ?』

『俺とまいは家寿司が好きだな♪』

『ワタシもじぃさんと一緒で与一じゃのう♪』

『だから母さん、与一はここには無いって……』

『アタシはスッシーちゃんが好きだねぇ☆』

『よし、じゃあ陸寿司にするか!!』

『ちょっと待てオッサン、誰一人として陸寿司の名前を挙げてないじゃないか!?』

『一番近いし良いんじゃないかね?味なんてどこも大して変わらんし』

『ゲッ、誰もが思ってる事をあっさり言い切りやがった!?それなら最初から聞くなっての、ほんとにまったく…』

『ワシと婆さんは与一が無いならどこでも良いぞ?』
『アタシも別に構わないよ♪』
『あっ、私も陸寿司でいいですよ☆』

『それじゃあ行くかね』

    若干揉めたものの行く寿司屋が陸寿司と決まり、御一行様が寿司屋へと向かってる道中での事。

『寿司なんてずいぶん久しぶりだからな、俺ァ今日トロにウニにイクラにヒラメをたらふく食うぞ!!』

『お前さんはいつもたらふく食ってるじゃないか』

『お兄ちゃんがこっちへ来てから家族揃って食事する事も無くなったし、皆が揃うのかなり久し振りね♪』

『そうじゃのう、何年ぶりかのう?』

『アタシがお義父さん達と一緒に暮らせたら良いんだけどねぇ、事情があって一緒に暮らせずすみませんねぇ…』

『あぁそれは別に構わんのじゃよ、こうしてこちらへワタシ達が来れるしあんた達もたまには家へ遊びに来てくれたらそれでじゅうぶんじゃ。
それよりもワタシ達に早く孫の顔を見せてくれんかのう?』

『もう、母さんったら······』

『オッサンも両親にかかったら形無しだな!?ゲラゲラゲラ!』

    道中では会話が繰り広げられておりその中での一コマでは、普段は店主中村を手玉に取っている元店主も母親からの孫の顔を早く見せろ攻撃にはタジタジである。
    かなり会話が盛り上がった所で陸寿司へたどり着いた御一行様は、元店主一家と中村夫妻の二組に別れてボックス席についた。

『さぁ食うぞ~、俺の好物はまだ流れて来ないかな!?』

『アナタ、好物だけじゃなくて他のも食べたら?』

『嫌だ、俺ァ好きなのを好きなだけ食うんだ!!』

『ほんとにもう我儘なんだから······』

『おかしいな?さっきから俺の好きなネタが一つも流れて来ないじゃないか、いったいどうなってやがるんだ?

対面のレーンにはちゃんと流れてるのにオカシイな?』

    中村が自分の好きなネタが流れて来るのを待っているが、流れて来ずまいが他のも食べたら?と提案するが頑なに好きなネタを待ち続ける中村。
    好きなネタにありつけない中村を他所目にまいは着々と食べ進めており、流石にオカシイと思った中村が対面のレーンを覗き込むとそこには中村の好きなネタが流れている。
    どういう事だとレーンを目で辿って行くとカーブを曲がり中村の近くまでは確実に流れてきていた。
    更に辿ると不意に元店主と目が合い、ふとテーブルを確認したら中村の好きなネタが所狭しと並べられていた。

『あっ!!
俺の好きなネタが一つも流れてこないと思ったら全てオッサンらの仕業か!!』

『いや、これは私も好きな』
『見え透いた嘘をつくな!!俺の好きなネタとオッサンと奥さんの好きなネタが被って無い事は俺ァ知っているんだぞ!?
それに逆向きだからおジィさん♡の顔は見えないけど、肩が小刻みに震えているじゃないか!!ほんとにまったく…』

食事を終えた御一行様が帰路に付くと中村が真っ先に口を開いた。

『オッサンらの所為で腹いっぱい食えなかったじゃないか!!いったいどうしてくれるんだよ!?ほんとにまったく‼』

『土産に寿司折も買ったんだし良いじゃ無いか。』

『これはあれだ······俺の夜食になる予定だ、だから別腹だ』

『食い意地が張ってるねぇ、どうせまいちゃんの分からも少し取るんじゃ無いのかねぇ?』

『それはなんだ、まいが食べ切れないから俺が有り難く食べてやるんだ…』

『こんな事を言って毎回私のから少し取るんですよ?』

『どうせ残すんだから良いじゃないか…』

    元店主が中村夫の知らない間にお土産用に二号折を二つ注文しており、会計後それを中村夫妻に渡していたのだがどうやらそれでも中村は満足出来ないらしい。

『そうだ、なぁオッサン、今年の冬に一緒に映画を見に行かないか?』

『別に良いけど何の映画なんだい?』

『俺の好きなムーンピースの新作がついに公開されるんだよ、今から楽しみで楽しみで♡』

『ムーンピースと言ったらワシらが若い頃にやってなかったかのう?』

『確かやってたはずじゃよ』

『それは初期の作品だな、その映画がずっと続いてるんだよ♪
俺ァホワイベイダーの大ファンで、残りの人生ホワイベイダーになれたら本望だぜ!』

『ほぇ~、そんなに好きなのかのう?』

『あぁ、ホワイベイダーはカッコイイからな!!』

ホワイベイダーになっても良いなどと気軽に言った中村であったが、後に大変な目に遭うなどと夢にも思って居なかったのだろう。

    何でも屋近くまでやって来たので別れる中村夫妻。

『じゃあなオッサン、奢ってもらって悪かったな。
『今日はありがとうございました、それにお土産まで頂いてしまって······』

『なぁに構わんさ、さて私らも帰るかね。』

    その日の深夜、そろそろ日付が変わろうかと言う頃に目を覚ました中村が起き出してきて、これが目的と言わんばかりに冷蔵庫に入れられてる寿司折を取り出した。

『うぉぉぉぉ、俺の好きなネタばかりだ!!
やったぜ!!』

『うめぇ~、うめぇ~よ!(大号泣)』

『アナタ、なんで泣いてるの?』

『いや、寿司が美味くてな…』

『あら······そう······』

    寿司折をパカッと開くと、中には中村の好きなネタだけが入っており、大喜びした中村が直ぐに食らいはじめると号泣しはじめた。
    まいが目覚めたら隣に中村が居なかったので様子を伺いに来たら、号泣している所に出くわし思わず声をかける。
    中村が号泣している原因が寿司だとわかると呆れた顔をして寝床に戻ったのである。

    翌朝、まいが自分の分の寿司を食べようとしたら、中村が見計らった様にやって来て摘み食いしたのは言うまでもない……(合掌)
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